崖上の変形庭をウッドデッキに~和光市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:一戸建て庭ウッドデッキ, 傾斜地ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2016年9月20日

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2年前に埼玉県和光市のお客様から「崖上の庭へウッドデッキを考えています」と、ご相談を受け調査へ。

 

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確かに庭が狭い上に四角形でないので使いづらそうです。

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おまけに家の2階ベランダの柱部分がこのように飛び出しています。通るのが精いっぱい。

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その庭の前面は、こんな崖となっていますがこの崖下はお客様の敷地になっているんだけど降りるのも大変そうですね。

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このようなアルミの階段を付けられていたのですが、角度が急な上に片側だけの手摺では小さなお子様には危険かも!

そこでお客様が考えられたのが、この変形で狭い庭をウッドデキに変えて広く使い易くした上に下の土地も、もっともっと使えるようにとの事でした。・・・・・・・使っていなくても固定資産税は、しっかり取られますますからね。土地の有効利用をしなくちゃ。

それから2年、一番使いでのあるウッドデッキサイズと形状を熟考されて今年の着工となりました。

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横幅は4.5m以上、出幅も2.6mでほぼ四角形の形になりましたので、いろいろな使い方ができる広さです。

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どうです、施工前の庭と見比べてのこの広さ。

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当初の案から一番変更があったのが、このタープ用の柱とフレームです。
そういえば、この2年間でブログでも紹介していますがタープを付けられる方が増えてきています。

上の写真にある扉を開けますと、

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このように下の敷地へ降りる階段となっています。勾配もゆるく、両側に手摺も付けて。これでお子様も安心して降りられます。

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下の敷地から見たウッドデッキの全景です。今回は柱を建てての施工となっています。

5月にこのブログで紹介しました同じ崖地のウッドデッキは柱無しでの跳ね出し工法でした。
どちらにするかは、この崖の高さと跳ね出し部分の面積比率によって決定します。
もちろん両方ともシュミレーションで強度計算の上、コストが安くなる工法を提案しています。今回はこの柱建ての方が低コストになりましたので、こちらで。

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がっちりとした現場打設の基礎とオリジナルな専用柱金物。
こういう傾斜地では、既製品の基礎ブロックよりもコストは高くなりますが、現場打設の基礎は必須です。

ウッドデッキは崖の擁壁からは長さで最大1.5m、面積的にも半分は張り出している状況です。
この条件で柱無しの跳ねだし工法で使用する梁部材、転倒防止の重量基礎打設を計算してみると・・・・・・柱建て工法の方が安くなりました。

このように、崖地や傾斜地のウッドデッキはその地の条件や作る大きさ形状により、毎回最適な”解”が違ってきます。
2~3パターンの構造計算とコスト比較が必要となりますが、ウッドデッキプランナーどしての一番重要な仕事となります。

今回もベストな設計ができたと、自己満足したところで崖地ウッドデッキの紹介はこれで終了。

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