投稿者:technogreen | カテゴリ:腐朽ウッドデッキの取り換え工事, 駐車場上ウッドデッキ | 投稿日:2012年3月23日
タグ: ウッドデッキ, 千葉県, 腐朽, 船橋市, 駐車場上, 10年保証
一昨日の続きで、千葉県船橋市の腐った駐車場上ウッドデッキ解体編をおおくりします。
現場調査の結果、構造部分が思った以上に腐ってきていると判断した為、なるべく早めの解体をお客様に約束し、帰路につきました。
翌日、施工チームと解体方法を打ち合わせしながら、少々大きさ・形が変わる新設のウッドデッキの設計も合わせて検討。
そしていよいよ解体です。
柱の基礎は既製品の基礎ブロックを使用していますが、駐車場の土間コン下へきちんと潜りこんであり、基礎は問題なし。
ただ今回、形状・大きさが使い勝手を良くするため、柱位置が変わるため残念ながら使用できません。
幕板を取り外してみると予想とおり、柱と梁の接合部(ホゾと切欠き)が、ご覧のようにほぼ完全に腐っていました。
9cm角に切欠き加工している為、断面欠損している上にこの腐朽ですから、横荷重に対してはほぼ支持強度ゼロの状態です。
こんな状態になっていても解体前の写真のように、表面からはなかなか判りません。
解体時にこれを見ていた奥様もビックリ。・・・写真をたくさん撮られていました。
柱はインサイジング(表面を針で傷つけ薬剤を内部まで入りやすくする加工)の上防腐剤を注入された針葉樹を使用しています。
その他、梁・根太・床板・フェンス等はレッドシーダーのようです。
横架材と支柱材の継手がここでもホゾ仕口。
手で押しただけでも折れるくらい、根元は腐っていました。
最後に飾りフェンス柱の下端部です。
せっかく防腐注入木材を使用し、柱金物で受けていたのですが、どうも現場でこの柱を切断してしまったようです。ついでに留め方が例の斜めビス。
防腐注入木材は薬液が染み込んだところは、本当に良く効くんですが、現場でカットしたり、穴を開けると薬剤が廻っていない部分が表面に出て、そこから腐ってきます。・・・・・ホント、私もそれで、大昔、痛い目に会いました。
今回の解体を振り返ると、「テクノグリーンの経験則は間違っていない!」とつくづく感じました。
「耐腐朽性の要素は材料・施工・設計が5:3:2の比率で決まる」
せっかく柱の基礎は駐車場へしっかりと埋め込んでいたり、フェンス柱も柱受け金物を使用し、木材もそれなりに防腐注入木材・レッドシーダーを使用しているにも関わらず、5年くらいしか持たなかったのは「屋外」という環境条件を考慮していない設計・施工に尽きると思います。
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この続き施工編は次回で!