崖地ウッドデッキの建て替え~朝霞市~調査編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:傾斜地ウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2014年8月5日

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「傾斜地のウッドデッキが腐ってきたので取り替え工事をお願いしたい」と埼玉県の朝霞市にお住まいのお客様から電話をいただき、サイズを聞いて概算見積もり後にお伺いした時の写真から。

崖地のウッドデッキ画像

崖地のウッドデッキ

 

この写真の右側もまた1段下がっている傾斜地というよりは3段の崖地。どちらもコンクリート擁壁で支えています。
元は傾斜地だったんでしょうが、家を建てるにあたり2段の擁壁で造成されたと思われます。

こういう場所ヘウッドデッキを作る場合、実は法面よりは段部分の平地がある分、施工はし易いです。土質・傾斜角度にもよりますが斜面に基礎を打つのは、けっこう大変なんです~。仮設足場の足元もしっかり取れますし。

それにしても、こうやって全体の写真を見る限りでは「どこが腐ってんの?」という感じです。

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床板も、ざっと見る限りでは数枚に腐朽ケ所が見えるだけで・・・・・・
でも、これが曲者で細かい所を見ていくと。

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側桁と踏み板の接合部が全て腐り、お客様が金物で留め直していました。

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こちらの柱と根太接合部も、お客様が数年前に補強していました。
それにしても2m以上のハイデッキで梁も入れずに根太だけとは?

テクノグリーンでは高さ50cm内外の庭ウッドデッキでも大引き・根太・床板の3層構造で作りますが・・・・・・

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これが柱の基礎?既製品の基礎ブロックを置いてあるだけ—————-。
ついでにいえば、この基礎ブロックの形状は水が溜りやすく柱の接地木口から水を吸い上げて柱が、あっという間に腐ってくる代物。・・・・案の定、腐っていました。
お客様もこの柱が腐り始めた事に気づき、ご自分でのメンテをあきらめ建て替えを決断されたようです。

既存ウッドデッキの調査と採寸も終わり、新たに作るウッドデッキの大きさやらフェンスデザインと床高さを確認していたら・・・・

 

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あらら、デッキ上に踏み台が置いてあります。何で?
お客様に、「踏み台があったほうが良いんですか?」と聞いたところ
「初めからこの高さに作られ引き渡されたので、不便なのでご自分で踏み台を製作して使っていた。」・・・・・・・・・どうして20cm以上も下がったこの高さなの?

その理由が解体時に判明!
要するに1段目に当たる窓前の土地高さに根太を這わせて床板を張っただけでした。つまり束で床上げをするのが面倒だったのか、コスト削減だったのか?

今まで、何か所もこうしたハウスビルダーや工務店が作り、腐ってきたウッドデッキ見てきていますが、今回のは最悪。
お客様のお話によれば、築7年も経っていないとの事。使用する木材の選定もさることながら、設計・施工方法・基礎工事、お客様の使い勝手なんか全く考えていないプランニング。全てダメ。

これで、家新築時のビルダーのオプション工事とは。。。。。。。
お客様から参考にいただいた新築図面に書かれていた会社名は、地元埼玉県内では大手のビルダーさんでしたが・・・・・・・

で、床高さも使い易いように高さを上げる事に決めて、いよいよ解体の始まり始まり。・・・・・・・続きは次回で。