投稿者:technogreen | カテゴリ:腐朽ウッドデッキの取り換え工事, 駐車場上ウッドデッキ | 投稿日:2011年1月20日
タグ: ウッドデッキ, 柏市, 腐朽, 駐車場
・・・・ところが、こういう駐車場上ウッドデッキや2階建て木製バルコニーによくある理由で、今回のウッドデッキも使用不可能なところまでになっていました。・・・・・というところで昨日は終了しました。
柏のN様からご注文をいただき、さぁ~解体となり、床板を外しながら根太に乗ったところ、”職人もウッドデッキから落ちる?” イヤ、落ちませんでした。ウチの職人は「猿」よりズゥ~っと優れているので落ちませんでしたが、根太を踏み抜きました。ヒェ~危ない!
「猿と比較して誉められてもウレシクナイ!!」 by職人一同
そこで、根太・梁の間隔と断面サイズを測り会社へ持ち帰って、構造計算してみると。
ヤッパリ!案の定!思った通り、たわみ量が大きい構造となっていました。
たぶん、たわみ量まで考慮した構造計算をしないで施工したと思われます。
確かに、この構造で人が載っても壊れる事はありませんし、新品のときは撓みも、あまり気づきません。
ただ、長年使用していると、たわみ量が大きいとヘタレを起こしてきて、真ん中部分が下がってきます。
そうです。
下がった部分で上部材が留められていると、雨水が溜まり、この部分から腐り始めます。
腐りますと、その部分の断面欠損(強度が小さくなります)がおこり、なお一層撓み、加速度的に腐朽してしまいます。
このようになるとイペやウリンといった高耐久性のハードウッドでも腐朽速度が早まります。
今回のような、駐車場上ウッドデッキや2階建てウッドデッキはどうしても、柱間隔に制限があるため(今回の駐車場間口は3m)、梁の断面・間隔は撓み量を含めた構造計算をしてやらなければなりません。
といって、梁や根太を過剰なサイズや短い間隔で施工しますと、バカ高いものになってしまいます。
そこで、いくつかの組み合わせパーターンでシュミレーションをし、最少コストでかつ安全な構造に設計するのが、私、プランナーの仕事となります。
・・・制約条件が重なり、ひとつづつクリアにして安全・低コストの構造計算を導きだすのは結構シンドイですが、又、「これしかナイ」という自信作ができると楽しいモンです。・・・・・
それでは、「自信作」の施工完了写真をどうぞ。
おまけで、ウッドデッキ竣工パーティーに呼ばれまして・・・・
いやぁ~。ウッドデッキでのバーベキューは何時やっても最高ですね。
近いうちにまた神奈川県での駐車場ウッドデッキの取り換え工事を報告します。