いすみ市の別荘地でウッドデッキ(後編)

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投稿者:technogreen | カテゴリ:一戸建て庭ウッドデッキ, 別荘地ウッドデッキ | 投稿日:2011年6月23日

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さて標題の千葉県いすみ市ウッドデッキ完了編の始まりです。

お客様のご要望はクロスフェンスでした。

周囲にある別荘のウッドデッキはほとんどクロスフェンス付きでしたので、なるべく同じ感じにしたい、あとひとつはフェンスに布団を干したいので、それに耐えれる強度を有しているフェンス。これがご要望でした。

最近、当社もクロスフェンス付きのウッドデッキは施工しておらず、「こりゃあ~昔の図面を引っ張りださなきゃ」と打ち合わせしながら初めは考えていたのですが、「布団を干す強度と別荘地でのデッキフェンスとしてのデザインを兼ね備えたクロスフェンスを新規に考えましょう」と我ながらバカな墓穴掘る発言をしてしまいました・・・・・。

実は、クロスフェンスは単純なように見えて、クロスする角度を全て同じくするとか、耐久性(水が滞留しにくく、腐りにくい)のある施工を考慮すると、設計・施工はけっこう難易度が高いのです。・・・それなのにニュータイプのクロスフェンスを考えますとお客様に約束したものですから、残りの連休はこの設計に費やすハメに陥りました。・・・・・トホホ。

まずは昔々撮った、腐朽したウッドデッキのクロスフェンス写真(当然、アナログです)を探しだし、腐朽部のチェックから始めます。これを見ると主に腐っている部分が判り、予想通りでした。

この問題は滞留しにくい木組みの方法で解決し、あとはデザインです。

クロスフェンスの場合、支柱の間隔が広いと間延びし、狭いとうるさくなるので、このバランスをうまくとりながら、間隔を決めてやります。打ち合わせしました1回目の案で図面をお客様に送りますと、やはり狭すぎるということで支柱を減らし、納得していただきました。

さてさてこれからが、クロスする部分の角度を入れた製作図面の作成となります。が、これが簡単。CADは神様です。昔の手描き時代には考えられない、計算したり、分度器で測らなくても勝手に角度を表示してくれます。

と、余計な話はおいといて、施工完了の写真をどうぞ。

出幅が大きいフェンスなしの部分

ウッドデッキ前のステップはお客様手作りの元々あったのを利用しています。

奥サイドから見たウッドデッキ

クロスフェンスを正面から

ウッドデッキの全体です

クロスフェンスはいかがでしたでしょうか?

「何?普通のクロスフェンスじゃないか」って言われるのはもっともです。

実は、デザイン的には今までとはそう変わらず、布団を干せるように笠木の下に補強の意味で上桟を、そしてバランスを考え下桟も入れましたが、この桟とクロス格子の取り合い部で水が溜まらないように工夫されているところがニュータイプです。

ただこのタイプは工場でミリの精度で作り込まなければ、現場で合わなくなってしまいます。もちろん、採寸も設計も。

ところが、出幅方向の採寸でやっちゃいました!

施工当日、当社の現場の親分から電話。「20mm違うぞ!デッキ本体は影響ないけどフェンスは一部手直しだぞ!」

(あっ!家壁から測るのを、家基礎から測った寸法でフェンスの製作図面を描いてしまった。)

予備材を持っているはずなので、「予備材で1パネル、現場で手直ししてくれ!ビールおごるから!」

「ビール5杯で了解!」

えらく高くついた採寸ミスですが、なんとか予定どおり1日で施工完了。

と、このようにニュータイプのクロスフェンスは製作・採寸に神経を使い、コスト?も高くなってしまいます。・・・お客様、ウッドデッキの請求書にビール代は入っていませんので・・・・・。

最後にお客様から「ウッドデッキの広さ、クロスフェンスのデザインも申し分なく庭にマッチし、使い心地も良く素晴らしい別荘になりました」というお言葉をいただきました。・・・・こんなに喜んでいただけたので、ビール5杯が6杯になったけど、マっ、いいか。

たまに採寸ミスをしても、最後にはキッチリ仕上げているテクノグリーンのウッドデッキ施工例はこちらから。

今回使用しましたイペ材のサンプルとウッドデッキ資料請求はこちら

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