ウッドバルコニーのリニューアル~東久留米市~前編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:腐朽ウッドデッキの取り換え工事, 2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2013年10月8日

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今回の紹介は東京都東久留米市のウッドバルコニー(戸建の2階建て木製ウッドデッキ)のリニューアルです。

お客様からウッドバルコニーの手摺がぐらついているので、「梁の割れ補修と手摺のみの交換はしていただけますか?」というご質問と一緒にその写真を送付いただきました。
その写真がこれ。

お客様からの写真

お客様からの写真

確かに手摺の笠木のコーナー部分が離れていて支柱も傾いているように見えます。ん?支柱が傾いているって?こりゃあ、支柱が腐っているんじゃなく付け根が腐ってんじゃないの?

お客様に事情を話して、構造部を拡大した写真を再度送ってもらったら。

大梁の拡大写真

大梁の拡大写真

手摺支柱と大梁の仕口を見ると、どうもホゾ加工しているように見えます。
これを見て、お客様に相当危険な状態にあるとお伝えすると、「自分も再度じっくり裏側から見てみたら、腐朽が思ったより進んでいるので、リニューアルしたいので詳しいお話を聞かせてください」と休日にご家族でご来社されました。

来社時にお話しをお伺いすると、築7年の住宅を昨年購入され、このウッドバルコニーは初めからついていたそうで、購入時点では全く問題なさそうだったんですが・・・・・・つまり、ウッドバルコニーも築8年。
木材は腐朽し始めると早いですが、たぶん築後間もなくから腐朽は始まっていたはずです。ほぞ仕口での腐朽は外からは判りにくく、その構造上内部腐れから始まります。

概算の見積もり後、次週に私がご訪問。

大梁と梁の接合部

大梁と梁の接合部

 

梁同士の接合は羽子板付ボルトにて接合されています。この部分が腐っているのではなく、この梁に手摺支柱のホゾがあり、そこから腐朽が進んできていました。やっぱり推察したとおりです。
ここでホゾ加工していなかったら、この木材でもまだまだ持ってたんじゃないのかな?

梁下まで腐朽が進んでいます

梁下まで腐朽が進んでいます

 

たぶん1年前までは、内部だけでここまで表面には表れていなかったのでしょう。接合された側の梁は重みで数センチ下がっています。こうなると崩壊も時間の問題です。

このウッドバルコニーは某大手HMさんが、住宅を建てる時に一緒に作られたようなので、そのときの大工さんが施工したようです。けっして後付で施工したものではありません。
何故なら、今回解体した時に家との接合部分でそれと判る痕跡が残されていました。その部分も一工夫があってもいいんじゃない?という感じでした。

「在来工法で大工が作る頑丈なウッドデッキ!」なんて宣伝しているところもありますが、頑丈でもすぐ腐っては元も子もないんじゃない?というのが私の考えですが・・・・
こんな事を書くと、また全国のウッドデッキ施工している大工さんから総スカンを食いそうですが・・・・・・

テクノグリーンのウッドデッキ職人の半分は元大工ですが、当社の施工方法に基づき大工のを使う所と使わないところを明確にしています。

さて、ウッドデッキの腐朽に関する話はこのくらいにして、一部補修ではなく全面リニューアルとなりましたので、基本的なさいずは今まで通りですが、部分的にはより頑丈で使いやすいウッドデッキへと詳細を打ち合わせ。

その辺のところは、完成写真も含めて次回で!

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