ウッドバルコニーのリニューアル~東久留米市~後編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:駐車場上ウッドデッキ, 2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2013年10月11日

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前回の続きで東久留米市ウッドバルコニーのリニューアルです。

リニューアルにあたり、お客様のご要望は
1)床は今まで使用していたFRPのグレーチングを使用する
2)隣家側のフェンスは1.5mまで高くする。
3)柱は現在より強固な留め方にする。
の3点でした

解体後、さっそく新しいウッドバルコニーの施工へ。

既設の柱と基礎

既設の柱と基礎

柱は基礎に埋め込まれた羽子板ボルトでの1点止め。まぁ、これでもLアングルでビス止めしているよりはましですが、せっかくのリニューアルですので一番重要な柱はしっかりと。
また一部駐車場の上もになりますので、柱は目一杯境界側へ建てています。

専用の柱金物画像

専用の柱金物

基礎は強固に作られていたので、今回は柱金物だけを交換。そう、テクノグリーンオリジナルの2階建てウッドデッキ専用柱金物です。腐食に強い亜鉛ドブメッキです。
イペ材を使って耐久性のあるウッドバルコニーを作っても足元が錆びてしまってはしょうがないですからね。

ウッドバルコニーや駐車場上のウッドデッキを施工する場合、この基礎・柱の足元をどれだけ頑丈に、なおかつ高耐久に設計・施工するかが最重要課題と考えています。
庭用ウッドデッキと違い、この基礎・柱・梁をどう施工するかにより同じ大きさでも2~3割価格が変わってきます。・・・・・テクノグリーンのハイデッキは高い!と、云われる所以でもありますが、トコトンこだわり続けます。理解していただけるお客様だけの為に。

 

FRPグレーチング床

既設デッキの床

 

これがFRP製のグレーチング床。テクノグリ-ンでは今まで使用した事がありませんでしたが、今回はお客様が建築面積の件もあり、これの再利用をご希望。
ただ、床が家側のベランダ仕切りから20cm以上も下がってるんです。大変だこりゃ!

新設デッキの床画像

新設デッキの床

せっかく高くした床が写っていませ~ん。実際は職人が現場で気を利かして床を20cm高くして施工しました。

正面と側面(隣家側)のフェンス高さを変えています。
今までのフエンスがこれ。

既設バルコニーのフェンス

既設バルコニーのフェンス

パンチングメタルのフェンス。これはこれで、なんか良い感じでしたが、目隠しとしてはちょっと役立たないかな?

最後の写真。

ウッドバルコニー完成正面

ウッドバルコニー完成正面

先ほどの正面全景写真とちょっと違うと思いませんか?
正面の幕板がさっきの写真では2枚分張ってなかったんですね~。床を20cm以上上げたために、設計図面とおり幕板を張っていったら足りなくなってしまいましたので、追加張りが完了した写真がコレです!
これで前面の構造部分も隠れて見栄えも良くなりました。

これで、今回の紹介は終了。
今日も駐車場上のウッドデッキを設計をしていました。上で述べたハイデッキの柱の固定ですが、もちろんお客様の事を考えてという理由もありますが、実は私自身が納得できない柱の建て方をしたハイデッキを施工した場合、出来たその日から眠れなくなるんじゃないか?という心配をしている小心者だからです。

繰り返しになりますが、テクノグリーンの駐車場上や2階建ウッドデッキは高いです!(駐車場の上や2階建なので背が高いのは当たり前だろという突っ込みはご遠慮を。価格が高いんです)・・・・・・安く作りたい方は。。。。。。。。

 

それでは次回は激安ではありませんが、そう高くはないイペの庭用ウッドデッキの紹介させていただきます。

ウッドバルコニーのリニューアル~東久留米市~前編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:腐朽ウッドデッキの取り換え工事, 2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2013年10月8日

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今回の紹介は東京都東久留米市のウッドバルコニー(戸建の2階建て木製ウッドデッキ)のリニューアルです。

お客様からウッドバルコニーの手摺がぐらついているので、「梁の割れ補修と手摺のみの交換はしていただけますか?」というご質問と一緒にその写真を送付いただきました。
その写真がこれ。

お客様からの写真

お客様からの写真

確かに手摺の笠木のコーナー部分が離れていて支柱も傾いているように見えます。ん?支柱が傾いているって?こりゃあ、支柱が腐っているんじゃなく付け根が腐ってんじゃないの?

お客様に事情を話して、構造部を拡大した写真を再度送ってもらったら。

大梁の拡大写真

大梁の拡大写真

手摺支柱と大梁の仕口を見ると、どうもホゾ加工しているように見えます。
これを見て、お客様に相当危険な状態にあるとお伝えすると、「自分も再度じっくり裏側から見てみたら、腐朽が思ったより進んでいるので、リニューアルしたいので詳しいお話を聞かせてください」と休日にご家族でご来社されました。

来社時にお話しをお伺いすると、築7年の住宅を昨年購入され、このウッドバルコニーは初めからついていたそうで、購入時点では全く問題なさそうだったんですが・・・・・・つまり、ウッドバルコニーも築8年。
木材は腐朽し始めると早いですが、たぶん築後間もなくから腐朽は始まっていたはずです。ほぞ仕口での腐朽は外からは判りにくく、その構造上内部腐れから始まります。

概算の見積もり後、次週に私がご訪問。

大梁と梁の接合部

大梁と梁の接合部

 

梁同士の接合は羽子板付ボルトにて接合されています。この部分が腐っているのではなく、この梁に手摺支柱のホゾがあり、そこから腐朽が進んできていました。やっぱり推察したとおりです。
ここでホゾ加工していなかったら、この木材でもまだまだ持ってたんじゃないのかな?

梁下まで腐朽が進んでいます

梁下まで腐朽が進んでいます

 

たぶん1年前までは、内部だけでここまで表面には表れていなかったのでしょう。接合された側の梁は重みで数センチ下がっています。こうなると崩壊も時間の問題です。

このウッドバルコニーは某大手HMさんが、住宅を建てる時に一緒に作られたようなので、そのときの大工さんが施工したようです。けっして後付で施工したものではありません。
何故なら、今回解体した時に家との接合部分でそれと判る痕跡が残されていました。その部分も一工夫があってもいいんじゃない?という感じでした。

「在来工法で大工が作る頑丈なウッドデッキ!」なんて宣伝しているところもありますが、頑丈でもすぐ腐っては元も子もないんじゃない?というのが私の考えですが・・・・
こんな事を書くと、また全国のウッドデッキ施工している大工さんから総スカンを食いそうですが・・・・・・

テクノグリーンのウッドデッキ職人の半分は元大工ですが、当社の施工方法に基づき大工のを使う所と使わないところを明確にしています。

さて、ウッドデッキの腐朽に関する話はこのくらいにして、一部補修ではなく全面リニューアルとなりましたので、基本的なさいずは今まで通りですが、部分的にはより頑丈で使いやすいウッドデッキへと詳細を打ち合わせ。

その辺のところは、完成写真も含めて次回で!