駐車場上にウッドバルコニーでベランダ増設~大田区

0

投稿者:technogreen | カテゴリ:最近の施工事例, 駐車場上ウッドデッキ, 2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2020年8月17日

タグ: , , , , , ,

東京都大田区の新築されたばかりの戸建て住宅へお住いのお客様から、2階のベランダ増設についての相談の電話をいただきました。

既設のベランダが狭くベランダ増設をウッドバルコニーで考えているそうですが、下が駐車場なので柱の位置が心配とのことでした。
電話の後に、ご希望の増設ウッドバルコニーの大きさを家と敷地図面に書き加えてメールで送付いただきました。

このようなケースのベランダ増設のお問合せが最近多いのですが、下が駐車場の場合は駐車スペースもさることながら出し入れする為に柱位置の問題がり、それによる全体の構造上の強度計算を行い可否を判断します。・・・・構造計算によってはオール木製では無理で、構造部分を鉄骨製にする場合もあります。
今回は、構造計算の結果オールイペ製で可能でしたので、図面からの寸法から概算見積もり後現地調査へ。

IMG_0822

この2階ベランダ部分に増設するのですが、前面のカットとその後の処理については、家を建てられた工務店にお願いするのがベストと事前にお客様にアドバイスしていましたが、お伺いするまでに工務店さんから快諾を得ていました。・・・良かったですね。
当社でも施工できますが、ベランダの構造も使用している材料も一番よく知っているところが施工するのが最適解ですので、お勧めしています。

IMG_0839

2階ベランダの内部。内側の奥行きは70cmほどしかなく物干しにも使えないとか。同じような奥行きで数年前に埼玉県で施工したのを思いだしました。

IMG_0842

2階のベランダから駐車している状況をチェック。

IMG_0827

同じく下での駐車状況をチェック。

IMG_0834

駐車場の土間コン下には上下水道管、ガス管とこの写真のように雨水管が埋設されていますので、その位置を測り柱位置が重ならないように設計します。

IMG_0830

実際に柱金物を置いてみて、さきほどの駐車場に埋設されている管等に干渉しない位置決めをしていきます。
この柱金物は何度か改良を重ねた型で、当社のハイデッキ用の特注の専用柱金物です。
普通に使われている柱留のLアングルと比べるとコストは高くなりますが、構造部分でも最重要な柱と梁は安全・安心が第一と考えています。
・・・・柱の固定方法を心配されていたお客様は、金額よりも安全重視でこの金物の実物をご覧になり「これなら!」とご注文いただきました。

IMG_0881

工務店さんが、カットされた後にカット面高さ調査にお伺い。・・・・このカット高さによりウッドバルコニーの高さが決まってきます。

IMG_0187

IMG_0188

今回はお客様のご希望で、外観は増設というより全く新しいウッドバルコニーに見えるような作りとなっています。
また当社の施工例写真集から、横板デザインとタープ用の柱&フレームを追加ご注文いただきました。

IMG_0181

内部を見ますとこのように既設ベランダの一部が残っています。

IMG_0182

全体のウッドバルコニー高さはカット面の高さの関係上高くなるので、掃き出し窓前のみ下げて2段に施工。

IMG_0184

 

施工が完了後にまた雨が・・・・・今回の施工は雨に悩まされました。
奥行き2.4mのウッドバルコニーとなり、これで2階ベランダは”使える空間”へと広がりました。

これで駐車場上ウッドデッキというかベランダの増設工事の紹介は終了。次回は戸建てベランダへのウッドデッキを。

2階建てウッドバルコニーと外構ウッドフェンス~横浜市

0

投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドフェンス, 最近の施工事例, 2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2020年2月15日

タグ: , , , , , ,

横浜市内に新築の戸建てを計画中のお客様からお問合せをいただきました。

「横浜市内にて家の新築工事を計画しています。
契約予定のハウスメーカーが木製バルコニーは持たせられないので木調アルミではどうかと提案してきているので、バルコニー工事のみ御社に頼もうかと検討しています。」

ハウスメーカーは、ウッドバルコニーを自分のところでは施工出来ないのでアルミのバルコニーを勧めることが多いみたいですね。
送付いただいた図面の大きさから概算見積書と2階建てウッドバルコニーの写真集を送付させていただきました。

「この度はありがとうございました。建物の業者はセランガンバツーを使うと言っていたので、イペの持ちとは違いそうです。」

木製でとのご希望に対しセランガンバツで提案されてきたそうですが、残念ながら10年保証は無し。
セランガンバツはハードウッドの中では一番価格が安いですが、耐久性も一番低いので当社では10年くらい前から使用していません。

ウッドバルコニーはイペでと当社へご注文いただきましたお客様から、
「もう1点,ウッドバルコニーだけでなく,敷地図の添付ファイル(南北が逆になっています)の,東面,南面,西面をウッドフェンス(H=1000~1200程度)にした場合の見積もりもお願いできますでしょうか?」

と、外構ブロック上のアルミフェンスをイペでウッドフェンスにした場合の追加見積もりを。

そのご着工し数か月後に、外壁が漆喰とウッドバルコニーと家は縁を切った上で振れ止めは付けて造りたいとのご希望でしたので、壁が仕上がる前に現地調査を兼ねてハウスメーカーの監督と外構工事会社も一緒に現地で打ち合わせ。
——ブロック上にウッドフェンスを建てる場合、ブロックの施工法が特殊になるので打ち合わせが必要となります。

IMG_0138

外壁仕上げ前に調査。この時点でウッドバルコニーの振れ止め位置を決めて施工図面に落とします。

 

!cid_CAA28B22-A268-43BF-B6FB-7458C821816B-L0-001
また柱位置に水道の配管が敷設されていましたので、こちらはハウスメーカーに変更を指示させていただきました。

IMG_0133

まだ庭の土盛りがされていないないですが、この周りに外構ブロックが積まれますので、外構工事会社と打ち合わせ。

!cid_5FB18E50-D8B2-415B-896B-3B0BD5FC4BBA-L0-001

外壁が完成。2ヵ所の茶色の角材は、外壁の漆喰を塗る前に埋め込まれたイペです。これがウッドバルコニーの振れ止めとなります。
これから柱の基礎工事を行って、

IMG_0025

IMG_0029

出幅1.8m、横幅2.4mの縦格子フェンスで囲まれたウッドバルコニーが完成。

IMG_0032

ウッドバルコニー施工後に取り付けました外構ウッドフェンス。

IMG_0026

庭の内側から見たウッドフェンスです。

IMG_0027

ワンコを飼われるとのことで、通路へ続く入り口には扉も。

IMG_0023

 

最後はウッドバルコニーとウッドフェンス両方の写真。
元の設計では、この木部分がすべてアルミでした。アルミ製よりは少々高くなりますが、家の品格は価格以上にアップしたと思いませんか?

これで2階建てウッドバルコニーとウッドフェンスの紹介は終了。次回は庭ウッドデッキを。

 

2階フェンスほぞ穴に固定しますか?~葛飾区

0

投稿者:technogreen | カテゴリ:最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事, 2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2019年10月31日

タグ: , , , ,

東京都葛飾区の戸建住宅にお住まいのお客様から、「戸建て2階部分にある木製ベランダの腐りが出ているため、建て直しを予定しております。」
と、コメントと共に「2階建てウッドバルコニー」の資料請求いただきました。

資料到着後に、
「2階南部分の木製ベランダ(図面では 南テラス )の腐りがあり、作り直しを予定しております。
今回、建築時の図面をお送りいたしますので、概算見積もり作成お願いできますでしょうか。」

図面は平面図、各立面図と揃っていましたのでその図面サイズで見積書を作成し送付。

「お忙しい中、お見積り誠にありがとうございます。

前向きに考えておりますが、いくつか確認・質問させていただきたいと思いメールさせていただきました。
今回のお見積り作成上、想定されている内容について、わかる範囲で結構ですのでご回答いただければ幸いです。
・柱の太さは、100角でしょうか。床板のサイズ(厚み、幅)と、床板の隙間 あり なし 、フェンス板のサイズ(厚み、幅、)について教えていただけますか。

・二階 目隠しフェンス を固定する柱の設置方法を教えていただけますか。
  梁等にビスで固定、ほぞ穴に固定、金物でデッキ床面に固定など。
・現在、躯体側には柱を設置しておりませんが、柱は躯体側にも取り付ける計画でしょうか。

・今回のお見積りでは、柱の基礎金物をあらたに設置する費用が含まれているのでしょうか。
 既存デッキの柱は、コンクリ基礎に埋め込まれた100角(外寸で100mm)のステンレス製金物を土台としております。
・二階から一階にかけての側面フェンスと床板をイペからイタウバに変更して減額することはできますか。デッキ土台部分とフェンスを固定する柱については、イペを使用することを希望いたします。
今回、デッキ作り直しになったのは、目隠しフェンスの柱の固定部分で腐りが進行(土台にほぞ穴で固定)したことがおおきな要因となっております。

そのため、土台部分は少なくともイペで作りたいのですが、もう少し今回の見積金額より減額できればと考えております。また、フェンス固定の取り付け方法もうかがっておきたいのはこのためです。」

今回造り替えにあたり、ウッドデッキに使用される木材を耐久性の観点から相当調べられてイペが最高の耐久性を有している事が判ったそうです。
また木組みもほぞ加工は屋外使用されるウッドデッキでは悪手の工法と理解されて、上記のご質問をいただきました。
——–なお当社では創業以来、この仕口(ほぞ加工)をウッドデッキでは採用していません。——-

「お忙しい中、質問事項のご回答、再見積もりありがとうございました。
大変遅くなってしまったのですが、テクノグリーン様にデッキ改修工事をお願いしたいと考えております。」日程を打ち合わせしましてお伺い。
IMG_0146
先ずは1階のバルコニーの下部分の調査。横板と明かり採りの為にポリカの波板が張られています。木材はウエスタンレッドシダー。
柱の上方には一部腐朽が。これらの部分は工法を変えて同じ形状に造り替えます。
IMG_0150
IMG_0154
下から上を見上げてみると梁と根太、2階バルコニーの下にあるガルバ鋼板の屋根というか天井があり雨水から守られているので腐朽はほぼ見うけられませんでした。
1階部分の調査と採寸を終えて2階へ上がると、
IMG_0164
無い!床板が1枚も残っていません。床板をガルバ鋼板の屋根に直接張っていたようです。築7年だそうですが、1年前に全て腐ってお客様が外したそうです。
・・・・・・これって木材の腐朽促進試験をやっていたの同じだと思いました。それにしても”すごい”工法です。
IMG_0171
IMG_0170
こちらはフェンス支柱を立てていた土台のほぞ穴。床板より早く腐り、危ないのでこちらは数年前に撤去されたそうです。
2階建てウッドバルコニーや駐車場上のウッドデッキの造り替え工事で、何度もこれと同じ腐朽を見てきています。
ウッドデッキの耐久性は使用する木材の耐久性が5割、施工方法が3割、設計が2割の比率で決まってきますが、今回は施工方法に難ありの典型例でした。
調査・採寸を終了し、ほぞ穴加工しない施工図面を作成。仕上がりの大きさは同じでも使用する木材強度や断面が違いますので一から構造計算をし直しての設計となります。
それでh、お客様ご希望のイペ材を使って完成しました2階建てウッドバルコニーを。

IMG_0611

 

床板の張方向は前とは違い横張となりました。

 

IMG_0609

1階部分に付けられていた竿掛け金物は2階フェンス支柱に付け替え。

IMG_0610

フェンス支柱は、もちろんほぞ穴へ差し込む取り付け方法ではありません。

IMG_0608

2面あるフェンスは、以前と同じ通りに高さを変えて施工。

 

IMG_0623

 

IMG_0621

取り替え工事完了後の外観。(調査時は上の部分が無くなっていましたので外観写真を撮っていませんでした)

これで2階建てウッドバルコニーの造り替え工事の紹介は終了。次回はマンションルーフバルコニーウッドデッキを。