投稿者:technogreen | カテゴリ:最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事, 2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2019年10月31日
タグ: イペ, ウッドバルコニー, 腐朽, 葛飾区, 2階建て
東京都葛飾区の戸建住宅にお住まいのお客様から、「戸建て2階部分にある木製ベランダの腐りが出ているため、建て直しを予定しております。」
と、コメントと共に「2階建てウッドバルコニー」の資料請求いただきました。
資料到着後に、
「2階南部分の木製ベランダ(図面では 南テラス )の腐りがあり、作り直しを予定しております。
今回、建築時の図面をお送りいたしますので、概算見積もり作成お願いできますでしょうか。」
図面は平面図、各立面図と揃っていましたのでその図面サイズで見積書を作成し送付。
「お忙しい中、お見積り誠にありがとうございます。
・二階から一階にかけての側面フェンスと床板をイペからイタウバに変更して減額することはできますか。デッキ土台部分とフェンスを固定する柱については、イペを使用することを希望いたします。
今回、デッキ作り直しになったのは、目隠しフェンスの柱の固定部分で腐りが進行(土台にほぞ穴で固定)したことがおおきな要因となっております。
そのため、土台部分は少なくともイペで作りたいのですが、もう少し今回の見積金額より減額できればと考えております。また、フェンス固定の取り付け方法もうかがっておきたいのはこのためです。」
また木組みもほぞ加工は屋外使用されるウッドデッキでは悪手の工法と理解されて、上記のご質問をいただきました。
——–なお当社では創業以来、この仕口(ほぞ加工)をウッドデッキでは採用していません。——-
大変遅くなってしまったのですが、テクノグリーン様にデッキ改修工事をお願いしたいと考えております。」日程を打ち合わせしましてお伺い。
柱の上方には一部腐朽が。これらの部分は工法を変えて同じ形状に造り替えます。
・・・・・・これって木材の腐朽促進試験をやっていたの同じだと思いました。それにしても”すごい”工法です。
2階建てウッドバルコニーや駐車場上のウッドデッキの造り替え工事で、何度もこれと同じ腐朽を見てきています。
ウッドデッキの耐久性は使用する木材の耐久性が5割、施工方法が3割、設計が2割の比率で決まってきますが、今回は施工方法に難ありの典型例でした。
床板の張方向は前とは違い横張となりました。
1階部分に付けられていた竿掛け金物は2階フェンス支柱に付け替え。
フェンス支柱は、もちろんほぞ穴へ差し込む取り付け方法ではありません。
2面あるフェンスは、以前と同じ通りに高さを変えて施工。
取り替え工事完了後の外観。(調査時は上の部分が無くなっていましたので外観写真を撮っていませんでした)
これで2階建てウッドバルコニーの造り替え工事の紹介は終了。次回はマンションルーフバルコニーウッドデッキを。