投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事, 2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2017年12月5日
タグ: 10年保証, イペ, 一戸建て, 千葉県, 柏市, 腐朽, 2階建てウッドバルコニー
夏前に「2階建てウッドバルコニーが腐り始めているので取り替えを検討しています。」と柏市のお客様から電話をいただいていました。
腐り始めたところなので、これからじっくり検討されるのかなと思っていたところ、「先日の台風でフェンス部分が下へ落下しました!」と、ご連絡を受けて早速お伺い。
こちら側のフェンスが支柱から丸ごと取れていました。もう片付けられていましたが、下へ飛んで落ちていたそうです。危なかったですね!
家を新築された時に一緒に大工さんに作ってもらったそうです。裏から構造部分をみると確かに大工さんが作ったのだとすぐわかります。・・・・・・・・家を建てるのと全く同じ木組みをしていましたので。
お客様は当時からハードウッドが耐久性ある事もご存知でしたが、上に屋根を付けるのでコスト面から”杉材”でご注文されたそうです。
確かに耐腐朽性が低い木材を使っているのも原因ですが、今回は施工方法の木組みにも問題がありそうです。
それでは解体時の写真から。
これはフェンス支柱が柱と通し柱になっていましたが、押すだけで崩れてしまいました。もう片方の柱は?
梁が差し込まれていたほぞ穴。やはりここかに水が溜り腐り始める起点となっています。
よく大工による日本伝統の技で造られた頑丈なウッドデッキの作り方と宣伝されている木組みがこれです。どうしてわざわざ腐りやすいように作っているんでしょうかね?
腐った部分を集めた写真ですが、全てこのほぞや他の仕口加工されたところばかりです。木が腐るメカニズムが判っていれば決してしない木組みばかりです。
柱の根元。柱受け金物は錆びています。そう金属なので腐朽ではなく、腐食しています。
錆び止め塗装だけの受け金物でしたので、数年でこのように錆びてしまいます。一番重要な柱根元ですのでこちらも交換する事に。
こちらが交換後の柱金物とイペ100角の柱。金物は溶融亜鉛メッキの当社オリジナル製品です。———根元も上部で長持ちじゃなくては意味がありません。
交換しましたイペの2階建てウッドバルコニー。大きさは既存のと同じでフェンスデザインだけ変更しています。
暗くならないようとフェンス横板間すき間は10cmとし大きくしています。
仮設足場掛け、解体とウッドバルコニーの新設を含め2日で施工完了引き渡し。
施工完了時にご不在だったお客様は、2日後にわざわざご来社いただきました。(同じ市内でも車で10分くらいのすぐ近く)
下からも眺められて確認されたようで、「ウッドデッキの専門業者は大工さんとは作り方が違うんですね」と。
前回で失敗した経験をふまえ、今回はハードウッドの中でも一番耐久性のあるイペでかつ専門業者に依頼したので安心です。10年保証も付いていますし。。。。。。
またDIYで少々の大工仕事も出来るので、デッキ下部分へ屋根を取り付けたいとの事でしたので、簡単に取り付け方法を教えさせていただきました。
ちょっと大変ですが、頑張ってみてください。
それでは、2階建ウッドバルコニーの交換工事の紹介は終了。次回はまた問い合わせが相次いでいますマンション大規模修繕時サービスの紹介です。