イペ指名でマンションベランダデッキ~杉並区

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投稿者:technogreen | カテゴリ:マンションベランダウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2014年7月30日

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今回の紹介は杉並区の新築マンションでのベランダウッドデッキです。
4月にFAXの見積もり依頼シートとい一緒に間取り図面を送付いただきました。「木材はイペで」とご指名で。

当社はウッドデッキの専門施工会社ですので、基本的にはどんな木材での施工もお請けするのですが、このマンションのウッドデッキだけはここ数年イペ材のみを使用しています。
その理由は、角材の暴れが他の材に比較して非常に小さい事によります。マンションはご存じのようにベランダ、ルーフバルコニーともに共有部分の専用使用となっていますので、躯体にビス1本、接着剤の使用すらもできません。

という事は根太を躯体に固定出来ませんので、根太の角材が暴れると新規施工時もさることながら大規模修繕時の再組立て時には、悲惨な状況になることが十数年と600ケ所以上の施工経験から判ってきました。
板材はそうでもないのに、角材だと反りが大きいという木材もあり、天然の木材を相手に格闘するのは大変なものがあります。イペも同じ天然の木材ですので反り・割れがない訳じゃありませんが、なんとか施工にあたり許容の範囲に収まってくれます。

板材がビスで打ち付けられ押さえられている間はいいのですが、一度外して押さえるものが無くなった保管中に大暴れ。これは木材の残留応力(内部応力)のせいですが、周りの人間でもこの内部応力過多の人はいませんか?・・・・・私の周りにはタガが外れると(酒を飲みすぎると)大騒ぎという者がいますが、そんな時は「ビスで壁に打ち付けて」と、思ってしまいますが・・・・・・。

いやぁ~、肝心の今回の紹介の話が木材の反りの話へ、反れてしまいました。
話は戻りまして、内覧会日時のご連絡をいただき、現地へ調査へ。

 

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ごくごく標準形のベランダ。

 

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この網戸下までのウッドデッキをご希望。網戸下まで90mmありましたので、ギリギリ高さ調整タイプのベランダデッキが施工可能です。詳しくは資料に書いてありますので、お問い合わせを
採寸も終わり、後は施工日の打ち合わせ。引っ越し翌日に施工決定。この時期は暑いのでエアコンの設置の関連もあり、引っ越し翌日というのが多くのパターンです。お客様によりましては、内覧会時の採寸前に施工日だけを予約される方もいますが。

 

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ピッタリと、といっても網戸の開け閉めに不自由がないように少し開けていますが。

室内から見たベランダデッキ画像

室内から見たベランダデッキ

 

イペならではの、すき間無し施工。これをできるのがイペのみという事をご存知の方が、イペ材を指名してくることもあります。・・・・たぶん、このブログを読まれて理解されているお客様と思います。感謝!

 

それでは感謝の気持ちを込めて最後にもう1枚。

ベランダデッキ全体

ベランダデッキ全体

 

これで今回の紹介は終了。
現在、工場ではマンションのウッドデッキ製作の真っ最中。これらも施工完了後に随時紹介させていただきます。

駐車場上のウッドデッキが腐って危険な状態に~東久留米市~完工編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事, 駐車場上ウッドデッキ | 投稿日:2014年7月25日

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前回の続きで東久留米市の駐車場上ウッドデッキが完成しました。
使用木材は10年保証をご希望でしたので、全てイペ。

今回の解体は、あの単管パイプでようやく支えていたぐらいでしたから、職人の話では相当気を遣っての作業したのですが、梁の仕口部分は崩れ落ちたそうです。
それに柱と土台のホゾも内部はズブズブ。

元々基礎もありましたが、土台方式の為のサイズなので撤去して新たに打設。その写真から。

 

基礎と柱用金物画像

基礎と柱用金物

 

ウッドデッキ上部の大きさはは全く同じですが、基礎・柱・構造は変えています。特に柱はオリジナルの柱金物を使用しています。これで腐朽耐性は全く違ってきます。
柱を建てるコストは土台方式の数倍になってしまいますが、ここが腐れば元も子もありませんので、「こういう所でコストダウンするのも、どうかな?」と、私は思ってますが。。。。。

基礎も既製品ではなく、現場打設なので梅雨の時期は工程も遅れがちで、お客様にはご迷惑をお掛けしてしまったのですが。。。。

 

避難口?

避難口?

 

避難口では、ありません。
今年の大雪を体験されたお客様は、高いフェンス越しに積もった雪を下に降ろすのに苦労されたらしく、雪降ろし用の蓋をご希望。ナ・ル・ホ・ド。・・・・・・・私なら避難ハシゴを付けといて連れ合いと喧嘩になった時の逃げ出し口にしますけど。

それと、右側の手摺支柱の途中にありますのは、棚。
これもお客様の御希望で、ちょっとした物を載せるには便利だそうです。いいアイデアかも。

 

 

 

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同じ立板フェンスなのですが、ちょっと変えています。
デッキ床からは2m高さで同じなのですが、幕板を兼用した下部は数十センチ長くしています。

一番長い所で3m強の板材を使用。この高さに貼る為いつもより高い足場を設置しての作業となりました。

その足場の写真がコレ。

 

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「ノボル、相変わらず高い所が好きだねぇ~」
「元、トビだし名前が昇なもんで~」
「それで、足場を組むのが得意なんだ。えっ、違うって?」(横から他の職人がボソボソ)・・・・・何と言ってたかは、ご想像にお任せします。

 

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目隠しフェンス

 

こちらは隣家との目隠しフェンス。自転車置き場になりますので、なるべく控え柱控えて・・・・・・と、いう事で、こちらも既製品の基礎ブロックではなく現場打設の基礎としています。

終わりに、今回も感じた事ですが、駐車場上のウッドデッキや二階建てのウッドバルコニーのように3m以上もの高さになるのは、安全性の事を考えると、使う木材もさることながら基礎や柱の建て方、梁の組み方が重要となります。床板が腐るくらいは簡単に交換すればいいだけですが。
腐ったウッドデッキをみて初めて気づくお客様が多いのが実情です。残念ながら。・・・・・・近いうちに同じようなハイデッキ、崖地での腐ったウッドデッキを紹介させていただきます。

 

駐車場上のウッドデッキが腐って危険な状態に~東久留米市~調査編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事, 駐車場上ウッドデッキ | 投稿日:2014年7月21日

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東京都東久留米市のお客様から「既存の駐車場上のウッドデッキが腐ってきました、建て直しをしたいので見積もりを」とサイズをご連絡いただきました。

 

概算見積もり後、ご予算に合うとの事で調査へ。

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珍しい立板フェンスで高さも高いところで床から2m位あります。

 

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床板は腐ってきてから、何枚かはご自分で張り替えてきたようですが・・・・・

 

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柱は家を建てるのと同じ土台にホゾを刻んで柱を建ていますが、これが・・・・・・。
いつも書いていますように雨が掛からない「家」の柱なら問題ないのですが、ここに水が入り込み内部腐れを起こしていました。やっぱり家を建てた大工さんによる施工のようです。

 

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こちらは梁と根太を仕口加工ですが、ほぼ完全に腐っていて今にも崩れ落ちそうです。お客様は建築関連のお仕事だそうで、その危険性に気づき足場用の単管パイプで支えていました。
これがなければ確実に崩壊していたと思われます。

腐ったウッドデッキを調査してると、必ず見られる継ぎ手部分の仕口加工での腐朽です。案の定、雨仕舞されていないウッドデッキでは絶対に使っちゃならない仕口が使われていました。

既存のウッドデッキと同じ大きさ、同じフェンスデザインをご希望でしたので、建て直しにあたり少々の追加アイテムを打ち合わせ。

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隣家との境界にある自転車置き場に目隠しフェンスを、一緒に施工ご依頼を受けてこちらも採寸。自転車が置きにくくならないように、控えは無しで。

 

さてこの後、解体・撤去、基礎工事、ウッドデッキ本体工事、目隠しフェンス工事の工程ですが、梅雨の時期は思うままには進みません。完工しました写真は次回で。