「戸建2階のバルコニーなんですが、丁度8畳の広さで正方形をしています。いくらぐらいでしょうか?」と、事前に資料・サンプル・写真集を送らさせていただいた千葉市のお客様からお電話が。
概算見積で仮ご注文いただき採寸へ。
なんと、このコーナーの1ヶ所が外へ向かって解放されているだけで、残りの面は4面全て部屋に囲まれています。
文章で説明しても難しいので、外からの写真を。
こんな感じです。
4面建物に囲まれています。建物の中心にバルコニーがあるんです。今まで某ハウスメーカーの設計士のお客様宅でインナーバルコニーは施工したことがありますが、この中心にあるのは初めてです。まるで中庭のようです。
これってすごくないですか?私は断然気に入りました。当然リビングも2階にありますが、バルコニーを中心に廻りに各部屋が配置されているので、使い勝手が良いだけではなくバルコニーの利用頻度は上がるし、いろいろな場面で活躍しそうです。
こういう重要なスペースを防水層を剥き出しのままでいいはずがありません・・・・・と、お客様は考えたのでしょう。いやいや、始めからウッドデッキの敷設を考えて建てられたと思います。それもタイルや人工木材ではなく家族団らんの場にふさわしい天然の木材のウッドデッキを。・・・・・・・勝手に推測しています。スミマセン。
リビング前の戸は開き戸。これも開放感充分。
と、いろいろな窓が目的に合わせて取り付けられています。
木造住宅のバルコニー(ベランダ)の防水層の立ち上がりは、建築基準法では決められてないようですが、(財)住宅保証機構の設計施工基準の(バルコニー防水)では開口サッシ側は120mm以上となっています。今回の採寸でも120mm丁度。防水層はFRPの塗膜防水でした。
同じく水勾配は水下の排水溝へ向かって1/50となっています。とういうことは1辺3.6mの正方形ですので、最大70mmくらいの勾配がついている計算となります。雨漏りの事を考えるとこの立ち上がりが大きく勾配がきつい方が良いのですが、実際の使用を考えると、?????となります。
これだけ勾配がありますと、何を置いても傾いてしまいます。テーブルを置いて食事をするにも落ち着きません。歩くにも傾きながら歩いてしまいそうです。・・・・そんな事はないか?
お客様の一番の要望も「平らに設置して欲しい」・・・・当然です。せっかくのバルコニーなんですから。
概算見積もりで8畳の正方形を3.6m×3.6mで計算していたのですが、測ってみるとほぼピッタリ。正式見積もりも、ほぼ概算見積もりと同じで、ご注文をいただき施工へ。・・・・・施工完了の後編は次回で。