角部屋でバルコニー2ケ所~目黒区

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, マンションベランダウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2016年10月5日

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半年以上前に、目黒区のマンションへお住まいのお客様から資料請求いただきました。

「角部屋でバルコニー南側と東側とふたつあり約20㎡あるのですが、だいたいでいいのでどのぐらいの予算になるか知りたいです。」

20㎡での概算見積もりと資料を送付させていただきました・

「資料請求してから半年以上経ってしまいました。
予算オーバーだったのでいったん見送りましたが、やはり諦めきれず、
施工の範囲を狭くしてお願いできたらと思っています。
添付した部屋間取り図のバルコニー部分の赤い線が引いてあるところまでの
範囲で二箇所分、もう一度見積もりを出していただくことはできますか?
また南側の広いバルコニーの一箇所だけだった時の見積もりも知りたいです。」
と、今度は間取り図面に施工範囲を書き加えて送付いただきました。
バルコニーが大きかったり2ケ所ある場合は、このように予算に合わせて必要な部分のみに施工するのもありですよね。
さて、今度は見積もりがご予算内に収まるという事で採寸へ。
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こちらの東側のバルコニーはこの柱から向こう側を施工。形状は台形となっています。
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南側のバルコニー。こちらはリビング前だけを施工する事に。
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お客様は室内フローリングと同じ高さをご希望でしたが、その高さにウッドデッキを仕上げるとフェンス高さが基準の110cmを下回ってしまいます。
悩まれましたが選択は、このサッシ水切り高さ6cm仕上げに。この高さだと高さ調整は出来ないので下地の勾配なりの仕上がりとなります。
その代り、こちらのタイプは高さ調整式よりは安くなりますので、その分で室外機カバーをご注文いただきました。
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そこで室外機の採寸。
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室外機のホースはカバーで固定されていて動きません。その上、壁からのすき間も小さくホースも複雑な位置に配置されています。
マンションの室外機はこのパターンが多く、市販の規格品を購入されてもたいていは設置できずに使えないケースもあるようです。
テクノグリーンでも、詳細の寸法を測った上での検討の結果、設置不可能な結論に達しお断りする場合もあります。
今回は特殊な造り方になりますが、何とか可能な状況でした。
では先に室外機カバーから。
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無事に設置完了。こうして出来上がったのを見ると簡単そうに見えますが、見えない部分ではいろいろと工夫されてるんです。ほんと。・・・・・・ウッドデッキ本体以上に時間を掛けて設計してるんですから。
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以上2枚は東側バルコニー。
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以上2枚は南側バルコニー。
水切りの天端高さに仕上がっています。高さ調整タイプとは勾配があるかないかの違いだけで、すき間無し施工はこちらのタイプも同じです。
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室内から見たウッドデッキ。良い感じです。
施工完了後、お客様からメールで
「こんにちは。金曜日はお世話になりました。
ウッドデッキのおかげでベランダがとてもきれいになり嬉しいです。
エアコンの室外機周りもきれいに処理していただき感謝です。
ただ、東側のベランダのウッドデッキ1箇所に亀裂がが入ってるのが気になりました。
金曜日全体を見た時は気がつかず、今日気がづきました。
リビングに面したところではないので目立たないのですが、
(左から4番目の板、縦2/3ぐらいの長さで亀裂が入ってます)
このまま悪化して割れたりしないか不安なのです。
近い将来、犬を飼ってウッドデッキ上で遊ばせたいので心配です。
私としては、この部分だけでも割れ目のない板に替えてほしいと思っています。
写真添付しますので、ご確認よろしくお願い致します。」
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イペに限らず天然の木材は乾燥により干割れが生じます。工場で製作している段階や、施工しているときには無くても施工後1~2日で発生する事があります。
通常の干割れは許容範囲として、交換の対象外とさせていただいているのですが、この割れは”貫通割れ”という端部から端部まで割れが繋がっている状況でした。
この場合、これから割れも大きくなり強度も落ちる可能性がありますので、交換させていただきました。
イペの場合、割れがあっても腐朽に対しては問題はないのですが、強度が要求される床板の貫通割れは交換の対象としています。
イペはこの貫通割れが他のハードウッドに比較して少なく、テクノグリーンではイペで1500ケ所以上の施工してきた中で今回が2回目という珍しい現象でした。
それでは、これでマンションバルコニー2ケ所のウッドデッキの紹介は終了。次回は戸建の庭ウッドデッキです。

ウッドデッキに雪が積もれば凍結融解も?

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投稿者:technogreen | カテゴリ:その他 | 投稿日:2012年1月26日

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24日の雪はすごかったですね。

この日は流山市のマンションでバルコニーデッキの施工が入っていたのですが、普通は工場から近いので15分くらいで行けるところなのですが、雪道渋滞でなんと2.5時間以上もかかってしまいました。お客様もまだ住んでいなくて、当日立会で朝に待ち合わせだったのですが、お客様も2時間ほどの遅れ。施工場所がバルコニーなので当日さえ雪が降っていなければ大丈夫と、判断して予定通りで決行したのですが・・・・。

道路の事は全然考えていませんでした。・・・それでも、施工グループは当日夕方までには無事、施工を完了してくれましたが・・・・

この施工は別の日に改めて紹介させていただきます。今日はウッドデッキの「凍結融解」のお話です。

「ん!凍結融解って何だ?」とか「木材でも凍結融解があるのか?」という疑問を持たれる方がいると思います。

凍結融解とは普通、コンクリートに水が浸み込み、これが氷ると体積が約1.1倍になることによりコンクリートが割れる現象をいいます。

それが木材、それもウッドデッキのように板材を平置きしたような状況では、比較的、雪が降った”後”に発生する事がまれにあります。

特に割れ幅が大きくてやわらかい木材をウッドデッキ床板に使用すると起きる事があります。

次の写真はテクノグリーンの会社エントランスデッキの昨日の写真です。

階段部に残っている雪

前々日に降った雪がまだ一部残っています。・・・・・雪かきをしてないもんで・・・・

エントランスウッドデッキにも

一昨日の夜に降った雪が積もり、翌日の夜にまた相当冷え込みました。

こういう翌日の夜が凍結融解が起きやすいのです。

最初の雪は融けていないので、そう木材の割れ目に入っていくこともありません。ところが、翌日の昼間に融けだした雪が水となり常時、割れ目に供給されていて夜に凍結するという現象となります。

木材で凍結融解を起こすと、割れ目が大きくなり、次回はそこに入り込む水が多くなって、なおいっそう大きな割れ目になってしまうという事が考えられます。

除雪して割れ目を確認

当社のエントランスデッキはイペ材です。施工して5年経ったウッドデッキですが、ご覧のように凍結融解による割れは確認されませんでした。まぁ~いくら寒かったといえど、関東地区ではそんなに気温は下がりませんので、あまり参考にはならないかもしれませんが・・・

ただテクノグリーンでは10年以上前に、北海道の林産試験場でこの「耐凍結融解性試験」(-20℃と常温を6回繰り返す)を行って、イペ材は他の木材と比較すると非常に割れが小さい事を確認しています。

この試験から、比重が大きくて元々割れが小さいイペ材は凍結融解の被害は少ない。これは他の外的要因からも同じように割れが大きく出ないと推察されますので、そんなところからもウッドデッキ材にはイペ材をお薦めしています。

イペ製のウッドデッキはこちらのホームページで。

イペ材のサンプルとウッドデッキ資料請求はこちら。(地域限定となりますが無料です。)