2階建て木製バルコニー 市川市(前篇)

0

投稿者:technogreen | カテゴリ:2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2011年4月20日

タグ: ,

千葉県の市川市にて、戸建ての2階建て木製バルコニーを施工しましたので紹介します。

3月に紹介しました茅ヶ崎市の2階建て木製バルコニーのお客様と同様に、家の新築着工前に当社へ相談に御夫婦で来社されました。

家を建てる予定の工務店からは耐久性のある木製のバルコニーは施工出来ないので、無難なアルミの既製品を薦められたそうです。

この工務店さんは良心的です。

けっこう、経験がないのに、安請け合いをして5年も持たない2階建て木製バルコニーを大工さんへ作らせているところもありますから。

どうしても木製のバルコニーにしたいと思い、いろいろとネットで捜されたそうですが、構造部分まで計算して施工する会社がなく当社に来られたそうです。

よく床板の厚みばかり強調して安心できる強度が十分あるウッドデッキとか言っているところもあるようですが、はっきり言いますと、床板の厚みは、あまり全体の強度とは関係ありません。と、いうか上部ばかり重くなり、全体としては構造上は逆効果です!

床板が薄ければ、その分撓み量を計算して根太間隔を狭くすればいいだけのことですから。特に腐朽代・摩耗代を多くみなくてすむ個人宅のハードウッドでは。・・・・公共工事で厚い床板を何故?使用するのかはまた別の機会に・・・。

それよりも、こういう高さがありかつ、支える柱本数や柱間隔に制限がある2階建てや駐車場の上に作るウッドデッキは根太・梁材の間隔と断面の関係に留意して設計する必要があります。

つまり、下の構造部材になる梁や桁になるべくウッドデッキの全体の死荷重(今ではこの言葉は死語ですかネ。)別名、静荷重をいかに少なくしてやれるか色々な組み合わせをシュミレーションしてこれらの合計重量が一番軽くなるベストな板厚み、根太断面、梁断面とそれぞれの間隔を決めていきます。

もちろんこのときに、最終的に上に人が載る、上載荷重を加味して構造上の強度や撓み量が問題にならないように設計します。

通常イペ等のハードウッドのように比重1前後の木材を使用したウッドデッキでは、個人宅として使用する場合の上載荷重条件から計算すると20mmくらいの厚みが適しています。

厚い床板を使用し、梁材の断面が小さく、柱間隔が大きい2階建てのウッドデッキをたまに目にすると、出来たばかりのときは問題なさそうに見えますが、後々のことを考えると・・・・確かにコストを安く施工できるのですが・・・・。

と、前置きはこのくらいにして、今回のお客様のご要望は2つ。

ひとつは、ウッドフェンスの高さは前面が道路と近隣の家が近いため、目隠として1.8mにしたい。

ふたつめは、2階ウッドデッキ下の1階にある掃き出し窓前には柱がこないよう設計してほしい。

どちらもご要望は、ごもっともですが難題です!

前置きの話の、静荷重が大きく、柱間隔が大きいというやっかいなヤツです!・・・・話はそれますが、私はやっかいなウッドデッキの設計を考え始めますと、すぐ眠くなるという非常に良い性質を持っています。今回も昼間にたっぷり熟睡させていただきました。

当日は新築の設計図面をお持ちしていましたが矩形図がなかった為、後日、工務店さんと打ち合わせの上、設計・施工することになりました。

それでは事前準備工事の写真から。

梁受け取り付け完了

家の建築途中に、当社がウッドバルコニーの梁受け材を家躯体へ取り付けます。

もちろん、矩形図から工務店さんと打ち合わせの上、位置と取り付け日も決定します。この段階からはお客様の手をわずわらせず、当社と工務店で全て進めていきます。

設計位置に取り付けできたか確認。バッチリです。

 

この取り付け時はまだ建物の外壁完了前ですので、仮設足場は工務店さんの使用させていただきました。

柱部基礎工事の穴です。土方仕事も得意です。

 

仮設足場が外れた頃に、道路側の柱基礎工事を行いました。

2階建てウッドバルコニーや駐車場上につくるウッドデッキ(カーポートデッキ)はの場合、実はこの基礎が安全性にとっては一番重要なところとなります。

またこの基礎をどのように施工するかにより、コストも大きく変わってきます。つまり2階建て木製バルコニーやカーポートデッキの価格は同じ木材を使用し、同じ大きさ、同じフェンスデザインで作っても、上で述べた構造計算の有無、基礎工事の方法により全然違ったものになってきます。

この基礎工事につきましての詳細は、別な機会に・・・・。

施工完了編のアップは次回に・・・・。

今すぐ2階建て木製バルコニーの施工例写真を見たい方はこちらから。

テクノグリーンのウッドデッキに関する資料とイペ材サンプル請求はこちら

茅ヶ崎市で二階建てバルコニーデッキを施工

0

投稿者:technogreen | カテゴリ:2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2011年3月4日

タグ: , , ,

今回施工完了しましたのは茅ヶ崎市M様の二階建て木製バルコニーデッキです。

M様は昨年12月に当社へ新築図面を持参のうえ、ご夫婦で来社されました。

工務店さんからは既製品のアルミ製のバルコニーを提案されていたそうですが、お二人とも天然の無垢材にこだわりがあり、いろいろと2階建て木製バルコニーの施工できるところをあたったそうです。

確かに昔、一時流行ったアルミのバルコニーは物干し場に使うにはいいかもしれませんが、”くつろぎ”の場にはなりませんもんネ。

ただ、二階建てとなりますとしっかりと構造計算をしていないと心配なので、最終的に当社へ来られたそうです。

新築の家も着工前でしたので、工務店さんからも詳細の家の必要な図面を入手していただき、家側の構造に合わせて設計させていただきました。また工務店さんとも、家の工程を打ち合わせし、木製バルコニーの基礎工事と構造部・ウッドデッキ本体工事のスケジュールを決めていきました。

完了検査前に2階建てバルコニーを取り付ける場合、どうしても工務店との構造部分、工程のすり合わせが必要となりますので、これから2階建て木製バルコニーをご計画の方はお早目に、ご相談ください。まずは2階建てウッドデッキと書き資料請求してください。

基礎工事と専用柱金物

テクノグリーンでは2階建て木製バルコニーは既製品の基礎は使いません。柱用に独立基礎を打ちます。

既製品の基礎ブロックで施工するとコストも安く簡単ですが、ハーッドウッドの柱は2m以上になりますと、反りの力が大きくて浅く埋め込んだ基礎は動かしてしまうほどです。

それと柱が出る部分の後施工の仕上がりの綺麗さも考慮して、基礎高さを決めていきます。

完成後の下斜めから

今回は一番多い、横板フェンス、高さ1.1mです。

幕板はテクノグリーンオリジナルの150mm幅2枚仕上げとなっています。横板105mmより広い幕板は構造部を隠す目的だけではなくデザイン的にも優れています。・・・・105mm板を3枚使うより断然カッコイイ!・・・と私は思っています。

足場を外す前に職人が撮りました

珍しく、足場を外す前に施工した職人が撮った写真です。

少し本人の地下足袋が写っているので、これは職人のHですネ。2年前にテレビ東京の「チャンピオンズ」で施工出演したときに、トビ以上トビらしかったウッドデッキ職人です。

ウッドデッキか室内を写す

やはりアルミ製のバルコニーとは全然感じが違いますネ。室内と一体感がります。

お客様はまだ入居前ですが、この2階建てバルコニーデッキが完成したあと、一度見にいったそうで、メールをいただきました。

「本日、工務店との打ち合わせが新居でありましたので、さっそく拝見させていただきました。色々と工夫していただき、設計通りに仕上げていただき本当にありがとうございました。妻ともどもテクノグリーンさんにお願いして本当に良かったと思っています」

今月から来月初めにかけまして、数か所の2階建てウッドバルコニーの施工予定が入っていますので、完了後、随時このブログで報告させていただきますのでお楽しみに。それまではいままでの2階建てウッドデッキの施工例を参考にしてください。