昨年の暮れに千葉県市川市のお客様から「ウッドデッキとウッドフェンスがシロアリにやられているので一度見て欲しい。」と電話をいただきました。
12~13年前に外構工事屋さんに、ウッドデッキとウッドフェンスを作ってもらったそうですが、今回シロアリの蟻道を発見し家の外壁塗装に合わせて交換工事を考えているとの事でした。
ウッドデッキ床材はウリンを使用していると外構工事屋さんから説明を受けていたそうですが、デッキに付いてるウッドフェンスと庭の外周ウッドフェンスは、防腐注入木材です。
いろいろと調査をしてみると、さすがにウリンは大丈夫でしたが、ウッドフェンスの根元はシロアリにやられ強度上も問題ありの状況。
タイルテラスの上に後付施工したウッドデッキでしたが、シロアリはタイル側面に蟻道を作りフェンス支柱に潜り込んでいます。
庭を囲うように設置されている縦板フェンス。これらの縦板にはまだシロアリは入っていませんが、支柱にシロアリが。
庭通用口の扉。アルミ鋳物門扉に同じく板材を張り付けています。こちらは問題はなかったのですが、門扉の親柱に使用している枕木にはシロアリが入っています。
こちらは家の裏側のブロック上のフェンス。既製のアルミフェンスにやはり防腐注入木材を横板として貼り付けています。これも腐ってはいませんが、ただ単に張り付けただけでデザイン的にどうも気に入っていないようです。
こちらは庭の内部に張り出したコンクリートブロックの控えに板を張り付けて隠していますが、お客様はこちらも気に入らないご様子。
そこで、シロアリに食われている木材のみならず、全て木部分は交換し庭のプチリフォームをすることに。
家の外壁塗装を先行して行いますので、その間に新しいウッドデッキとウッドフェンスやその他の変更工事プランの打ち合わせを。
それでは外壁塗装も終り、既存のを撤去し新設しましたウッドデッキとフェンスをご覧ください。
先ずはウッドデッキ。床部分はシロアリにやられていませんでしたが、ネズミ等の小動物がこの近辺には多いのにウッドデッキの施工精度が悪くすき間があったり、それをパンチングメタルで塞いでたりと、けっして満足しているウッドデッキではなかったようです。
またウリンの為、すき間ありの板張りでした。(ウリンは水に濡れると膨張しますので、すき間を開けて張らなければなりません。)
お客様はイペではすき間無し施工が可能と判り、このさいシロアリにやられてなくでも一緒にイペのウッドデッキに交換する事に決められました。
元のウリンのすき間ありデッキとイペのすき間無しデッキを写真で比較して見てください。
ウッドデッキ付随のフェンスは隣家側はコンクリートブロックが隠れるように横板。上部にはタープ用のフレームを新たに付け加えました。
タイルで作られていた花壇とブロックの控えは撤去して庭を広く使えるようにリフォーム。庭の隣家側のウッドフェンスは横張りで今までと同じですが、少しでも庭が広く使いたいとの事で横板は外張としています。
敷地全面を囲う外構ウッドフェンス。こちのフェンスは今までの縦板デザインが気に入っていたとの事で、高さだけ変更して。もちろん使用木材はシロアリにも強く10年保証のイペ。
今までのウッドフェンスは基礎にも問題がありましたので、当社のウッドフェンス基準に変更してがっちりと作りました。・・・・・ウッドフェンスは基礎が命です。
敷地内から見たウッドフェンス。こちらの基礎は周りの立地条件の関係から連続基礎としています。
元々の”な~んちゃって”ウッドフェンスではなく、アルミの格子部分をを全部撤去して作り替えた”本物”のウッドフェンス。これは当社の施工写真集をご覧になり、「同じ物を」とご注文いただきました。
写真は敷地内から見たコンクリートブロック上のウッドフェンスとアルミ鋳物門扉に取り付けましたイペの縦板です。
施工完了後、お客様からアンケートで
「お世話になりました。デッキの土台部分が水につかる事だけが心配ですが(土台はつかっても心配ないと言われましたが)全体的にとても綺麗で満足しています。
10年保証も安心です。親方にもお世話になりました。今後ともよろしくお願いします。」
これでシロアリに食害されたウッドフェンスの交換工事の紹介は終了。次回は新築マンションのベランダウッドデッキです。