投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2017年6月8日
タグ: イペ, ウッドデッキ, ウッドフェンス, 一戸建て, 世田谷区, 人工木材, 段差解消, 車いす
世田谷区で戸建の家を新築されたばかりのお客様からお電話をいただきました。
ご家族に車いす生活の方がいらっしゃるそうですが、その車いすで自由にウッドデッキに出入りできるウッドデッキを作りたい!
送付いただいた家の図面から概算見積もり後に、ご自宅にお伺いさせていただきました。
表側から見た庭。奥へ行くほど狭くなる台形の庭でした。竣工間もなくで庭の外構工事は手つかずの状態で現調。
奥側から見た庭。掃出し窓前に合わせてアルミの目隠しフェンスが取り付けられていたのですが、これを毎日リビングから見る事になると思うと違和感を感じ始めてようです。
そこでウッドデッキを作る計画をしていたので、このアルミフェンスを隠すウッドフェンスも一緒にと思い、先に見積もりを依頼した業者から出てきたのが人工木のウッドデッキとウッドフェンス。
・・・・・・・・これじゃ、アルミフェンスとあんまり変わらないんじゃない?
——–アルミ、コンクリート、樹脂(人工木)のような、単一色調で視覚から”ゆらぎ”の無い光しか入らない空間では人間は落ち着かないそうです。(たまにはそういう空間の方が落ち着くという方もいらっしゃいますが)寛ぐための空間なのに—–
元々ウッドデッキだけでも人工木材には?があったお客様、そこで当社に天然木での見積もりご依頼を。
イペ材のサンプルをご覧になったお客様は、すっかりイペを気にいり人工木より少々高くても是非イペで作りたい!ただし、少々高い程度なら。・・・・・・そこが難しいんですけど。
出幅が小さい庭なので、ウッドデッキの下へこの室外機を隠したいというのがお客様のご希望。・・・・・このため下の構造部分の大引きや根太が当たらないよう細心に採寸。
お引越し前に完成。前のステップは通常より広いです。車いすのサイズを測り一度このステップというか踊り場に上がって次のウッドデッキ本体に車いすが登れような広さとしました。
施工日1日前にお客様から、高さの変更依頼。
「車いすでの出入りを考えると、サッシ枠下高さを室内高さに変えて段差をゼロにしたいが出来ますか?」
——-マンションの掃出し窓前では、よくこのようにサッシ枠より上で網戸前ギリギリまでウッドデッキにするのですが、戸建の庭ウッドデッキでは当社も初めて!
お客様も承知の上でのご要望でしたが、難点はシャッターが完全に閉まり切りません。
本当は初めからノンレールタイプのバリアフリーサッシが付いていれば問題はなかったのですが、お客様はご存じなかったのと工務店からの提案がなかったそうで。。。。。。
車いすの後ろが見えますでしょうか?なにはともあれ、ウッドデッキは室内と同じ高さに作りましたのでスムーズに出入りできるようになりました。
ちなみにこの横板フェンスのすき間は10mm。これでお隣さんのアパート入口からのプライバシーは確保。
さすがに奥行き9m近くのウッドデッキと高さ約1.5mのフェンスを2面張りますと、施工完了は2日目の夕方となってしまいました。
というところで、車いす出入り可のウッドデッキ紹介は終了。次回は戸建ベランダウッドデッキ。