今回のご紹介は、傾斜地でのウッドデッキです。
お客様から電話をいただきました。「施工地域に山梨県が入っていないようですが、ダメでしょうか?」
すぐに断れない私はつい理由を聞いてしまうと。「山梨県内にある別荘のウッドデッキが腐ってきているので換えたい。イペ材を良く知っていて、ウッドデッキならイペ!今回別荘のリフォームするので、一緒に地元の業者へ頼んだが、イペでのウッドデッキ施工はできないと断られ他の材を薦められた。」
要約すると、まぁ~、ざっとこんなお話でしたので、中央高速で八王子のちょっと先が山梨という感覚の私は「少々、出張経費が掛かりますが、それでもよろしければ」・・・・・この後、詳しいご住所を聞くと。
「八ヶ岳の麓の北杜市です」・・・・えっ!八ヶ岳って長野県じゃないの?ちょと先が長野県?八王子からは、ずぅ~と先!・・・後の祭りです。
まっ、仕事で空気の良い場所へのドライブも、たまには良いもんです。イッテキマシタ!日帰りで。
既存の傾斜地ウッドデッキ正面
よく山の別荘地で見られる傾斜地に建てられたウッドデッキです。
傾斜地ウッドデッキの既存基礎
柱が載っている基礎は凍上による被害は起きていないようです。ちなみにこの地区の凍上深度は90cmとか。しかし基礎の大きさが少々小さく、安定性に欠けるので今回はテクノグリーンのオリジナル柱金物を使用の上、基礎の増し打ちをする事に。この提案には、お客様も基礎の大きさに不安を持っていたらしく了承していただけました。
腐ったウッドデッキ床板
お客様に聞きますと使用木材はヒバだそうです。
もう、あのヒバ独特の香りはしていませんでしたが、切断したら中からは良い香りがしてきそうです。国産の木材の中ではこのヒバの香りが私は一番好きです。昔むかし(何十年前じゃい?)、公共事業で、床板はイペ、手摺は青森ヒバという工事を行った事があり、思い出されました。
ちなみにこの香りはヒノキには殆ど含まれていないヒノキチオールという成分で、レッドシーダーの香りもこの成分とか。
腐ったクロスフェンス
床板より、いつものクロスフェンスの付け根部分。これが今回も腐っていました。せっかくヒバを使っているのに、もったいないですね。
お客様に聞くと、やはり一番最初に腐ってきていたそうです。別荘・山荘ではこのクロスフェンスが多く見られますが、施工方法を間違えると、ここからやられます。・・・・・フェンス形状の変更が決定。
採寸・調査・打ち合わせを終了し、帰りがけ近くの別荘地を数分だけ、散策して日帰り。・・・・・残念。どこかのコテージにでも泊まりたかった。というより、家に帰りたくなかった・・・・・。(これが本音か?)
でも、気持ちいい空気をたくさん吸えて、良い一日でした。また後の祭りをやってしまおうかな?
この施工完了編は次回で!
投稿者:technogreen | カテゴリ:傾斜地ウッドデッキ | 投稿日:2011年5月3日
昨日の続き、施工完了しました松戸市の傾斜地ウッドデッキの紹介です。
前回のお話のとおり、この法面はコンクリートで仕上げられているため、下の状況が不明です。お客様にこの造成工事の平面図・断面図をお借りして、基礎工事の検討を行いました。
傾斜地へウッドデッキを施工する場合、この基礎工事が一番重要な事項となります。逆に基礎工事と柱さえ建ててしまえば工事の半分は終わったようなものです。コストも一番掛るところです。この基礎工事をしっかりやるかやらないかで見積もりも全然違ってくるのですが、お客様にはなかなか理解していただくのが難しい部分でもあります。
今回のお客様M様は建設関連のお仕事をされていましたので、ここのところは十二分に理解していただきました。
傾斜地デッキや2階建てバルコニー、駐車場上のウッドデッキを施工する場合は柱の本数をどうするかにより、価格が大きく変わってきます。当然、構造上の強度を確保して柱を少なくすると、柱を太くし、基礎も大きく、梁材・根太の断面も大きいのを使用しないとならなくなります。そうなると、逆に高くなってしまう場合もあります。
今回も柱本数や梁材の組み方で4パターンのコストシュミレーションと構造計算を行い、最終的に構造上問題なく、かつ低コストの方法を今回も採用しました。コストを考えず、過剰設計で施工してしまうのは私のポリシーに反します。(ん~。いい事を云うなァ~)
ウッドデッキの専門施工業者としては当たり前ですけど~。
それでは施工完了後の写真を。
敷地の下から見たところ
法面からデッキの高さまで約4mあります。
最大部分で約2.7m張り出しています
2階の部屋から見たウッドデッキ
同じく2階から見たウッドデッキの入り口
2枚の写真をご覧いただければわかりますように、下の敷地からは十数mくらいの高さにあります。
ウッドデッキの内部から入り口をみたところ
フェンスは今回、外側からの見栄えを気にしなくていいので、内張りで幅広と幅狭の横板を組み合わせしたタイプです。
川口市のウッドデッキ、練馬区のルーフバルコニーのフェンスと今回とで、このところ、このデザインのフェンスに人気があります。もしかしたら、今年流行のフェンスデザインになる予感も・・・・・。デザインを考えた私としても大変うれしいです。・・・・チョット自慢!
そこでおまけに、もう一枚。
室内から見たウッドデッキとフェンス
これで、M様のご要望とおり、室内からは眼下にあった建設作業所の風景は見えなくなりました。めでたし、めでたし。
仕上がったウッドデッキにM様はいたく喜ばれ、「これからお金を貯めて庭の残りの部分も全部ウッドデッキにしたいので、そのときはよろしく」と近い将来の予約注文をいただきました。・・・・「ガンガン働いてお金を貯めるから」、と言ってたのですぐですよネ!
テクノグリーンの無料のウッドデッキ資料請求はこちらから。 申し訳ありませんが当社サービス地域限定となっています。
それでは、次回はマンション1階専用庭のウッドデッキ施工を紹介させていただきます。
投稿者:technogreen | カテゴリ:傾斜地ウッドデッキ | 投稿日:2011年5月2日
2月に松戸市のM様から「一緒に現場を先ずみてもらえませんか?」というお電話いただき、新築途中の現場へ。
傾斜角30°の法面です
平坦部の出幅
ご覧のように、庭の平坦部が斜めになっている上、極端に短くなっています。
また傾斜角が30度の上、コンクリートの法面保護仕上げのため、この施工前の下地がどのようになっているのか(盛り土か切り土)かが不明です。
庭から見た下の風景
リビングから見た下の景色
このように、庭からもリビングからも崖下の建設作業場のような景色が目に入ります。
M様はこれを何とかしたいのと、庭が狭く危ないので、ウッドデッキを張り出して作り、有効活用したいとのご希望でした。
この崖下の犬走りまでが、M様の敷地とのお話です。
当社へ連絡する前に、外構工事屋さんへ、人工木材の樹脂デッキで施工できないか打診されたそうですが、現場を見て即、断られたそうです。人工木材のデッキは平坦な庭用で、アルミの束の為、せいぜい1mの高さしか作れませんし、手摺がそもそもこういう現場を想定していない取り付け構造の為、ぐらつきます。
当社ではイペ材ではこういう現場を数多く経験していますので、施工可能です。
数日後、今度は奥様と一緒に当社へ来社されました。
奥様が「あの傾斜地へ大きく張り出したウッドデッキは大丈夫でしょうか?」という不安があったようで、相談にみえられました。
・・・・出来上がったウッドデッキは大丈夫ですが、施工途中の方が大変で、施工する職人のほうが危ないのですが・・・・。
そこで、2年前に神津島で施工し、東京テレビの「TVチャンピオンズ」で放映されました施工の写真をみていただき、当社施工能力の高さをご理解いただきました。
ご主人は建設関連のお仕事をされているそうで、この施工写真を見てびっくり、感心していました。
ということで、フェンスの形状を打ち合わせし、正式にご注文をいただきました。
その施工完了編は次回で・・・・。