屋根の上にウッドデッキ~府中市~施工編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキとテーブル&ベンチ, パーゴラ付きウッドデッキ, 屋上ウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2014年10月31日

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前回の続きで府中市の屋根上ウッドデッキ施工編です。

既設の腐ったウッドデッキの調査を終え、お客様から建築当時の図面を拝借しまして、新しいウッドデッキの設計に入ります。
屋上側のウッドデッキは、いつものバルコニーデッキと同じ構造としますが、問題は屋根上のウッドデッキ。

木造の勾配屋根上にウッドデッキを作るのは不可能な場合がありますが、今回は家がRC構造の上、図面が残っていましたので可能となりました。
ただ、今までのウッドデッキでは構造上・施工上に問題がありましたので、仕上がり形は同じでも構造部分の作り方は全く変えての設計となっています。

さてこれで既設ウッドデッキの解体等のスケジュール打ち合わせとなりましたところで、お客様から「ついでに解体後に一緒に屋上と屋根の防水リフォームをしたい!」
ごもっともです。こういう機会でないと屋根や屋上の防水工事ができません。ついでに仮設の足場を組むのでそれも利用できます。
一緒に防水工事も頼まれたのですが、こちらは専門でないので信用のできる防水工事の専門会社を紹介する事に。

たぶんリフォーム会社に依頼するよりは、こういう専門会社に直接契約されると何割も安くなるんでしょうが、こういう会社を探すのが大変みたいですね。

テクノグリーンが足場を掛けて既設ウッドデッキの解体。その後に防水工事会社さんの仕事が完了。

解体時の写真は残念ながら撮っていませんでしたが、腐ってぼろぼろの状態でかなり危険な状況だったようです。
防水工事の完了写真は、工事屋さんが撮ってくれていて、終了報告と共に写真を送ってくれました。

 

屋上の防水工事完了写真

屋上の防水工事完了写真

 

屋根部分の防水工事完了写真

屋根部分の防水工事完了写真

 

階段部の防水シート張り完了写真

階段部の防水シート張り完了写真

 

この部分は判りにくいですが、施工前はこんな状態でした。

階段部の施工前

階段部の施工前

 

2階のリビングからこの階段を使って屋上へ出るようになっているのですが、この階段部の壁も含めて防水工事を行いました。
そうそう、この写真に見える点検蓋を兼ねた足場板も腐っていましたので、当然、後のウッドデッキ工事時に一緒にイペで交換しています。

さてそれでは、テクノグリーンの本来のお仕事、「屋根の上のバイオリン弾き」ならぬ「屋根の上のノコギリ挽き」のウッドデッキ職人が作ったウッドデッキの完成写真を。

 

屋根上ウッドデッキから見た屋上デッキ

屋根上ウッドデッキから見た屋上デッキ

今まではラチスフェンスが付いていたのですが、今回は幅狭のボーダーフェンスで。

 

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屋上でっきから屋根上デッキへ上がる階段。

屋根上デッキのパーゴラ写真

屋根上デッキのパーゴラ

 

このベンチとテーブルの配置は、ここで宴会(主にビアガーデン)する時のものですね~。

通常はテーブルは別の場所に置いといて、洗濯干場として使用されます。
パーゴラの桁には竿が通せるように穴を開けています。

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こちらが、造り付けのベンチ。

 

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屋根上ウッドデッキの全体

足場を掛けてから、今夏の大雨、台風に見舞われ途中で防水工事もはさまったので、お引渡しまで足掛け1か月以上の工事となってしまいました。
夏のビヤガーデンには間に合いませんでしたが、これからの時期、星空を眺めての熱燗なんかも良いかも!

・・・・・・・呑み助の私、またまたお酒の話で今回の紹介は終了させていただきます。

 

屋根の上にウッドデッキ~府中市~調査編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:その他, 屋上ウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2014年10月25日

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今回の紹介は東京都府中市の屋根の上のウッドデッキ!
というか、正確には屋根上のウッドデッキと屋上ウッドデッキ。

お客様から電話をいただきました。「ネットでいろいろなサイトを視ましたが、うちのウッドデッキを作ってくれれるところはテクノグリーンさんしかありません!」と、同時に写真をメールで送っていただきました。

その写真がこれ。

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な、なんと屋根の上にウッドデッキが~。おまけに屋上部分にもウッドデッキが。

この両方が腐っていて、交換工事をしたいというのがお客様の御要望。
今までに屋根上ウッドデッキは2ケ所施工したことがありますが、当社のホームページにも、このブログでも屋根上の施工例は紹介していなかった気がするんですが・・・・。
屋根上のウッドデッキを施工するには、いろんな制約があり、お断りする事もあるのですが・・・・・。

でもここまで仰っていただければ、お請けしない訳にはいきません。———–「お伺いします。」

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手前の2階屋上部分と、その向こうの勾配屋根のうえにウッドデッキがあるようです。

 

屋根上デッキとパーゴラ

屋根上デッキとパーゴラ

これが屋根上のウッドデッキ。パーゴラもベンチもテーブルもあり、フル装備です。

 

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こんなふうに瓦棒屋根の上に乗っかっています。

 

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この階段から下の屋上ウッドデッキへ降りるようになっています。

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上の写真2枚は、上のデッキから下のデッキを見たところ。
ちなみにこの木製の小屋は通販で購入され、ご自分で組み立てられたそうです。

 

 

 

 

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こちらは下の屋上ウッドデッキ。

 

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下の屋上デッキから屋根上デッキへ上がる階段。と、こんな構成の全体像でした。

お客様のお話では10年ほど前に大手のリフォーム会社(テレビでコマーシャルを流していたほどの会社だったそうですが、このデッキ完成後間もなく倒産したそうです。)に勧められて作り、大いに活用していたそうですが、数年前から腐ってきているのが判り、ここ3年ほどは洗濯干場としてしか使っていなかったそうです。
それも心配になってきて、全面交換工事を決意され色々とネットで調べられたようです。

材料は針葉樹に防風注入された木材を使用していましたが、見た目以上に腐朽していることが調査をしていて判りました。
ハウスメーカーや住宅建設会社あるいはリフォーム会社はどうも、この防腐木材の耐腐朽性能を過信しているのか、屋外でのウッドデッキにも使用する傾向があるようで——–。

実際、解体が始まると・・・・・・この後の続きは次回で。

 

 

庭付のルーフバルコニー、デッキがボロボロです~川崎市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ルーフバルコニーウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2014年8月12日

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神奈川県川崎市のマンションへお住まいのお客様がお問い合わせフォームから、

「階段状のマンションの4階。庭付のルーフバルコニーです。ウッドデッキはマンション仕様に含まれています。
一度(10年位前)、大工さんに工事を依頼。材料はヒノキで鉄釘でした。現在はボロボロの状態です。約30平米の広さです。」

イペ材のサンプルとバルコニーウッドデッキの資料を送らさせていただいた後に、現状の写真と寸法を入れた簡単な図面をお送りいただきました。
「撤去費用も含めて見積もりお願いします。」

やはり一度ウッドデッキが腐った経験をされると、次は慎重な木材選びをされます。
お客様も、お知り合いのウッドデッキを見て回ったり色々と調べたりした結果、最終的に”イペ”を選択されたようです。

テクノグリーンでも他のハードウッドによる施工も承っていますが、腐朽に対し10年保証しているのはイペのみです。ハードウッド=イペ=腐りにくい。これがハードウッド=腐りにくいと勘違いされているようですが、JISに基づく耐腐朽試験を行うと、予想に反した結果の木材が多々あります。
それで、当社では腐朽試験の結果と18年の施工経験から判った木材の”耐腐朽性”のデータを資料に付けさせていただいています。・・・・この資料をご覧になったお客様は、何故イペだけが10年保証の対象なのかをご理解いただけます。

では、ボロボロのウッドデッキ写真から。

 

腐った”ひのき”ウッドデッキ画像

腐った”ひのき”ウッドデッキ

10年でここまでとは・・・・・たぶん4~5年で腐り始めてたと思われ・・・・
そいうえば、10数年前のまだまだイペで個人宅のウッドデッキを作る方が珍しかった頃、たまたま当社で施工しているお隣さんの家で大工さんが”ひのき”でウッドデッキを作っていて「そっちは、何の木を使ってるんだい?こっちは長持ちする高級な”ひのき”だぜい!」と、さんざん自慢されたのを思い出しました。・・・・・まさか、あの時の大工さんがここを施工したんじゃないだろうな?

 

写真の左側は、腐れがさほど見られません。丁度上には庇があり、雨の掛かる量が少ない為です。つまり”ひのき”はある程度の湿気には強いが、「雨が直接あたるような場所では腐る」という事でしょうか?

大工さんは雨仕舞された屋内で、「湿気がある場所でも”ひのき”は強い」という観念が、水に強い=屋外もO・Kと勘違いされているようです。今でも。・・・・・・まぁ、でもSPFや米栂で平気でウッドデッキを作る大工さんよりは・・・・

 

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この部分に至っては、根太もボロボロのバラバラ。原型をとどめていません。やはり根太の腐りの方が進行が早いですね。
調査時に私、3~4ケ所踏み抜いて後で行う解体を手伝う形になってしまいました。

 

土留めの枕木

土留めの枕木

 

芝生の庭部分は、このように枕木で土留めされ1段高くなっています。これらも腐り始めていますが、もう少しはもちろうなので、今回は手を付けずに。ただし、写真の1本は内部が虫の棲家になっているようで、しきりに羽の着いた虫が出入りしてますので交換。

 

さて、採寸と調査も終わり施工方法を考えていると、

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先月このブログで紹介させていただいた横浜市のルーフバルコニーウッドデッキと同じ”階段状マンション”エレベーターなし。・・・・・当社では”筋肉痛マンション”と呼んでますが、その理由は前回ブログを参照してください。

前回は7階でしたが、今回は4階。その代り面積が約2倍の上、撤去した廃材の荷下ろしが加わります。大丈夫かな~。

 

施工完了

施工完了

 

いきなり、施工完了の写真。荷揚げ、荷下ろしの写真はありません。というか、そんな余裕もなかったようで・・・・・。
今回は、材料の搬入と廃材の降ろしで1日。施工で1日と都合2日の作業となりました。

 

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手前に見える枕木1本は交換しました新品枕木、古枕木ではないのでクレオソートは注入されていません。昔のクレオソート油は防腐性能も高かったんですが、発がん性があるという事で10年ほど前から有害指定物質となっています。

 

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今回いたの張り方は、お客様の御希望で横張り。エレベーターに載せないし、室内も通らずに搬入できる条件でしたので、長尺物のパネルで工場製作しています。・・・・・余計、重たいって!

 

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この風景。マンションとは思えない戸建の庭そのものです。それも前を遮るものがないので、小高い丘の上にある庭から下を見下ろす景色。最高、ウッドデッキも新しくなったし!

ここ数年、この庭でお友達と飲み会(これは私の願望でした)、お茶会が出来なかったのが、これからまた始められると取り替え工事を心待ちにしていたお客様から、

「留守中に施工していただき、ありがとうございました。リビングがとても明るくなりました。
難があるとすれば、庭の周りの枕木とのすき間が、統一でなかった事くらいです。
でも、仕上がりには満足しています。今後、雨、晴天と天候による板(イペ)の変化を見ていきたいと思います」

 

イペの変化を楽しみたいとは!心に余裕のあるお客様ですね。天然木は日々変化をしていきます。これを楽しむか、嫌だと思うかは人それぞれですが・・・・・・。私はまだまだですので、明日からの夏季休暇で心に余裕うを持たせようっと!
そんなわけで、次回の投稿は18日以降から。