造園屋さんが作ったウッドデッキが~杉並区

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ | 投稿日:2013年9月30日

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今回は杉並区の一戸建庭にあるウッドデッキの取り替え工事の紹介です。
お庭全ての管理をしていただいている造園屋さんへ10年ほど前にウッドデッキを作っていただいたそうです。

2~3年前から傷みが出てきて、「いよいよ取り替えかな?」と、お電話いただきました。

既存のウッドデッキ全体

いつもそうなんですが、ほぼ毎年塗装のメンテナンスをされたウッドデッキは、ぱっと見はそうでもなさそうに見えます。が、上に載るのはちょっと躊躇しそうなくらい腐っていました。

束石と束留金物

全体的にはよい仕事をしています。

ウッドデッキ床材の腐れ

床材の腐れ

主に床板の小口から腐ってきています。典型的な防腐木材の腐り方です。防腐剤の注入後に切断しますと未注入部分が露わになり、そこから腐朽が進んでいきます。腐朽菌の一点突破、全面展開というヤツです。
といって、現場で切断・穴あけを全くしないで施工というのも、相当に難易度が高い方法です。・・・・・とういうか不可能です。

10年くらい前でしたので、ウッドデッキの専門ではない造園屋さんは専用のウッドデッキ木材のハードウッドを知らなかったのかもしれません。それでも防腐木材を使用しているだけ、ましかもしれません。先日、見てきたところなんて・・・・・近いうちにこのブログでまた紹介させていただきますが・・・・・・。

既存デッキの樋との納まり

このように樋の取り合いも上手く処理しています。そして壁側はほとんど腐っていません。こちら側は現場で切断された様子もなく、たぶん前側で揃え切りされたのでしょう。

それでは、現場で切断しようが、穴あけしようが耐久性には一切関係のない10年保証のイペ製ウッドデッキが完成です。

イペ製ウッドデッキ画像

イペ製ウッドデッキ

ウッドデッキのサイズは元と同じに施工。違うのは耐腐朽性。見た目も高級感がありますが。

ハードウッドは全て耐腐朽性があると勘違いしている人もいるようですが、違います。テクノグリーンも主にハードウッドで施工していますが、腐朽試験の結果と実際に”国内”で18年の施工経験から、現在10年保証していますのは”イペ”製のウッドデッキのみです。
”海外”で腐りにくいと云われても、”日本国内”で腐りにくい木材でなければ意味がないんです。
そんなこんなと、腐朽試験の結果も含めたウッドデッキ資料はこちらからお問い合わせを。読めば納得の資料です。

逆サイドから

お客様のご要望で束石も新しいのに取り替え。

ウッドデッキの階段

新たに階段を取り付け

今まで階段はありませんでしたが、これだけは新規に取り付け。これで庭へ降りるのが楽になります。
地面から高さ50cmのウッドデッキでしたから2段の階段です。

今回の紹介はこれで、終了ですが、次回もまたこの階段にまつわる庭用ウッドデッキを紹介させていただきます。

車庫上デッキの木部交換工事~中野区~解体編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ガレージデッキ(車庫上ウッドデッキ), 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2013年6月12日

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さて今回は、中野区のお客様で鉄骨構造の車庫上デッキの「木部のみ」の交換工事です。

そういえば今年正月早々にも同じように、豊島区で鉄骨構造で上のウッドデッキ部分のみを交換した事を思い出しました。
今回も同じ状況で調査を依頼されました。お伺いしてみると。

車庫上デッキを下から

始めに下から見てみると、頑丈に組まれ、且つまだ新しい~。これじゃ交換する必要がないんじゃないかい?で、上に上がってみると・・・・・

木部は腐っていた画像

木部は腐っていました~

木材はレッドシダーの2×6材。なので厚みもしっかりと38mm。

鋼製角パイプの根太画像

鋼製角パイプの根太

根太も鋼製でタッピングビスで床板が取り付けられています。鋼製根太も腐食はしておらず木材のみが腐っています。

腐ってる木製フェンス支柱画像

腐ってる木製フェンス支柱

ウッドフェンスの支柱の数本が、このように根元から腐ってきていました。ちょっと強い力を加えてやるとポッキリと折れる状態。これには、お客様も気がついていないようでした。

お客様は築5年の、この住宅を買われたそうで、初めからこのデッキは付いていたそうです。それにしても5~6年でここまで腐るとは・・・・・やっぱりレッドシーダーはウッドデッキ材としては不向きですね。
レッドシーダーも他の用途に使うぶんには良いと思うんですが。私は個人的には好きな木なんですけど・・・・。

そういえば、昔といっても5~10年くらい前までは、「ウッドデッキに最適な木材レッドシーダー」と謳って大手のエクステリ材料メーカーやら、なんやらが揃って大々的に販売していたけど、今はどうなんだろう?
テクノグリーンでは昔からウッドデッキには適さないと判断して施工はしてこなかったけど・・・・・。

道路側から見上げて

打ち合わせ・採寸も終えて帰りがけに道路からみた写真ですが、この位置から見るとフェンスなんか全然、大丈夫なんですがもったいないですよね。鉄骨の造りをみると鉄骨屋さんが全て施工したのかもしれませんね。鉄骨屋さんだと木材の知識もあんまりなくて、世間では耐久性がるあると言われていた時期だから使ってしまったのかもしれません。

今のハードウッド=全て腐朽に強い、みたいな風潮も同じようにならなければ良いと思うんですが。。。。。
なんでもかんでもハードウッドと名の付く木材は耐久性が有りますなんて輸入したり、販売している会社は最終的に「腐っても鯛」じゃなく、「腐っても無責任(責任はとらない)」ところばっかりだからナァ~。
テクノグリーンのような施工会社が責任を負う事になる仕組みになってるんだよネ!だからじっくりと吟味・検証して材料を選ばないと。

さて、話は戻りまして、お客様は既存のウッドデッキ施工範囲とフェンスも基本は同じようにと事で、数回のメールや電話のやりとりで、最終決定し施工へ。・・・・・・・施工完了後の写真は後編で。

ウッドデッキの木材で迷っているんですが~守谷市~前編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ | 投稿日:2013年2月27日

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今回のご紹介は、茨城県守谷市へお住まいのお客様の庭用ウッドデッキです。

お電話で「戸建の庭へウッドデッキを検討しています。他社からイタウバを勧められてサンプルをいただいたのですが、他の木材とも比較してみたいのですが?」と、お問い合わせをいただき、次の日曜日にご家族でご来社いただきました。

話がそれますが、当社の住所は柏市なのですが、松戸市と隣接している上、一方通行や行き止まりが無茶苦茶多い地域です。なんと松戸市側の道路からしかたどり着けません。ついでに目印なるような物もありません。

先日もマンションのベランダデッキで打ち合わせにいらしたお客様がカーナビを頼りに来て「近くまで来てるんですが、たどり着けません!」と電話でSOSを送ってきました。

カーナビの種類によっては、どうも行き止まりの道を行けるかのように案内するようです。今まで半数以上の方が途中でギブアップで電話をいただいてます。

今回のお客様は、途中で少し迷われたようですが、目の前まで来て「途中、道路工事中で行けません」

いろいろあるもんです。その日は、たまたま道路の舗装時工事中でした。当社の駐車場へ入れることが出来ず。

まぁ~、なんとか周辺に駐車をしていただき、ようやく打ち合わせルームへ。でもこちらへは、守谷市から思っていたより近くて4~50分でこれたようです。

話は戻りまして、さっそくウッドデッキ用木材選びに。

ハードウッド6種

ハードウッド6種

この6種類のハードウッドは現在、当社がウッドデッキ施工に使用している木材です。

写真の撮り方も悪いんですが、写真じゃなかなか判別がつかいなと思います。施工しているプロでも。

イペ、クマル、マサランドゥーバ、ウリン、イタウバ、セランガンバツの6樹種なのですが、素人の方には「何がなんやら」という感じでしょうね。そこで、樹種を教えないで実際に見て触って舐めて(冗談です)いただき、お好みの木材を選んでいただくときもあります。お選び後に、それぞれの特徴を説明させていたています。

イタウバは他社からサンプルをいただいていたので、判ったようです。

お選びになった樹種は「イペ」でした。

樹種に迷ってご来社される大多数のお客様は、同じように「イペ」を選択されるので、当社で施工するウッドデッキはやっぱりイペ製が多くなってしまいます。

何が違うのか?って。

ハードウッド木口断面の画像

ハードウッド木口断面

ん~。これも写真では判りにくい。

実際、手にとって触っていただくと、この切断面の感触がイペだけは断然違い、繊維が緻密であることがよ~くお判りいただけます。そしてズッシリくる重さで、重厚感も一番です。

さて、木材も決まりサイズを打ち合わせて次の日曜日に現場での調査と採寸することに。

防草シートが敷かれた庭

防草シートが敷かれた庭

ご主人が庭全体へ防草シート敷設済みでした。テクノグリーンでは、この防草シートの敷設は少しでもコストが掛からないようにDIYでやられるようお勧めしています。この作業は素人もプロも出来上がりに差は出ませんので。

この掃出窓前にウッドデッキ

この掃出窓前にウッドデッキ

決定したサイズは、この窓を中心に間口3m、出幅を2.7mに決定しました。通常のウッドデッキ木材はどの断面サイズも長さが30cm刻み寸法で輸入されていますので、30cmの倍数の寸法で作るのがロスなく㎡単価が安くなる方法です。今回も、周りの障害物を気にしないで作れたので、ご希望する大きさからこのサイズをアドバイスさせていただきました。

これからサイズをご検討の方は、是非、ご参考に。

それでは、施工後の写真は次回で。