前回(社員ワンコの紹介)で書きましたように、前回の投稿は今回、紹介させていただく為の序章でした。
昨年末に敷地図面、色々な角度から撮られました駐車場の写真をお持ちになり、ご夫婦で来社いただきました。
その時、ワンコ社員が飛び跳ね、飛びつき、顔を舐め廻すとういう荒業にも耐え忍んで相手をしていただきました。・・・・ちなみに、この行動は喜んだ時に出るので悪気は決してありませんが。
そんなお迎えの儀式も終わり、写真を拝見させていただきますと駐車場には立派な木製のパーゴラ風(屋根はついていない)がありました。
お話を聞きますと、3年前に分譲住宅を購入されたのですが、始めからこのカーポートは付いていたそうです。基礎も頑丈で梁も柱も太くて、これはこれで気に入っていたそうですが、腐朽が心配なのと庭が狭いので屋外空間をもっと確保したいので、駐車場上ウッドデッキを計画中との事でした。
翌週、当社が現地調査を行ったときの現地写真。
道路から見た木製カーポート
大型の車が余裕で入れれる大きな木製カーポートです。
カーポートを正面から
間口も広いですね。4mくらいあります。
カーポートの柱基礎
厚さも充分にある鋼材で柱受けも製作されています。当然土間コンの下へ基礎が打設されているのでしょう。また腐朽対策もされた金物との留め方になっています。見事です。
頑丈な構造の木製カーポート
この梁成もすごいですネ!40cmくらいあるんじゃないかな?家も無垢材がふんだんに使われていましたが、それと同じ断面の杉無垢材でこのカーポートも作られていました。
ただ残念な事には、使用木材が杉で防腐剤の注入もされていなく、塗装だけという事でした。お客様は毎年、上に登って塗装をしていたそうですが、不安になって当社へ来られました。
このまま腐朽の問題がなければ、柱も梁もそのまま使えるくらい構造上の強度はあったのですが・・・・・。
解体時に撮った写真です。
内部腐朽ヶ所
表面だけを毎年塗装しても、このように割れ部分か水が滲み込み、内部から腐ってきます。この現象は防腐剤を注入した木材でも断面が大きい場合には起こります。このように腐り始めている箇所が数ヶ所見つかりました。これらは表面からは全くみえなかったのですが・・・・。
ホゾ部分の腐朽
解体時にいつも見られるホゾ部分の腐朽。いつも家を建ててる大工さんは、どうしてもこの仕口加工をしてしまうんですよね。
解体も終了し、いよいよ施工開始です。この続きは次回で紹介させていただきます。
前回の続きで練馬区の駐車場上のウッドデッキ施工完了編です。
通常は、2階建てウッドデッキでも梯子は無くても採寸できるのですが、今回持っていったのは、この樹木の幹周りの位置や枝の位置、高さを正確に測り、枝打ちなしで構造部分の梁を通すポイントを見つける為でした。
お客様のご希望のウッドデッキの形で、且つ樹木の枝1本切らないで施工できるピンポイントが見つかり、設計を。
出来上がりました駐車場上のウッドデッキの写真から。
正面から
お客様のご要望で、隣家に気を使いましてフェンス位置は30cmほど内側に取り付けています。
正面フェンスのアップ画像
板幅は50mmの狭い横板。隙間は20mmです。野暮ったくない上、目隠しとしても充分な効果を期待できます。幕板は標準の150mm2枚張りとしています。同じ30cm幅でも100mm3枚よりは、ず~っとスッキリとします。テクノグリーンのこだわりです。
ウッドデッキ内部から見た正面フェンス
これなら道路に面した正面からの人の目も気になりません。
隣家側のフェンス
外部と接する正面と隣家側の横板は外張り仕様です。
裏側と折り返しのフェンス
お気に入りの樹木がよく見えるように、樹木を囲う形になる鍵形部分のフェンスは横板を1枚づつ抜いて90mm隙間としています。また室内からフェンスが綺麗に見えるように内張りとしています。
掃き出し窓とウッドデッキ
掃出窓とウッドデッキの高さ位置はこんな風になっています。段差もほとんどありません。
柱基礎と柱受け金物
ちなみにこの写真は型枠を外す前の写真です。
テクノグリーンオリジナルのいつもの柱受け金物。当社では高さ2m以上のハイデッキではこの柱金物と100角柱を標準としています。・・・・・多少コスト高になりますが、安全・安心がハイデッキの場合、第一と考えています。
いつもは、駐車場上や2階建てウッドデッキを施工するときは、コンクリート舗装を掘削し下に基礎を打設して金物を取り付けるのですが、今回現調しているときに、丁度この柱の下を水道管が敷設されてるのが判りましたので床掘りはできず、このように土間コンの上にご了承を得て柱金物用の基礎を打設させていただきました。
今までいろいろな会社に問い合わせても、納得のできる「安心な構造と金額」のウッドデッキに出会えれなかったお客様に、ご満足いただけれる2階建てウッドデッキを提供する事ができました。
安心な構造の2階建て・駐車場上のウッドデッキをご検討の方は右のお問い合わせから、ご連絡ください。
投稿者:technogreen | カテゴリ:駐車場上ウッドデッキ | 投稿日:2013年3月24日
練馬区のお客様からこんなメールをいただきました。
「御社のブログを拝見して資料・サンプル請求いたしました。これまで数社に見積もりをお願いしていますが、予算や敷地内の樹木を伐採せずに施工することが困難などの理由で施工に至っておりません。御社のブログを拝見し施工技術等丁寧に解説されており予算が合えばぜひお願いしたいと思っております。図面・写真等必要であれば用意いたします。」
・・・・・・気ままに、思いのまま書いてるこのブログをこんなに風に読んでいただいているとは・・・・感謝です。
ということで、現場の写真と自作のウッドデッキの図面を送付いただいたのですが、駐車場上のウッドデッキでした。この図面からの概算見積もりが、ご予算内とのことでご主人在宅の日に訪問。
今回はちょっと樹木の高さ関係をチェックしなければならないので、梯子やレーザーレベルを工事用車両に積んで、職人と一緒に調査・採寸へ。
調査時の写真から。
駐車場に生えてる樹
この樹を切らないで、なんとか駐車場の上にウッドデッキを作りたい。奥様のお気に入りの樹木だそうです。私はウッッドデッキに使用する木材はそれなりに知っていますが、こういう観賞用の樹木に関してはサッパリだめ!
顔に似合わず同行した職人がポツリ「金木犀だな」・・・・・?本当かどうかは判りませんが・・・・。
2階掃き出し窓と樹
ウッドデッキの出入り口となる二階の掃き出し窓と樹木の位置関係は外側から見ると、このようになっています。
2階の室内から
掃き出し窓の半分まで樹木がせり出しています。
同じく室内から
そしてこの樹が室内からもよく見えるようなフェンスデザインにしたい!というのがお客様の御要望。
下での作業風景
これはテクノグリーンの作業風景ではありません。今回、家全体のリフォームをされていて、内装工事の最後の日にたまたまお伺いしたものですから、こんな写真が。ちなみに頭だけ写っているのはテクノグリーンの「施工の頭(カシラ)」です
このリフォームにあたり、最初から駐車場上の2階部分にウッドデッキを計画されていたのですが、上述のような次第でテクノグリーンへご注文いただきました。
打ち合わせしました仕様で、仕上がり図面で確認していただき、フェンスデザインの一部を変更しまして、施工へ。
施工完了編は次回で。