ウッドフェンスだけ後付けできますか?(施工前)

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投稿者:technogreen | カテゴリ:一戸建て庭ウッドデッキ, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2011年10月25日

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千葉県市川市のN様から、「他社が施工したウッドデッキに後付けで、ウッドフェンスだけ取り付けれますか?」と、お電話をいただき、さっそく調査にお伺いしましたら・・・・。

既設のウッドデッキと廻りのアルミフェンス

ウッドデッキは独立して作ってあり、、アルミフェンスは別に擁壁に取り付けてありましたが、ウッドデッキ床からは80cmくらいしかありません!

擁壁上のウッドデッキ。

ウッドデッキから擁壁下の駐車場まで2m以上あります。これは危ないアブナイ!

お話をお伺いすると、ナントこのウッドデッキは新築時(6年前)に地元の外構工事屋さんに、アルミフェンスや玄関周りの工事と一緒に施工してもらったそうです。

普通、これだけの高さがあれば転落防止の為、1.1m以上の高さに施工するもんですが・・・・・。

「これじゃぁ~、小さなお子様がいるのにウッドデッキに出して遊ばせるわけにもいかなくて」と、当社へ電話いただいたようです。

さて、それでは、ウッドデッキ部分の調査と。。。。。。

釘で留めたウッドデッキ

なんと、ステンレス製ですが釘で留めています。ビス・コースレッドや木ネジの類じゃありません!!!!

10年以上前ならともかく、5年前のプロの仕事で「釘」とは・・・・・絶句してしまいました・・・・。

テクノグリーンのウッドデッキフェンスはいわゆるコーナーポスト用金物という代物を使って建てることはありません。この金物を床に留めて支柱を建てると、後々にグラツキますし、その下が腐朽しやすくなります。・・・・施工は簡単なのですが・・・・。

そこで床板を外して、地面からフェンス支柱を建てる必要があるのですが、釘ですと大変ダァーと思いながら、他も診ていきますと・・・。

床板が腐っています!

なんと、干割れが大きいところや、節廻りのところが腐ってきている床板があちこちに。

床板に腐朽が見られる場合、いままでの経験上、その数倍は根太や束の構造部分が腐っているのが普通です。

木材はレッドシーダーでした。

塗装もされていたようですが、干割れがおおきくでる木材では表面だけ塗装しても、あまり効果は期待できません。

なぜなら、割れから内部に雨が浸み込んで、内部腐れを起こすからです。ついでに、床下の構造部分への塗り替えはほぼ不可能に近いので、こちらも防腐塗料での維持メンテナンスも難しいといえます。

10年くらい前はウッドデッキ=レッドシーダーみたいな時期もありましたが、最近はあちこちで腐朽が出てきていて、ウッドデッキ専門業者はまず、使わなくなってきていますし、大手のエクステリアメーカーも販売をやめてきているのが現状です。

そして元々、大手のメーカーも、よくて2年間の保証しか付けていないので、5~6年で腐っても、・・・・あきらめるしかありません。

やっぱり、ウッドデッキは10年保証しているところでないと。

話はずいぶんそれてしまいました。

調査の数日後、お客様はご家族で当社へご来社され・・・・・。この続きは次回で。

※テクノグリーンで唯一10年保証可能な木材「イペ」のサンプルを地域限定ですが無料で差し上げています。・・・・こちらから。

スロープ付きウッドデッキ~千葉市~(前編)

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ワンコ・ニャンコとウッドデッキ, 一戸建て庭ウッドデッキ, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2011年9月14日

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今回のお客様は千葉市美浜区にお住まいで、12~3年前に家を建てたときに大工さんに一緒に作ってもらったウッドデッキが、腐ってきたので作り替えたいとのことで、資料請求後、何度かメールと電話で打ち合わせをさせていただき、その後お伺いさせていただきました。

お伺いしましたときに、数枚の自作寸法入りのポンチ絵を用意されていました。

ウッドデッキは「スロープ付き」へと。

目隠しフェンスも一緒に取り替えたい。

庭への通路にある木戸も取り替えたい

スロープ付きへの変更は愛犬が年老いてきて、大きい段差の昇り降りがきつくなってきたそうです。

庭がワンコの最適な遊び場所なので、室内との出入りの導線としてのウッドデッキにしてやりたい!とのご希望。

これらのご要望を、ご予算内にどう納めるかを打ち合わせして、最終見積もりの上、ご注文いただきました。

それでは、現地調査時の写真から。

取り替え前のウッドデッキ

一見、大丈夫そうに見えますが、ところどころに、もう使用は無理かな~と思われるヶ所があります。

それと、室内からの段差がけっこうあり、小型犬で老犬にはチョットきつい感じです。

古くなった目隠し用ラチスフェンス

これも写真で見るとそうでもなさそうですが、ホームセンターで購入され、ご自分で据え付けたそうですが柱の根元が腐ってアウトでした。

庭出入り口の古い木戸

これもホームセンターで購入の木戸ですが、安っぽい事もあり、予算的に合えばついでに交換したいのと、場所を家の表側に付けたいとのご希望です。

これら3ヶ所の解体・撤去と新設工事の完了編は次回で紹介させていただきます。

解体ウッドデッキと車庫上ウッドデッキ(解体編)

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投稿者:technogreen | カテゴリ:腐朽ウッドデッキの取り換え工事, 駐車場上ウッドデッキ | 投稿日:2011年7月27日

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さて今日は前回の続編で、市川市の「解体ウッドデッキと駐車場上ウッドデッキ」の解体の巻です。

腐ったウッドデッキの解体も、このブログでも何回か紹介していますが、1年に10か所以上、行っています。

この解体作業は、ウッドデッキの設計・施工するにあたり、非常に参考になります。

イヤ、参考になるというより、勉強になります。これなくして腐りにくいウッドデッキの設計・施工に進歩はありません!

ということで、私は施工中に立ち会うことはこのごろ減っているのですが、解体は別です。事前の調査も、解体時も極力立ち会い、写真を撮りまくります。

1か所で数十枚の写真を撮り、後で材別、部位別、施工方法別に分類・整理し、これからの設計に役立てようと考えています。・・・実際はほとんど整理できていないですが・・・・

そんな何十枚の中の写真から。

床板が腐って抜け落ちています

 

腐っています。危なくないようにイスで隠していますが・・・

 

解体中。針葉樹なので簡単にカットできます。

 

幕板です。ボロボロで強度ゼロ。

腐朽床板の切断面

 

このように、腐朽は材、場所で均一に腐るわけではありません。

もちろん、同じ樹種でも腐りやすい材や部位が混在していますが、その理由で上の写真のようになっているわけではありません。

使用材の耐久性の問題だけではなく、設計・施工を間違えると、ある一定の場所だけに腐朽が促進する事が判ってきます。

耐久性の高い木材を使用するのはもちろんの事ですが、この設計・施工を間違えますと、高い耐久性をもつイペ・ウリンといえども10年くら経つと腐ってきます。

詳しくはホームページで。

解体後のウッドデッキ。トラック1台分。

 

トラック1台満載分の解体量がでました。このまま産廃処理場へ直行です。

残りの職人で、駐車場の土間コンクリートへ柱を建てるための基礎部分の掘削とコンクリート打設で1日目は終了。

この基礎コンクリートの養生の間、翌日からは磯貝造園の芝生・植栽となります。

その仕上がりも含め、完成編は次回へ続く。