天然木材か人工木材か~和光市~調査編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:その他, ルーフバルコニーウッドデッキ | 投稿日:2012年10月12日

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今回も新築マンションのルーフバルコニーウッドデッキです。場所は埼玉県の和光市。

お客様は当初、人工木材で検討してサンプルも他社から入手していました。

「違う。やっぱり木粉入といえども、人工木材は天然の木材とは全然別物だ」ということで、当社のイペ材を手にしてその違いを尚更実感していただき、ご注文いただきました。~写真で見るとそれなりに見えるんですが、実物を手にしてしまうと~

人工木材は色褪せ、割れだけを比較しますと天然木材より確かに優れています。また、耐腐朽性に対しても最近の人工木材は、イペと同等の性能はあります。・・・・すべてのメーカーの物がそうだとは言い切れませんが。なんせ腐朽試験を行なっていないメーカーもありますので・・・・・

あと性質上の問題点で熱くなる、温度差による伸縮が大きい等がありますが、今回のお客様のように「やっぱり木ではない!本物とは違う」という理由でやめるる方が多いのも事実です。・・・・これは理屈ではなく感覚、好き嫌いの問題かもしれません。まぁ~、当社も施工会社ですので、どうしてもというお客様からのご要望があれば施工しています。・・・・・私の感覚にも合いませんが。

ただ、家の外観を飾るためのアイテム、人に見せる庭用のウッドデッキとしては、メンテナンスなしで色褪せも少ないのでいいかもしれません。

オット、話がだいぶそれてしまいました。それでは元に戻して採寸時の写真から。

ウッドデッキ施工前のルーフバルコニー

ウッドデッキ施工前のルーフバルコニー

ルーフバルコニーの狭い部分

ルーフバルコニーの狭い部分

この狭い部分はリビングから死角になるし、使用もあまりしないので、今回はウッドデッキの施工はしません。

このようにルーフバルコニーは全部ウッドデッキにしないで必要な部分のみをウッドデッキにする方法もありです。

掃出窓とルーフバルコニーの段差の画像

掃出窓とルーフバルコニーの段差

ルーフバルコニーはこのように、室内との段差が大きいのが特徴です。今回は梁の高さまでにウッドデッキを嵩上げ施工しまして、この段差が小さくなるように施工予定です。

この施工後の写真は次回で。

ウリンのバルコニーウッドデッキをイペ製に~豊島区~後編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:その他, ルーフバルコニーウッドデッキ | 投稿日:2012年9月24日

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前回は「何故イペ材がバルコニーウッドデッキに向いているのか?」で終わりましたので、この続きから。

すき間を開けたすのこ状のウッドデッキは、そのすき間から下へ土やゴミが落ちてしまいます。それじゃ、すき間なしで施工すればいいじゃないかという事になりますが、多くの天然木材は湿潤時に膨張するためどうしてもすき間を開けて施工しないと、雨が降った時に隣同士の板がぶつかり合って反る現象が発生します。

十年以上前にデッキ材として使用されているハードウッド4種類でこの湿潤時の膨張試験の結果、イペのみが幅方向では1%以下、他の材は2~6%という試験結果となりました。ちなみに長さ方向ではイペ材の膨張率はゼロでした。

この試験データを基に、すき間なしのバルコニーデッキを十数年前に製作施工し始めたのですが。

失敗したバルコニーウッドデッキ

失敗したバルコニーウッドデッキ

ウォー!大きくうねっています。大失敗でした。

材料の室内での試験値だけで物を設計製作し、工事をすると失敗するという教訓の典型例です。「事件は現場で起きているんだぁ~!」と誰かが叫んでいましたが、全くそのとおりでした。・・・トホホ。

この後、製作方法、施工法を何度か改良し、ようやく現在のバルコニーウッドデッキを提供できるようになりました。それでもちょっとでも油断すると、上の写真のようになってしまいますので、慎重に製作・施工を心がけています。

バルコニーウッドデッキも材料+設計+施工の三拍子が揃わないと、ヤッパリうまくいきませんね!

それじゃ、面倒くさい天然木を使うより、樹脂の人工木材をつ使えば?という疑問。・・・・ごもっともです。

人工木材は水に濡れても膨張はしません。・・・・・が、熱による膨張は半端でありません。幅方向では5mm開け、長さ方向では製品によって10mmも開けなければなりません。夏はこのように伸び、冬は逆に収縮するので、すき間はこの時期5mm以上になってしまいます。

すき間だらけのウッドデッキじゃなく樹脂デッキです。・・・・・こういう理由でテクノグリーンではバルコニーウッドデッキはイペ材でしか施工していません。

それでは、そのイペ製のバルコニーデッキの完成写真を。

イペのルーフバルコニーデッキが完成しました

イペのルーフバルコニーデッキが完成しました

前回のウリンのデッキと比較していただければ良く判りますようにすき間がほとんどありません。

別の角度からの完成写真

別の角度からの完成写真

フローリング並の仕上がりです

フローリング並の仕上がりです

今回は周囲3面を幕板を廻して仕上げています。綺麗さが違うし横からのごみ対策にもなっています。幕板幅はテクノグリーンオリジナルの150mm幅を一枚使用です。

ウッドデッキと壁との取り合い

壁との取り合い

壁側というか建物側との取り合いも、もちろんすき間無しでの施工です。

このように、すき間が0~2mmのデッキと5mm以上あるスノコ状のウッドデッキの違いがお判りになりましたでしょうか?

0~2mmのすき間だと、室内と同様に掃除機を掛けていただくだけで、ほとんど下へゴミが落ちることは無くなります。今回のお客様はこのメリットの為に、まだまだ使用できたウリンのウッドデッキを取り外し作り直しました。・・・・そのくらいスノコ状と隙間なしでは価値が違います。苦労してこの隙間なしタイプを開発したのも、一番最初のお客様から「ゴミが落ちて虫の棲家になるので、すき間無しで施工してください」というご要望がきっかけでした。

そして今回のお客様からも、施工完了後メールで

「先日は、施工ありがとうございました。

以前に設置されていたものと比べても、すき間も無くデッキの感じが非常にここちよく、
バルコニーに出るのが楽しみになりました。
以前のものもハードウッドではありましたが、なんとなく今回のデッキの
方が柔らか味を感じます。」

M様メールありがとうございました。これから心地よくウッドデッキライフをお楽しみください。

テクノグリーンバルコニーデッキのお問い合わせや無料の資料請求はこちら。イペ材サンプルも無料でお送りしています。

またホームページのバルコニーウッドデッキも御覧ください。

ウリンのバルコニーウッドデッキをイペ製に~豊島区~前編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:その他, ルーフバルコニーウッドデッキ | 投稿日:2012年9月20日

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今回のご紹介は東京豊島区で、今まであったウリンのルーフバルコニーウッドデッキを取り外し、新たにイペのルーフバルコニーデッキへ施工し直すというお客様の施工例です。

ご夫婦でご来社いただきました。間取り図面を携えて。

今春、ルーフバルコニー付きの中古マンションを購入され、そのルーフバルコニーにはウッドデッキが付いていたそうで初めは喜んでいたのですが。。。。。

ガーデニングがご趣味なご夫婦なので、土いじりをすると、すき間が開いているウッドデッキだと、そこから下へ塵埃や土が落ちて、掃除が大変な事に気が付き、当社ホームページのバルコニーデッキを見て、ご来社いただきました。

打ち合わせルームに置いてあります、すきま無しの実物大のサンプルを見ていただき、ご納得され調査・採寸のご依頼を承りました。

建物側から見たルーフバルコニー

建物側から見たルーフバルコニー

周囲のフェンス壁から約90cm離して施工しています。そのスペースへ鉢物を置いています。

フェンス側から見たルーフバルコニー

フェンス側から見たルーフバルコニー

たくさんの植物に囲まれ良い感じです

たくさんの植物に囲まれ良い感じです

ルーフバルコニーはこうして広さがたっぷりありますので本当にベランダガーデニングを楽しめますよね。

バルコニーデッキの板間すき間

バルコニーデッキの板間すき間

木材はウリンを使用したウッドデッキでしたので、7~8年前の施工ですので、まだまだ腐れ等は問題ありません。

しかし、板同士のすき間が5~8mmほど開いています。施工時は3~5mmで施工したようですが、乾燥収縮ですき間が大きくなっています。・・・・・ここから土やゴミが落ちちゃってるんです・・・・・

天然の木材はどんな木材でも、この乾燥収縮は免れませんが、初めにすきま無し(天然の木材ですので厳密な意味ではゼロではありませんが)に製作・施工してやると、乾燥収縮しましても1~2mmのすき間で納まります。

「んじゃ、初めからみんな、そうやってすき間無しで製作施工すればいいじゃん!」と思われるのは当然ですが、ところがドッコイで、これが天然木の場合、簡単にはいきません!

この事を説明しているとヒジョーに長くなりますので、施工完了写真とともに次回で!・・・・・何故イペ材がバルコニーウッドデッキに向いているのかという疑問もこれで判ります。