4年で腐ったウッドデッキを~笠間市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2014年4月29日

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今回の紹介は茨城県笠間市での4年で腐った庭ウッドデッキの取り替え工事です。

お客様から、「ホ--ムページでの施工地域に笠間市は入っていないのですが、常磐道のインターからは近いので施工は可能でしょうか?」
3年前に工場を三郷に移転したのですがが、これが三郷のスマートインターチェンジのすぐ傍。従って茨城県の常磐道近傍であれば、距離があっても短時間で行けるようになった。・・・・・・だったのですが、ホームページの施工可能地域はそのまま。(近々?に修正予定のつもりです)

メールで、写真と新築時のウッドデッキもしっかり記入された図面を送付いただきました。

その文面には
「4年で、ビルダーさんに作ってもらった防腐剤、キシラデコールを塗った2×4材のウッドデッキは所々スカスカになってきました。特に、コースレッドで止めてある部分が。
ペンキを塗り直しても、腐った部分をはめなおしても、今後何年も修正を繰り返し切りが無いと言われ、全くその通りだと感じています。」と。

図面からの概算見積もりで仮ご注文をいただき、打ち合わせ・調査へ。
工場からは近いのですが、会社の事務所からはプラス40分。・・・・・・でも常磐道は渋滞が殆どないので、スイスイです。

 

広い庭のエントランスデッキ

広い庭のエントランスデッキ

 

ひろ~い庭に広いウッドデッキ。
アプローチはスロープのウッドデッキ。玄関前はフロントデッキ。それがリビング前のウッドデッキと繋がり一体化しています。約40㎡。

あと2~3軒、建てれそうな広さの庭です。・・・・・・これは、テクノグリーンの現場監督ワンコの「ユンボ」がドッグランをしてきそうだな・・・・・

ステップの腐朽

ステップの腐朽

 

このステップ部分の腐朽は、使用木材の問題もさることながら、施工方法にも問題ありでした。

 

木口の腐れ

木口の腐れ

 

床板の継ぎ部分での木口から腐っているのが一番多く見られます。
塗装でのメンテナンスで腐朽対策は、はっきり言って至難の技といわれるのは、このような木口ですとか、裏側、はてさて構造部分の根太・大引き・束の類は一度完全にバラさないと塗れないんですネ。

その上、こういう場所がまた渇きににくく腐りやすい。・・・・・・といって、塗装のたびにバラシ、再組立てを。(私しゃ、表面だけもしませんが)

お客様はバラシまではともかく、2回ほど塗っていたそうです。

「先日は資料サンプルを送っていただきありがとうございました。
 妻と内容を拝見し,貴社とその製品に間違いないとの直感を得ました。

我が家は平成21年9月に新築され,そのとき家と一緒に
ウッドデッキも地元のメーカーさんが作ってくれました。(現在はメーカーがあ
りません)
3年目くらいからキシラデコールの塗装が薄くなったので2回ほど自分で塗り
直しましたが,
また,次のシーズンにははげてきました。木材の反りやうきも始まりました。
4年目の昨年からは,ビスを打ってある場所の木材がぼろぼろし始め
場所によっては体重で沈むところもでてきました。危険ですよね。

親類のおじさんに相談したところ,穴が開いたところを2X4材でいくら直しても
4,5年で同じことになり,どんなに塗装や防腐剤を塗り直しても同じだ,という
アドバイスを聞いていたので,少し値が張っても専門業者さんにお願いした方が
賢いという考えに至りました。

そして,ウッドデッキのリフォームをネットで検索していたら,
御社にたどり着いたというわけです。」

いやぁ~、遠方よりたどり着いていただき、ありがとうございました。でもスイスイ常磐道でのドライブは快適で、あっという間でしたヨ。

それでは、取り替え工事後の写真から。

 

完成後の全体

完成後の全体

 

玄関前のウッドデッキは、ちょっと小さめにしてその代り1段のステップへ変更。その上に元からあったロートアイアン製のポストを取り付けて。

ちなみに今までのウッドデッキ廃材は、薪ストーブを使用してるのでその燃料として利用することに。産廃処理費の節約にもなり一石二鳥。

 

ウッドデッキスロープ

スロープ

 

今までと同じ場所にアプローチはスロープで。

 

リビング前のウッドデッキ画像

リビング前のウッドデッキ

 

 

R部分の拡大写真

R部分の拡大写真

 

 

リビング前のウッドデッキは設計段階では、この中央のR部分は無かったのですが、お客様のご要望にお応えしてその場で職人がチョイト作りました。

 

もう1か所のスロープ

もう1か所のスロープ

 

入口と反対方向にもう1か所のスロープを増設。こちらは薪を一輪車で運ぶためのスロープです。お話を伺って判ったんですが、一冬で使う薪の量って塑像以上で、手で運んでいたんでは間に合わないほどだそうです。・・・・・私は無理。

ところで写真左下へある三角形のデッキは?

 

西側の既存ウッドデッキ

西側の既存ウッドデッキ

 

このように建物を囲むように南側と西側にウッドデッキがあったのです!それを繋ぐように1段低くなった三角形のウッドデッキでした。
南側のウッドデッキの腐朽がひどく、今回リニュアール。西側はもう少し使えそうなので様子をみる事に。

新しくなった南側のウッドデッキはイペ製ですのでノーメンテナンスで10年保証しています。今年からはだいぶ楽になりますネ!

施工完了後にお客様から

「3日間(2日半)での施工は職人さんたちのおかげです。
大変ありがとうございました。ユンボ君もかわいかったです。」

やっぱり、ユンボはドッグランを楽しんできたんだナ!

解体もご注文いただいていたので、解体半日、施工2日の工程でした。初めはご自分で解体を考えていたようですが、40㎡を一人でするには・・・・・・・。
私は考えもしませんが、なんか今回の私コメントで”モノグサ”がばれてしまったようで——–

今回の紹介はこれで終了ですが、近いうちに同じ茨城県小美玉市のやはり腐ったウッドデッキの取り替え工事を紹介させていただきます。
・・・・・・茨城県は木材腐朽菌が多いのかな?

 

ウッドデッキが先か?室外機が先か?~足立区

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投稿者:technogreen | カテゴリ:マンションベランダウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2014年4月25日

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最近、マンションのベランダウッドデッキ施工をご希望のお客様からいただくご質問で一番多いのがコレ!

今回、足立区の新築マンションへご入居予定のお客様からも、このご質問をいただきました。
「ウッドデッキはエアコンの室外機設置前に据え付けしたほうがよろしいでしょうか?ウッドデッキの上に室外機を載せると室外機から出る水がデッキの上に流れるとよくないのではないでしょうか?」

お客様はインテリアオプション販売会でタイルを薦められた(というか、タイルしか販売してなかったそうです)ので、室外機の水はタイルを濡らせてしまうので、ウッドデッキも同じかと思っていたのかもしれません。

ところがどっこい、テクノグリーンのバルコニーデッキAタイプは、高さ調整できる工法なので二重床となっています。つまり下に空間があるのでホース・パイプ等の配管が可能となっています。
ウッドデッキのみならず、下地のコンクリートも濡れないように排水溝まで配管してしまいます。

今まで、床を濡らすかドレンホースを溝まで横断露出させるかの二者択一しかなかったのが、これで一挙解決。・・・・・・ウッドデッキのいいところは、こんなところにもあります。

施工前のベランダ全景

施工前のベランダ全景

 

 

掃出し窓前の高さ

またぎ構造の引違い戸

 

こちらの窓は”またぎ”断面ろなっていますので、掃出し窓ではなかったのですが、避難ハッチもあるので二重床構造のウッドデッキで10cm高さに仕上げます。

 

エアコンホースの出口

エアコンホースの出口

 

上と下の2ケ所にエアコンホース出口が2か所あります。ここには2段ラックを置いて室外機が2台重ねる予定だそうです。

 

ホースカバー

このようにエアコンのホースは初めからこのカバーから出てくるようになっています。
これに室外機を接続してしまうと、もう動かす事はできませんね。

2台重ね用のラックと室外機2台分の重量をお聞きして、この部分は重さに耐ええるように下の根太を補強して設計します。

 

施工後のウッドデッキとドレンパイプ

施工後のウッドデッキとドレンパイプ

 

施工が完了しました。2本の飛び出したドレンパイプ。室外機を設置したら室外機からの排水パイプをこれに差し込むだけでO・Kです。

 

排水パイプとの取り合い

排水パイプとの取り合い

 

上からきている排水パイプとの取り合いはこんな感じ。パイプの位置によってはできない事もありますが、極力すき間ができないように施工しています。

 

最後に完成しましたウッドデッキの全体を。

IMG_0577

 

ウッドデッキの逆サイド

ウッドデッキの逆サイド

 

こちら側にも1本ホースが。
合計3台の室外機が設置されるんですね。それで同じようにドレン用のホースを床下に敷設させていただきました。

さぁ、後はエアコンの設置を待つだけです。・・・・・大変な引っ越しも残っているようですが。頑張りましょう!

 

今回のお客様とは、昨年から「バルコニータイルにするかウッドデッキにするか?」とか、この「室外機設置とウッドデッキの順番」、「2段重ねラックの重量の問題」、「ウッドデッキ施工日、室外機設置日、と引っ越し日のスケジュール」等々をメールで何回かやり取りしまして、今回の施工に至りました。
テクノグリーンではマンションだけで600ケ所以上の施工経験がありますのでそれを基に、内覧会時の採寸する時間の決め方を初めとして施工日までの段取り方法、からみのある他の業者との打ち合わせ方法までアドバイスさせていただきます。

お早目にご相談いただくと、スムーズに進み「後悔しないウッドデッキ施工」となります。

ご検討中の方は、お早目にお問い合わせください。

社屋ビルの3階バルコニーへ~足立区

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ルーフバルコニーウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2014年4月20日

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今回は東京都足立区の三階建て鉄骨コンクリート造のビル。その三階部分にあるバルコニーウッドデッキ施工例の紹介です。

ちょうど一年前の今頃に、これから着工する予定というビルのルーフバルコニーウッドデッキ見積もりの依頼を建設会社から、いただいていていました。
今年になり、「建築中だけど現場採寸ができるようになった」との事で、現場へ。

 

工事中の建物

工事中の建物

 

ご覧のように、まだまだ工事中で外壁も完成していなくて足場も残っています。

3階のバルコニー部分

3階のバルコニー部分

 

バルコニーの防水工事は終わっていますが、その保護工事はこれからです。また壁の化粧仕上げも終わっていませんが、これらの仕上げ厚みを聞きまして設計することに。
この段階までの仕上げ寸法は、ほぼ図面通りで矩もしっかりとでています。

当たり前だと思うかもしれませんが、最近マンションのバルコニーの採寸をしていると、この「矩が出ていない」、つまり直角の四方形になっていないところが度々で泣かされています。
今回のように図面通りの仕上がり寸法だと気分がいいもんです。・・・・これだど、最終の仕上がりを採寸しなくても仕上がり寸法は計算上で間違いないでしょう!

 

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上の屋上へ上がる階段の土台部分や、設備機器の設置土台等のヤクモノ処理方法と施工日程を打ち合わせして現場調査は終了。
終了後の雑談でよくよく聞いてみましたら、ご依頼いただいた建設会社さんの「自社ビル」との事。1~2階は社屋で3階は住居スペースとなってるそうです。

こちらの会社では鉄骨から木工事、内装までほとんど自社の職人で行い、今回も当然、自社ビルを自社職人ですべて施工。・・・・・・・でもウッドデッキの工事部はないので、専門の当社へ依頼されたそうです。
また建設業ですので、木材にも詳しくイペご指名での見積もりとなりました。・・・・・建設関連の仕事をしていてご自分の家でウッドデッキを作られる方は、このようにイペ材を指名する事が多いような気がします。あくまでも当社の経験からですが・・・・

マンションの個人宅のバルコニーでは当然、全ての工事が完了してからのウッドデッキ工事になるのですが、こういう場合は竣工前にの施工となります。
何が違う?って。
それは、他の工事が残っていて、それらの工事とのカラミや日程の調整が必要となります。今回はその辺のところは、スムーズにいきまして。

 

奥側から見たバルコニー

 

中間から奥側

中間から奥側

 

右側に見えるコンクリートは空調設備機が置かれる場所です。まだまだ竣工に向けて工事が残っています。足場もまだありますネ!
出幅が2.4m、延長は14m強の大きさです。エレベーターは無いので、3階まで外階段を使用しての搬入。合計重量は1トン弱。
搬入は人海戦術だったので、施工は都合2日間。工場でほぼ製作済でしたので、エレベーターがあったら1日で終了してたかも?・・・・・こういう現場は早さも命です。

入口側に住居スペースの玄関がり、奥側はリビングの掃出し窓で、このバルコニーで繋がっています。バルコニーウッドデッキというよりは外廊下という雰囲気です。
「江戸城松の廊下ではなく、イペの廊下」・・・・・あんまり受けそうにもないオヤジギャグでした。。。。。

 

 

室内から1

室内から1

室内から2

室内から2

 

室内からこうして見ると、やっぱりルーフバルコニーのウッドデッキですネ。外廊下ではありませんでした。

実はこの廊下じゃなく、バルコニーはL字型となっていて室内を囲むように、もう1面あります。

 

ウッドデッキの端部

ウッドデッキの端部

 

もう1面の仕舞い部は、このように幕板で化粧して終了しています。

引き渡し後3日ほどして、お客様から「やっぱりコンクリートよりウッドデッキが良いので、もう1面も施工したい。できれば竣工前に・・・」

追加したバルコニーデッキ

追加したバルコニーデッキ

 

こちらは横張りにしていた方向は合わせました。出幅こそ1m弱ですが、延長は10m以上。こちらは工場製作は1日。現場での施工は半日で完了。なんとか竣工検査前には間に合いました。

 

以前はマンションの共有部分の中庭ウッドデッキやら公共施設のウッドデッキやらを多く施工していたのですが、元請の監督の工程管理や前工事の仕上げ精度が下手くそだと、次の工事の下請けにそのツケが廻ってきて苦労したもんですが、今回はその点、楽でした。急な追加工事がなければもッと。

でも、竣工に間に合ったし、喜んでいただけたので良かったです。ホント。