こんなベランダもあるんですね!~和光市~前編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:マンションベランダウッドデッキ | 投稿日:2012年11月21日

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ん~っ。マンションのベランダウッドデッキを600ヶ所以上施工していますテクノグリーンでも、今回のような形状は初めてです。

お客様からお電話で「今回、中古マンションを購入してベランダにウッドデッキを施工したいんですが、ちょっと複雑な形で廻りが全部高くて、中央部が低いんですが出来ますか?」

さっそくマンション調査専門のベテランが埼玉県和光市のマンションへお伺いしまして、調査と採寸。

掃き出し窓前の小段

掃き出し窓前の小段

前々回でも紹介しました世田谷区の新築マンション同様のまたぎ窓前の小段。古いマンションやルーフバルコニーではたまに見受けられるので、そう珍しくもありませんが。

横にもう1段の段差

横にもう1段の段差

窓の横の方は逆に1段上がってます!

奥まで1段高くなったベランダ

奥まで1段高くなったベランダ

バルコニーの横部分

バルコニーの横部分

ご覧のようにベランダの前も横も1段上がったコンクリートで囲まれています。この部分はベランダではなく、いわゆるルーフバルコニーに相当する場所と思われます。

室内から見た「ルーフバルコニー部分」

室内から見た「ルーフバルコニー部分」

この段差(梁)に囲まれた部分は防水層の脱気筒も付いてるし、多分ルーフバルコニーでしょう。下階はおそらく室内となってると思われます。

なんとなくマンションの構造は理解したのですが、このように3つの高さ違いがあると、使いにくいを通り越して危ない!!!

こりゃぁ、お客様もなんとかしたい!と思うのも当然です・・・・。

そこで登場するのが、テクノグリーンです。困ってるお客様の味方です。

とは云うものの、この3つの高さ違いがあるベランダを1つの高さにして、なお且つ水平に窓枠より高くならないようにウッドデッキを施工するためには、どうしたらいいか?・・・・・この難題を考えてるうちに、いつものようにいつの間にか昼寝しちゃいました!。じつは昼寝をしている最中が一番良いアイデアが生まれるんです。・・・・・・な~んちゃって。言い訳の言葉を最後に、次回へと続きます。

傷んだウッドデッキ、ちょっと見てもらえますか?~葛飾区~施工編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:一戸建て庭ウッドデッキ, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2012年11月17日

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今日は前回の調査編で、解体中の写真で腐朽・シロアリ食害を紹介しました葛飾区の戸建庭ウッドデッキの施工完了の写真を紹介させていただきます。

お客様は使い見慣れている今までのウッドデッキ大きさとデザインをご希望されました。そうです前回の紹介写真の通り、クロスフェンスです。前回記述しました通り、クロスフェンスは施工法を間違えると一番腐りやすいタイプです。

そこで、10年保証するためにクロスフェンスと下部構造は既設デッキと施工方法は変えて行いました。表面から見た分には、あまり解らないかもしれません。

特に下部の床組構造は、床板と根太だけの二重構造だったのを、大引を加えた三重構造にて施工しています。大手のエクステリアメーカーさんは、ほとんど床と根太だけの二重構造で部材を販売しているので、外構工事屋さんはこれに倣って二重構造のウッドデッキを施工している所が多いようです。

出来たばかりの頃は問題がないのですが、数年使用していると歪みが発生し、それからの腐朽も進みやすくなるという欠点が出てきます。今回も、そういう訳でウッドデッキ全体の歪みがでてきていました。その理由はまたの機会に譲りまして、今回の完成写真から。

表通りから見た完成ウッドデッキ

表通りから見た完成ウッドデッキ

ウッドデッキ正面画像

ウッドデッキ正面

クロスフェンスのウッドデッキ画像

クロスフェンス

全体をアップで

イペ製、10年保証かつ、クロスフェンスで値段を安くして!というお客様のご希望で束石は、既設の物を再利用してコストを下げています。・・・・腐っていませんでしたから。当たり前か。

施工後、お客様からこんなメールをいただきました。

「職人さんの迅速・的確な作業により、(想像以上の)素晴らしいウッドデッキが出来上がりました。
どうも有難うございました。
また、家人の希望で下層に横棒2本、追加してブラインドを作成する予定です。
そちらにお願いしたいと思いますが」

ということで、早速、幕板を追加で付けに行かせましたが。・・・・・・・写真の撮り忘れで紹介できません・・・・。

今回、ご主人はリタイアされたばかりで、第二の人生の新たな出発を記念して新ウッドデッキというより、奥様への感謝を込めたプレゼント・・・・という感じを受けたのは私だけでしょうか?

奥様へのプレゼント?としてウッドデッキをお考えの方や、そうでない方も・・・・・こちらからお問い合わせください。

傷んだウッドデッキ、ちょっと見てもらえますか?~葛飾区~調査編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:一戸建て庭ウッドデッキ, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2012年11月15日

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お電話で。

「傷んだウッドデッキちょっと見てもらえますか?又、交換や修理はお願いできますか?」

ということで、東京都葛飾区のお客様のところへ。

お伺いしてお話を聞きますと、家を新築されたときに大工さんに作ってもらった物で、10年ちょっと経つとの事でした。最近、奥様が床板を一枚踏み抜いたので、危険かも?と言う事でのご依頼。

それでは調査時の写真から。

一見すると大丈夫そうなウッドデッキ

一見すると大丈夫そうなウッドデッキ

クロスフェンスのウッドデッキ。一見すると大丈夫そうです。

床板の一部に腐れ発見

床板の一部に腐れ発見

床板でよく見られる針葉樹の節廻りの割れからくる腐れ。針葉樹で節が多い材では、ほとんどこのパターンが見られます。特に床板は。

どうしても節とその周辺とでは乾燥収縮の度合いが違うので、割れが大きくなり内部へ水が滲み込み易くなるからでしょう。今回も防腐剤注入木材を使用していましたが、中までの注入は難しいので内部腐れが起こっていました。

防腐剤注入木材は、この現象が一番危険です。表面は防腐剤が効いているので腐っていません。内部から腐ってくるので大丈夫そうなので、ついつい乗ってしまい踏み抜いてしまいます。

クロスフェンス

クロスフェンス

フェンスのデザインで一番シンプルに見えますクロスフェンスが、実は木材同士の取り付けを間違えると一番腐りやすいデザインです。昔流行ったデザインのせいか、当社で腐朽診断を行って腐ったり、シロアリにやられていた半分以上がこのクロスフェンスです。

床板でこの腐れ現象が数枚で起きているということは?・・・・・構造部分は相当やられてると想像できます。ましてクロスフェンスで、この水が溜まる組み方をしていると・・・・・・。シロアリもけっこうきてそうです。

これからの写真は注文をいただいた後の解体中の写真です。解体して調査した訳ではありません。念の為に。

腐朽現象とシロアリ被害

解体していると出てくるのはナント黒蟻。シロアリの姿かたちは見えません。初めにシロアリが食害し、それを食べるという黒蟻の王国に変わっていたのかもしれません。食害痕は間違いなくシロアリのものですので。

腐朽・シロアリ・黒蟻の三重攻撃で、このウッドデッキほぼ壊滅状態となっていました。フェンス支柱を建てるにあたり、写真に見える欠込み加工して組んだのが致命的だったように思います。・・・・・大工さんがやりがちです。

シロアリに食害された根太

この部分もクロスフェンス支柱と根太が仕口加工で繋がっていたところです。欠込んだ切断口から支柱と根太に雨水が廻り、シロアリを呼び込んだと思われます。

写真のように内部は空洞になり、外周は残っています。たぶん、この残った部分は薬剤が充分注入されたところで、内部は薬剤が入りきらなかったところと思われます。

このように薬剤が充分注入された部分は、腐朽にもシロアリにも効果はあります。従って使用する木材の選定、工場での注入管理と現場での加工・施工を十分な知識と技を持って使用すると防腐木材も捨てたもんじゃないと思うんですが・・・・これが又、難しいんですよね。特に現場での施工管理が・・・・

シロアリに食害された束

シロアリに食害された束

これだけ食害されてしまうと元の形や何だったのか判りませんね。束でした。やはり欠込みをして根太を取り付けていたのですが・・・・。こうなると残存強度は0です。これらの状況からしますと数年前から腐朽・シロアリ被害で危ない状態だったと思います。たまたま今年、床板を踏み割るまでもっていただけで。

冒頭、説明したように防腐剤注入木材は薬剤効果がある表面は腐っていないので、一見大丈夫に見えますが、構造材が腐っているか、シロアリにやられていないかをたまにチェックする必要があります。・・・・・なかなか素人の方には判断が難しいですが・・・・。

今回も解体前に、使用されている木材の種類、材寸法、構造、木組み方法でおよそこのくらいの腐朽・シロアリ被害は予測していました。お客様は予想以上でビックリしたかもしれませんが。

ちょっと家のウッドデッキも!と気になる方は、お問合わせフォームから。または、お電話(04-7171-2181)で。

ここまでシロアリにやられ、腐ったウッドデッキは床板交換・修理は不可能な事をお客様にも理解していただき解体しました。新たに施工完了しましたウッドデッキの紹介は次回で。