2階建て木製バルコニー 市川市(後編)

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投稿者:technogreen | カテゴリ:2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2011年4月22日

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前回に引き続きまして、千葉県市川市での2階建て木製バルコニーデッキの施工完了の紹介です。

前篇で、やっかいな物件の設計をし始めると熟睡してしまう癖があると書いたところ、「それって単なる年寄りの昼寝ダロ!」というツッコミのメールが知人からありました。・・・・・いつもブログを見ていてくれてありがとう。イヤ、ありがたくない知人いです。・・・・

その熟睡から目覚めると、なんとも良いアイデアが次から次へと湧いてきて、こんなのになりました。

横幅が約4m、フェンス高さは1.8mです

建物はまだ完成していません

逆サイドから

この写真だけ見ると、単純な形で何を悩んで、昼寝なんかしていたんだ!と、お叱りを受けそうですが・・・。

ご覧のように、前方の柱間隔が大きいうえに、上の横板フェンス1.8m分の重量がズッシリと前桁に全て掛ってきています。

比重の軽い木材では、そう気にする重量ではないのですが、ハードウッドでも比重の重いイペ・ウリンではこのフェンス重量も計算してやらないと大変なことになってきます。

それの解決方法を熟睡(単なる昼寝?)から覚めたときに、思いつきなんとか設計クリアとなりました。

ん!その方法とは?・・・・・それは企業秘密?です。実際はたいした事ではないんですが・・・私の「昼寝」に価値をつけるために。

完成したあとに、お客様からこんなメールをいただきました。

「市川市のTです。
この度は、お世話になりました。

ご連絡が遅くなりましたが、請求書が届いてより
直ちにお振込みさせて頂きましたが、ご確認頂けたでしょうか。

理想に違わぬ美しいウッドデッキで、素足で歩きたくなる感触に、
惚れ惚れしており、改めて良い施工会社に出会えたものと
感激しております。
最後の最後まで、笠木の再施工など、完成度を極めて頂き、有難いと思っております。

現場ではお会い出来ませんでしたが、今後とも何かあれば
ご質問がてらにご連絡させて頂きたいので、よろしくお願い致します。

諸事情にて実はまだ未入居なのですが、今月末のGW直前に入居予定です。

機会がありましたら、市川の新居へお立ち寄り頂ければと思います。

お礼のご挨拶までに。。。」

という、ウッドデッキ屋には一番ありがたい、メールをいただきました。

T様へ

「当社で、完成引き渡しをしました時点では、家も外構工事も完了していませんでしたので、GW明けにもお邪魔させていただき、全体の完成写真とできれば室内からの写真を撮らさせていただきたいと思います。そのときはよろしくお願いします。」

ということで、5月には全体完了した写真も載せた続編をアップする予定です。・・楽しみですネ・・・

これらのウッドデッキ施工についての詳細はこちら。

2階建て木製バルコニー 市川市(前篇)

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投稿者:technogreen | カテゴリ:2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2011年4月20日

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千葉県の市川市にて、戸建ての2階建て木製バルコニーを施工しましたので紹介します。

3月に紹介しました茅ヶ崎市の2階建て木製バルコニーのお客様と同様に、家の新築着工前に当社へ相談に御夫婦で来社されました。

家を建てる予定の工務店からは耐久性のある木製のバルコニーは施工出来ないので、無難なアルミの既製品を薦められたそうです。

この工務店さんは良心的です。

けっこう、経験がないのに、安請け合いをして5年も持たない2階建て木製バルコニーを大工さんへ作らせているところもありますから。

どうしても木製のバルコニーにしたいと思い、いろいろとネットで捜されたそうですが、構造部分まで計算して施工する会社がなく当社に来られたそうです。

よく床板の厚みばかり強調して安心できる強度が十分あるウッドデッキとか言っているところもあるようですが、はっきり言いますと、床板の厚みは、あまり全体の強度とは関係ありません。と、いうか上部ばかり重くなり、全体としては構造上は逆効果です!

床板が薄ければ、その分撓み量を計算して根太間隔を狭くすればいいだけのことですから。特に腐朽代・摩耗代を多くみなくてすむ個人宅のハードウッドでは。・・・・公共工事で厚い床板を何故?使用するのかはまた別の機会に・・・。

それよりも、こういう高さがありかつ、支える柱本数や柱間隔に制限がある2階建てや駐車場の上に作るウッドデッキは根太・梁材の間隔と断面の関係に留意して設計する必要があります。

つまり、下の構造部材になる梁や桁になるべくウッドデッキの全体の死荷重(今ではこの言葉は死語ですかネ。)別名、静荷重をいかに少なくしてやれるか色々な組み合わせをシュミレーションしてこれらの合計重量が一番軽くなるベストな板厚み、根太断面、梁断面とそれぞれの間隔を決めていきます。

もちろんこのときに、最終的に上に人が載る、上載荷重を加味して構造上の強度や撓み量が問題にならないように設計します。

通常イペ等のハードウッドのように比重1前後の木材を使用したウッドデッキでは、個人宅として使用する場合の上載荷重条件から計算すると20mmくらいの厚みが適しています。

厚い床板を使用し、梁材の断面が小さく、柱間隔が大きい2階建てのウッドデッキをたまに目にすると、出来たばかりのときは問題なさそうに見えますが、後々のことを考えると・・・・確かにコストを安く施工できるのですが・・・・。

と、前置きはこのくらいにして、今回のお客様のご要望は2つ。

ひとつは、ウッドフェンスの高さは前面が道路と近隣の家が近いため、目隠として1.8mにしたい。

ふたつめは、2階ウッドデッキ下の1階にある掃き出し窓前には柱がこないよう設計してほしい。

どちらもご要望は、ごもっともですが難題です!

前置きの話の、静荷重が大きく、柱間隔が大きいというやっかいなヤツです!・・・・話はそれますが、私はやっかいなウッドデッキの設計を考え始めますと、すぐ眠くなるという非常に良い性質を持っています。今回も昼間にたっぷり熟睡させていただきました。

当日は新築の設計図面をお持ちしていましたが矩形図がなかった為、後日、工務店さんと打ち合わせの上、設計・施工することになりました。

それでは事前準備工事の写真から。

梁受け取り付け完了

家の建築途中に、当社がウッドバルコニーの梁受け材を家躯体へ取り付けます。

もちろん、矩形図から工務店さんと打ち合わせの上、位置と取り付け日も決定します。この段階からはお客様の手をわずわらせず、当社と工務店で全て進めていきます。

設計位置に取り付けできたか確認。バッチリです。

 

この取り付け時はまだ建物の外壁完了前ですので、仮設足場は工務店さんの使用させていただきました。

柱部基礎工事の穴です。土方仕事も得意です。

 

仮設足場が外れた頃に、道路側の柱基礎工事を行いました。

2階建てウッドバルコニーや駐車場上につくるウッドデッキ(カーポートデッキ)はの場合、実はこの基礎が安全性にとっては一番重要なところとなります。

またこの基礎をどのように施工するかにより、コストも大きく変わってきます。つまり2階建て木製バルコニーやカーポートデッキの価格は同じ木材を使用し、同じ大きさ、同じフェンスデザインで作っても、上で述べた構造計算の有無、基礎工事の方法により全然違ったものになってきます。

この基礎工事につきましての詳細は、別な機会に・・・・。

施工完了編のアップは次回に・・・・。

今すぐ2階建て木製バルコニーの施工例写真を見たい方はこちらから。

テクノグリーンのウッドデッキに関する資料とイペ材サンプル請求はこちら

サンルーム廻りウッドデッキ取り換え工事(施工後)

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投稿者:technogreen | カテゴリ:腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2010年12月27日

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今日は12月22日に書きました、テーマのウッドデッキが施工完了しましたので、報告します。

前回は解体前で、表面上の腐朽したデッキの床板のみの写真でしたが、今回は解体途中に現れました腐朽しました根太の写真も撮っていますので、ご覧ください。

解体中 根太が腐朽とシロアリにやられています

採寸時にお客様は2~3年前に、シロアリが入っているか業者にチェックしてもらい、「大丈夫」と言われていたとの事でしたが、解体していくと根太部分は腐朽より、シロアリにやられていました。

私も表面の床板と幕板をチェックした限りではシロアリの痕跡は見つけられませんでした。・・・反省。

それではもう一枚

ウッドデッキ シロアリ被害

腐朽とシロアリ被害が一体となっています

前の写真でもわかるように、床板への被害がまったくないところも多く見受けられます。

お客様からヒノキの防腐注入木材と聞いていましたが、緑色を呈していないため、銅系の防腐剤ではないと思われます。

施工は大工さんがされたようですが、やはり一番問題があったのは、施工する上での木組みと、部分的な設計上のミスと写真からみてわかります。

それでは、全体の施工前、施工後の写真をご覧ください。

施工前 ウッドデッキ全体

施工前の全景

施工後の全景

施工後のウッドデッキとサンルームです

ウッドデッキとサンルームの取り合い部

下にある点検枡の上に蓋をつけました

点検口蓋部も含め、一枚板での仕上がりです。

可能な限り一枚板での施工を考えています。

その方が、仕上がりが綺麗です。

それにしてもサンルームとウッドデッキは合いますよね。

今回の市川市のT様はサンルームを家続きにしていて、完全に室内として使用していました。

写真でもわかると思いますが、サンルーム上にが電動のオーニングが設置されていますので、夏場の日差し対策も万全です。

サンルーム前の庭も広く、手入れもしっかりされているようでした。

今回は私もいい勉強をさせていただきました。

施工終了後、お客様からスピード施工の上、仕上がりが綺麗で大変満足しています。とお誉めの言葉をいただきました。

解体と施工を含め、一日半での完了となりました。

今回も大半を工場で製作して現場へ入っていますので、私が図面作成ミスをしなければ今回のように早く完了するのですが・・・。

実は、施工図面で寸法の記載モレがあり、施工途中で職人から携帯へ電話が入りました。ちょうどパソコンの前にいたので、図面をひらき事なきを得たのですが・・・・・。反省。

と、今回は反省の連続でしたが、無事引き渡しもでき、お客様に喜んでいただけましたので、メデタシ、メデタシ。

明日は、今年のラスト前の大田区の施工完了編を報告します。