投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2019年3月5日
タグ: すき間無し, イタウバ, イペ, エントランスデッキ, パーゴラ付きウッドデッキ, 千葉県, 長生村
昨年、これから千葉県長生村で新築の一戸建て住宅を設計依頼されている設計事務所様から、パーゴラ付ウッドデッキの見積もりご依頼をいただきました。
図面からの見積もりをやりとりしている中、総予算の中で庭のウッドデッキに加えエントランス部も天然木で作りたいとのご希望があり、設計の練り直しへ。
ハードウッドは、どれも耐久性や品質は皆同じと思っているお客様が多いのですが、木材単価に品質・耐久性はだいたい比例しています。
腐朽試験の結果と実際20年以上施工してきた経験からでは、安い単価のハードウッドはそれなりの耐久性と品質しかないと当社では結論づけています。
新しいうちは、同じように見えるのですが5年以上経つとその差が、はっきりとでてきます。ただ経験の無いお客様にはなかなか判ってもらうのが難しいのが現状です。
ともあれ、以上の事を設計事務所様に説明、了承の元に新しい提案を。
それは、ウッドデッキの場合、構造部分が早くに腐りやすいのでその部分は耐久性が一番あるイペで、表面の床板・幕板には安いイタウバを使用する案でした。
・・・・・・・・たまに、この方法とは逆に表面の材に耐久性があるイペを使用し、構造部分には安い木材を使用している施工例がありますが、構造部分が腐った場合改修工事は大掛かりな工事になってしまいます。近々その例をこのブログでも紹介させていただこうと思います。
新築中の足場が取れたご連絡をいただいて現地へ。
こちらの掃出し窓前にはパーゴラ付のウッドデッキを。
こちらの玄関前にはコンクリートのエントランス予定だったのを木製に変更してエントランスデッキへ。
建物の竣工とウッドデッキしたのコンクリート打設が完了しましたとのご連絡いただいて施工へ。
パーゴラ付ウッドデッキの完成。床板・幕板はイタウバ。それ以外の構造部分はイペで施工しています。
これで床板や幕板が先に腐っても簡単に取り替え可能です。
フェンスはお客様のご希望で縦格子フェンスです。
1段ステップ付のエントランスデッキ。
こちらも床板・幕板すべてイタウバで覆われて構造分は全く見えないですが、束・大引き・根太はすべてイペを使用しています。
室内から見た庭ウッドデッキ。
イタウバは他のハードウッド(ウリン・マサランドゥーバ・セランガンバツ)と比べると色合いは一番イペに似ているかもしれませんね。
イペの床板とは違い、すき間を5mm開けての施工です。以前にもこのブログで説明しました通り、イペ以外は雨に濡れ水を含むと膨潤しますので、すき間を開ける必要があります。
(この点も設計事務所様へ事前に説明、了承いただいていました)
これでイタウバ&イペのパーゴラ付ウッドデッキの紹介は終了。次回はマンションの大規模修繕工事時のウッドデッキサービスの紹介です。