戸建バルコニーへのウッドデッキ高さは?~茅ヶ崎市

0

投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 戸建てベランダウッドデッキ | 投稿日:2013年12月22日

タグ: , , , , , ,

今回の紹介は神奈川県茅ケ崎市の戸建2階”バルコニー”へのウッドデッキ施工です。

バルコニーもベランダもほとんど同じ意味で使われていますが、厳密に定義すれば屋根や庇があるのが「ベランダ」、無いのが「バルコー」です。
ほとんどのマンション販売会社が、上階が庇となっているベランダをバルコニーとカタログや間取り図面で表示しているので、バルコニーが一般的な呼称となってきているのかしらん?

これってもしかしたら、昔のマンションによく見られた北側斜線規制の関係で上階へいくほど幅が狭くなる階段状の構造の場合の名残りなのかもネ。・・・・この場合は屋根・庇がないから純粋にバルコニーと呼べるから。
本当のところ、どうなんでしょうね?誰かご存じの方がいたしたら、教えてくださ~い。

何故、今回この事にこだわるかと云いますと昨今のゲリラ豪雨。
テクノグリーンのバルコニーデッキは室内と同じ高さに調整して施工できます。それがノンレールタイプのサッシですと、それこそフルフラットです。
ただそのノンレールタイプサッシは、どうみましても屋根無しの広いバルコニーにゲリラ豪雨時の水量を排水できる能力があるとは思われません。ノンレールサッシはあくまでも、屋根・庇がある前提での雨量に耐えうる構造と判断しました。

それでは調査時の写真から。いつものよう採寸・調査を終了して、最後に状況を撮影。・・・・・・・したはずだったんですが、写ってな~い。

さっそくカメラを量販店に持ち込んでみてもらうと、修理納期は1週間以上、その上保証期間も過ぎているので修理費用の見積もりは、それに数枚の100円コインをチャリンとしてやれば、横に陳列している格安のコンパクトデジカメが買える金額。
元々、格安のデジカメだったし~。といことで新品を購入。画素数は倍くらい、他の機能も各段に良くなっているらしいのですが、あまり必要とはしません。・・・・・それより壊れにくいカメラが欲しい~。

あっ、修理で思い出しましたが、先日マンションの人工木デッキでご相談をいただいて視てきたのが、これ。

割れた人工木材

割れた人工木材

新築マンション入居時に元々デッキがついていたそうです。6年経過しているそうですが、デッキ上でDIY中に誤ってハンマーを落としただけでこんな風に割れてしまったそうです。
木粉入りの樹脂デッキはこのように中空構造(全てではありませんが)なので、衝撃に弱く、割れやすいというか壊れやすい。テクノグリーでは人工木デッキの完成引き渡し時には必ず、お客様にはその事を伝えるようにしています。

今年は、木粉入り人工木材の「割れた・壊れた」相談が寄せられた年でした。

フェンス部材の割れた人工木

フェンス部材の割れた人工木

 

これは大手メーカーの人工木材。台風時の風圧で割れ、フェンスが半壊したようです。ただ、これは材料の問題もあるけど施工方法にも無理があるんじゃない?という感じがします。

1枚目の床板の材料は、昔のタイプのようで薄く強度もなさそうです。テクノグリーンでは、10社くらい一応、取扱えるメーカーの商品があるんですが、その中には無し。
そこで、いろいろなルートを使って探したのですが見つかりません。このサイズに合う代替え品もみつかりませんでした。
カメラは製造打ち切り後5年間は、部品を在庫している云々と書いてありましたが、人工木材のデッキはどうなんだろうね?
大手の人工木デッキメーカーは、「改良」の名の元にやたらとモデルチェンジをします。
幅や厚みが変わったフルモデルチェンジをされると、こういう取り替えのときに本当に困ってしまいます。廃盤になっても5年くらい在庫していてくれると良いんですが・・・・・これもテクノグリーンでは人工木を推奨しない理由のひとつなんですが。

カメラの壊れた話から、またまたそれてしまいました。本題に戻り調査時の写真は無しで、いきなり完成写真を。

ウッドデッキ完了

ウッドデッキ完了

せっかくのノンレールサッシでしたが、お客様とも一緒に検討し、室内への浸水を防ぐ事を第一に考えて3cmほど下げての施工となりました。

 

ウッドデッキ仕上げ高さ画像

ウッドデッキ仕上げ高さ

掃出し窓のシャッターを下ろした状態でこんな感じです。
レール部分が階段状になっている普通のタイプからしますと、ノンレールタイプのサッシは3cmくらいウッドデッキが下がっていても、ずう~っと使いやすい事に変わりはありません。

 

外側の腰壁

外側の腰壁

 

外側の腰壁との取り合いは、排水を考慮して開けています。最近のゲリラ豪雨は怖いですからね。

お客様は元々イペ材を良くご存じで、当社へお問い合わせいただいていたのですが、

「見積もり時に雨水対策等の提案をして頂いたり、施工職人の対応も良く、御社にお願いして良かったと思っています。」と。

屋根や庇があるマンションのベランダはフルフラットにしてもO・Kですが、戸建のバルコニーや屋上の場合は雨水対策に今回のような一工夫が必要かもしれません。

今回の紹介はいろいろと話がそれましたが、これで終了。そういえば、明日も都内でこの戸建バルコニーへのウッドデッキ施工予定です。近いうち(たぶん来年)に、機会がありましたら紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

前の持ち主のDIYウッドデッキを解体して~松戸市~調査・打ち合わせ編

0

投稿者:technogreen | カテゴリ:一戸建て庭ウッドデッキ, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2013年7月6日

タグ: , , , , ,

今回もまた、腐ったウッドデッキを解体して新たにウッドデッキを新設しました紹介となります。

千葉県松戸市のお客様からご依頼があり、お伺いしますと、

季節ウッドデッキの全体画像

季節ウッドデッキの全体

外からのちょっと見には、それほどでもという感じですが・・・・・

バラバラになったラチスフェンス画像

バラバラになったラチスフェンス

ホームセンターで売られているラチスフェンスは驚くほど安いのですが、腐る以前にこのようにバラバラになってしまう事の方が多いようです。作りをみたらその原因もすぐわかるのですが、価格が価格だけにしょうがないかという感じです。

腐ったウッドデッキ床板画像

腐ったウッドデッキ床板

こちら床板も写真では大丈夫そうに見えますが、歩く場所を選ばなければ危険というほど、あちこちに腐朽がみられました。

お客様にお聞きすると、昨年中古でこのお家を購入されたそうですが、前の持ち主がホームセンターから材料を購入してDIYでこのウッドデッキを作られていたようです。

10㎡くらいの正方形が二つ繋がったような形で、けっこう大きいウッドデッキでした。・・・・・ソフトウッドといえ、これだけの大きさをDIYで作るとなると、かなりの時間をかけて作ったんだろうなと感心してしまいました。・・・・・釘一本、まともに打てない不器用な私にとっては、特に。
そんな人間がお客様のウッドデッキを作ってるんかい?という疑念をお持ちになる方もいらっしゃるかと思いますが、ご安心ください。私は施工には一切関わりません。すべて職人が行います。

一見すると大丈夫そうにみえますが、

腐った床板の画像

腐った床板

このように床板のあちこちで腐っています。調査するにも足元を見ながらの作業となりました。床板でこのくらい腐ってるとなると、根太や束は推して知るべしでしょうね。

お客様と作り変えのウッドデッキ大きさと、フェンスデザイン等を打ち合わせをした帰り際に、こちらも一緒に見積もりを・・・・。

樹脂製の擬木フェンス

昔それなりに流行った通称「プラ擬木」。これで道路との境界フェンスを作られていました。木粉入りの人工木材と違い腐ってはいませんが、すっかり色褪せていかにもプラスチックという感じになっていたので、一緒に交換依頼いただきました。

いよいよ解体と新しいウッドデッキの作り替えの写真は次回、解体・施工編で!

盛りだくさんのウッドデッキ~藤沢市~打ち合わせ編~

0

投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2013年5月14日

タグ: , , , , , ,

前回の予告通り、神奈川県藤沢市での庭ウッドデッキの紹介です。

お客様は1年前に資料請求いただき、じっくりと使用する木材の選定と、計画を練りあげて、打ち合わせ依頼の連絡をいただきました。

特に使用する木材は周辺にウッドデッキを施工されているお宅が多く、いろいろと参考にされたようです。本当に、この藤沢市を含む湘南地域ではウッドデッキを施工されている方が多いですよね。私も湘南地域で打ち合わせに来る度にその多さに驚かされます。

今回もお客様宅への行き帰りの近隣だけで、10ヶ所以上のウッドデッキを目にすることが出来ました。

それもイペ、ウリン、セランガンバツ、レッドシーダー、防腐注入木材と多様な木材で作られていますが、人工木材は、あんまり見かけないのは、湘南地区にお住まいの方は本物志向が強いからなのかな?

このような環境にお住まいのお客様が使用木材に「イペ」を選ばれた理由は。

腐った今あるウッドデッキ画像

腐った今あるウッドデッキ

10年以上前に家を建てられた時に、一緒にウッドデッキを作ってもらったのが数年で腐ってきていました。そこで次のウッドデッキは本物の木で、耐久性がある木材で!ということでイペを選ばれました。

お客様はブラジル在住の経験があり、イペについては良く知ってはいたものの、日本でウッドデッキに使用されていたのは知らなかったそうです。ブラジル国内でもイペは有名で他のハードウッドとは一線を画していますもんね。

同じく既設のウッドデッキ

初めは庭一杯のウッドデッキだったそうですが、腐った部分を取り壊して今は半分くらいしか残ってないそうです。

上がると踏み抜きそう

実際は写真よりず~っと腐っていて、踏み抜きそうで上がるのが怖い。現在はほとんど使われていないそうです。テーブルはホームセンターからの購入品のようですが、腐る以上にガタガタになっています。

腐朽が激しいウッドデッキ構造部画像

腐朽が激しいウッドデッキ構造部

床板と根太のみの二層構造。昔は多くがこの構造で作られていたんですが、この構造ですと使用しているうちに歪みが発生しやすく腐る原因にもなります。・・・・・このウッドデッキのあちこちに、これが原因と思われる腐朽箇所が見られました。2層構造ですと材料も少なく手間も掛からないのでコストは安くなるんですが・・・・・腐っちゃお終いですもんね。

昔は多くがこの構造で作られていた、

ウッドデッキから見た隣家側

隣家との境界はこのすき間が大きいアルミフェンスとブロック。

庭から見た道路

車を置いてある駐車場の向こう側が道路ですが、丸見えになるので何とかしたい!

庭の奥側画像

庭の奥側

この大きな樹は切らない範囲で、できるだけ大きくそして「プライベート空間を作りたい」というのが、お客様の一番のご希望でした。

これらのご希望と他にウッドデッキでしたい事を、いろいろとお聞きしてプランニング。数回のやりとりの後に、盛りだくさんのウッドデッキの施工へと。・・・・・・・さて、どんなウッドデッキになったのかは次回で。