投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, ウッドフェンス, 一戸建て庭ウッドデッキ, 傾斜地ウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2018年6月2日
タグ: tgsh, はねだし, イペ, ウッドデッキ, 千葉県, 我孫子市, 戸建て, 腐朽, 防腐注入木材, 10年保証
我孫子市の戸建住宅へお住まいのお客様からお電話いただきました。
今あるウッドデッキが腐ってきているので撤去して、新たに今より大きなウッドデッキを作りたいので相談に乗ってほしいとの事でした。
ご住所を聞きますと5年ほど前に当社が施工したお客様のお近くでもあり、そこのウッドデッキの様子も見ながらお伺い。
こちらが5年前に同じ地区で施工しましたウッドデッキとファサード。こちらでは、奥様がデザインされた図面を基にウッドフェンスから門袖といろいろなアイテムを施工したな~、と思い出しながら今回のお客様のところへ。
おやおや、ラチスフェンスが枠から外れてずり落ちているし支柱も傾いちゃっています。
お客様にお伺いしますと築5年の家を5年前に購入されたそうです。そのときはこのウッドデッキが付いているのが気に入って購入を決めたのになんと1年後にはフェンスがこのような状態に。
6年しか持たなかったウッドフェンス。それにしてもこのフェンスのデザインと施工の仕方はどこかで見たような?
ウッドデッキの内部を見て確信。1年に1~2ヵ所はこの防腐注入木材メーカー製のウッドデッキ取り替え工事をやっていますので、近くでみればすぐ判ります。
床板は薄い単板に防腐注入して張り合わせた物ですのでまだ腐ってはいませんが、床下の構造部材やフェンス部材はACQ注入木材ですので腐っています。
しっかりメーカーのプレートも張られていましたが、錆びついていて読めません。
このウッドデッキは大手の住宅会社・メーカーで採用されていますが、今回のお客様も大手住宅会社の家でした。
見た目以上にウッドフェンスはグラグラしています。お客様は今年の台風シーズンに飛ばされることを懸念され取り替え工事を決心されたそうです。
そこでネットでウッドデッキに適した木材は?施工や設計をしっかりしている施工店は?といろいろと調べられ、10年保証付きのイペウッドデッキを施工している当社へ電話をいただきました。
こちらのお宅は傾斜擁壁となっていてその天端までしかウッドデッキを施工していません。敷地は擁壁の下のU事溝迄ですので、これを有効利用しウッドデッキを拡幅したい!これがお客様のご希望でした。
擁壁からはねだしデッキを作るとき、跳ね出し部分に柱を建てる方法と建てない方法の2種類あります。
一概にどちらの工法がコストが安いとはいえず、はねだし部分の面積と控えとなる後方の面積との比率や高さの関係で変わってきます。そこで測量しました寸法を元に構造計算をして一番コストが掛からない工法で提案見積もりさせていただきました。その結果は・・・・・・
ごらんのように柱建て。これがあと70cm以上高さがあると柱無しの構造の方が安くなったんですが、今回は柱を建てた方に軍配が上がりました。
柱3本でも施工できるのですが、そうしますと梁や根太に大きな断面の材を使用する事になり逆に高くなってしまいます。こうしてはねだしウッドデッキを作る場合、同じ大きさでも工法によりコストが変わってきますので、何パターンかをシュミレーションして一番安く上がる方法で提案しています。
もちろん全て構造計算の上、安全を担保した上ですが。・・・・・・・・これで一番安く良い設計が出来上がると、これもまた楽しいもんです。
奥行きは約1mほど拡幅できました(横のフェンス長さ分が拡幅した長さです)。既存のウッドデッキと比べるとずいぶんと広くなったと思いませんか?
板張り方向も横から縦張に変えましたので、室内からはより広がりを感じるはずです。
フェンスデザインは当社の施工例写真集から、横板デザインタイプをお選びに。フェンス位置も前にせりだし横板になりましたので、お客様のご希望でもありました目隠し効果も充分。