横浜市のマンションへお住まいのお客様からメールをいただきました。
「現在大規模修繕中です。12年まえに敷いたウッドデッキを取り外したところ、かなり腐食が進んでいました。新しいものに変えたいと思っています。」
採寸へお伺いしました。

玄関脇に積まれていた既設のウッドデッキ。
大規模修繕工事が終わったら再組立てするつもりだったらしく、パネルにナンバーも張ってあります。
床板をみたらイペです。腐ってんの?

もう片方の積んであるのを見たら根太が腐っています。加圧注入処理木材です。
白い部分が白色腐朽菌にやられ腐ってしまった部分です。かなりふかふかの状態になっています。
下がコンクリートで半屋外のようなマンションのベランダでも、このように腐っています。

この根太と接しているイペの床板の裏は全く腐っていません。
つまり同じ条件下12年でこれだけの差となっています。
この加圧注入処理木材を使用して「腐らないウッドデッキ」とか「10年保証」という”言葉”には、私は懐疑的です。
何故なら、耐朽性試験のデータでの質量減少率*はイペは1%前後、加圧注入処理木材が3%前後となっているからです。簡単にいうとこのデータからはイペと比較すると3倍のスピードで腐るとも考えられます。
腐朽したウッドデッキの解体をしてきた経験から、この試験データと実際の腐朽に強い相関関係がみられます。
当社のウッドデッキ施工にこの「防腐加工木材を採用しませんか?」と売り込みをされる事もありますが、この腐朽性試験の結果から判断して使用しておりません。
*質量減少率とはJISの木材試験方法に準じて培養した菌の上に置いて一定期間の後に腐朽して減った質量の元の質量に対する割合です。
それにしても、このウッドデッキせっかく床板はイペを使っているのに根太部分だけ他の材料にしたんでしょうかね?こんなところでコストダウンしてもしょうがないのに・・・・・
と、思いながら採寸を。

足場も掛かっていて大規模修繕工事真っ最中。
3か月後、その工事の完了の連絡を受けまして施工へ。


サッシ高さに合わせた高さ調整式のウッドデッキですので水平に仕上がっています。

室外機はホースカバーで固定されていませんでしたのでウッドデッキの上に設置。
それでは、根太も床板もオールイペ(もちろん、全てイペ材使用ですので10年保証付き)のベランダウドデッキの紹介はこれで終了。
昨年このブログで紹介しましたタワーマンションのベランダウッドデッキ。
こちらのウッドデッキを同じマンションにお住まいの方が直接ご覧になり、その場でお電話いただきました・。
「もっと高層階で20階以上なんですが大丈夫でしょうか?」
マンションで高層階のお部屋とは何階以上を指すのか定義が国交省の法令や消防法で違うのに加えて、販売会社によってもマチマチです。20階以上は超高層とか。
「高層階なのでタイルやウッドパネルは危険と言われたが、ウッドデッキだと大丈夫ですか?」
という質問もしょっちゅう寄せられます。
テクノグリーンのベランダウッドデッキは大きなユニット(小さなウッドパネルではありません)を工場で製作し、現地で隣り合うユニットをビスで強結合しますので、強風による飛散の危険性は全くありません。
今まで最高階では55階での施工経験がありますので、今回のように20階以上でも全く問題はありません。・・・・・詳しくはお問い合わせを。
それでは、採寸と調査時の写真から。

江東区の臨海部は高層マンションがいっぱいですね。

前回紹介しましたお部屋は角部屋でベランダもコーナーL字型でしたが、こちらは普通のベランダ形状。

ベランダからサッシ枠までの高さは同じかな?と測ってみると、こちらは十数ミリ高い!
設計上で元々高さが違うのか、施工誤差かどうかは判りませんが、よくある事です。
同じマンションだからといって、この高さを測り忘れるとエライ事になってしまいます。こちらは高さが充分にとれましたので、高さ調整タイプをお客様はご希望。水平なウッドデッキに仕上がります。


ホースカバーで固定され、エアコン室外機は動かせないので、くり抜き施工です。


タイルやウッドパネルは溝は全開にしなければなりませんが、ウッドデッキは排掃除しやすくするための5cmだけオープンにして、残りは全て覆って施工可能です。
溝も隠れ見た目が良くなるうえ、、出幅を50mm~100mm広くなるメリットもあります。
これで今回の超高層のマンションベランダウッドデッキの紹介は終了しますが、6階以上を高層階というのであればテクノグリーンで施工したウッドデッキは、大半が高層階のウッドデッキという事になりますね。
今回紹介させていただきますバルコニーウッドデッキは、以前このブログで紹介しました横浜市のルーフバルコニーデッキと同じマンションです。
前のお客様と同じように、このマンションは無垢材のフローリングをお好みで選ぶことができるようになっていました。
ルーフバルコニーのお客様は”イペ”でしたが、今回のお客様は花梨のフローリングでした。
少々赤っぽい花梨に合わせてイペの塗装タイプでのベランダウッドデッキの施工となりました。
そこで今回は先に施工後の写真紹介から。

こうしてみると、どちらがウッドデッキ?と、いうくらい色味が似ています。

特にテクノグリーンのイペ製バルコニーウッドデッキは、すき間無し施工していますのでなおさらフローリングのように見えます。

高さも室内に合わせてバリアフリーに!もうほとんど室内と同じですね。

避難ハッチ蓋部分です。

こちらが施工前。


最近はベランダにはこうしてエンボス加工された塩ビの長尺シートも敷かれていて、それなりに見栄えも良くなってきましたが、並べて比較してしまうと・・・・・・・・。
今回のお客様は、お住まいになられてから資料請求をいただきました。
お送りしました写真集の塗装タイプをご覧になり、フローリングの色に合わせてご注文は塗装タイプで。
施工後のアンケートで、
テクノグリーンのウッドデッキをお選びになった理由として
①イペ材は知らなかったがサンプルを手にして
②すき間なし施工
③修繕時に預かってくれる
施工後の感想として、
「見積もり依頼から施工まで短期間で対応して頂けたのと、リビングとの一体感にとても満足しています。」
今回使用しています塗料は3回塗装が基本です。
塗装後24時間乾燥してから次の塗装になりますので、現場で3回の塗装は難しいです。
テクノグリーンではこの工程のうち、2回は工場で行い最後の塗装は組立て後、現地で行う事により塗装タイプの施工でも1日で完了させています。
室内のフローリングがブラウン系であれば、今回のようにリビングと一体感があるバルコニーウッドデッキとなりお勧めです。
写真集にも塗装タイプの施工例写真が載っています。——–ご希望の方は、こちらから。
※資料の送付は申し訳ありませんが、施工サービス地域は東京・千葉・神奈川・埼玉・茨城・栃木となっていますので、この地域にお住まいか予定のある方に限らせていただいています。