前回の続編で、横浜市の斜面でのウッドデッキが完成しました。
施工に先立ち、既存ウッドデッキの解体撤去を行いましたが、例のアルミ製サンテラスを取り外ししないでの解体でした。アルミ部分は劣化していないのですが、一部の部材で使用されている樹脂部分の劣化が激しく、一度取り外すと二度と元に戻らないような状態でした。
それでは完成後の写真から。

ウッドデッキとサンテラス
無事サンテラスは元の位置に納まっています。

横ボーダーフェンス
目隠しの機能は不要との事で、幅5cm、すきま5cmの横ボーダーフェンス。そして内側が綺麗に見えるように内張りとしています。お客様は掃出窓前を一面、ハンギングバスケットをされる予定とか。

物置へ続く通路部デッキ

コーナー部分
斜め隣の家の2階部分と同じくらいの高さです。これを見ると近隣全体が斜面になっているのが、お判りかと思います。

物置前デッキ
物置前のデッキです。本体デッキより50cmほど上がっていますので、2段の階段を付けました。これで物置までの動線を確保しました・・・・・のはずだったんですが、なんと幅が前より20cmも狭く出来てしまいまして、やり直し。汗。・・・・U様、大変申し訳ありませんでした。ちなみに、この写真はやり直し前の写真です。恥を承知でサラシちゃいます。

新規基礎
防草シトーの施工中です。全て解体してから元の基礎をチェックしてみたら、ボロボロ。急遽、前側の束柱部分へは新規の基礎を打設。斜面へ作るウッドデッキも柱の基礎は重要ですからネ。

木製立水栓
ウッドデッキの端部にはお馴染みの木製立水栓。もちろん当社で製作しまいたイペ製オリジナル。どこがオリジナルかって?

後ろ側にも蛇口
ご覧のように、後ろ側にも蛇口を付けました。これで玄関側の花壇への水遣りもラクチン。オーダー製作ですから、蛇口を2ヶ所でも3ヶ所でも(そんなには必要ないか?)右でも左でも上でも下でも、自由自在に付けることができます!今回は十字蛇口でしたが、いろんなデザインの蛇口からお好きなのをお選びいただけます・・・たくさんありすぎて迷うけど・・・・。

完成後のウッドデッキ全体
腐っていたため、恐る恐る使用してウッドデッキを、これからは安心して使えます。10年保証のイペウッドデッキだから。
このような斜面(傾斜地)の庭へウッドデッキを御検討中の方は、「傾斜地ウッドデッキ希望」と書きまして「お問い合わせフォーム」から資料・写真集(斜面ウッドデッキ)を請求してください。・・・・・無料でしかもイペ材サンプル付きです。
今回の施工例は、横浜市戸塚区。斜面(傾斜地・法面)でのウッドデッキです。
当社が、10年程前に横浜市で同じく斜面ウッドデッキを施工させていただいた他のお客様からの紹介です。今回のお客様も十数年前にウッドデッキ付きの分譲住宅を購入され、重宝にウッドデッキを利用していたそうですが、数年前から腐れがひどくなってきたのを、だましだまし使っていたのですが、さすがに最近は危険な状況になり当社へ。
紹介してくださったお客様のところは10年くらい経っていますが、もちろん腐りはゼロ。イペ製ですから。そこで今回のお客様も木材はイペで!
それでは。調査時の写真から。

腐った束柱
庭が掃出窓からすぐにこのような斜面になっていて、斜面の一番外側、隣家との協会ブロックまでは1.5mくらい下がっています。そう、このウッドデッキがなければ、庭に出たとたん1.5m下まで転げ落ちてしまう庭だったんです。こうなれば、ウッドデッキは必需品です。
その必需品のウッドデッキ外側の束柱は完全に腐っていて用を足さないので、ご自分で隣にブロックを積んで束を後付けしていたのですが・・・・。

家側の束柱
家側の束柱での腐朽はまり見られません。床の裏側をよく見てみると、やはり床板と根太だけの二層構造でした。この構造では荷重分散もしづらいし、全体が変形しやすくなり、それが原因で腐朽する事があります。
大引を入れた三層構造にすると、これらによる腐朽を防ぐ事ができるんですが。・・・・材料が少なく、手間も省けてローコストでできるので、まだまだこの二層工法(根太のみ)で施工するところもあるようです。・・・・同じ木材で作っても10%以上安くなりますから。ウッドデッキ付きで販売されている分譲住宅で、特にこの工法が見られます。
これって、住宅販売会社がウッドデッキを付ける事で販売しやすく、でも見えない所では少しでもコストを減らしてという風に見えちゃうんですが。・・・そう思うのは私だけ?

撤去前の既設ウッドデッキ
ぱっと目は、塗装していて綺麗なのでなんともなさそうですが、上を歩くのはチョット躊躇してしまいました。アルミ製のポリカのテラスが付いています。屋根がある部分の腐朽は少ないですが、それでも・・・・・・。さて、ウッドデッキ上に設置されたこのテラスはそのまま使用したいとのご希望ですので、解体時の方法を考えないと。

腐った床板
このように床板が腐った部分もあちこちに散見されます。根太はもっと多くのヶ所が腐っていました。

フェンスの腐れ
ラチスフェンスの枠材も腐っています。これは使用している木材に問題ありかな?よく「フェンス・手摺は腐りにくいから、耐久性のある木材でなくても・・・・」な~んて、おっしゃる方がいますが、そんな事はありませ~ん。

家奥サイドの物置前デッキ
こちらは、掃出窓から出て家のサイドとなります。ちょうどL字型の一辺を成すところですが、お客様がご自分で作られたそうです。このウッドデッキがなければ、この物置にたどり着くことができないという貴重な存在です。
もちろん、この部分も撤去の上、全て新品のイペウッドデッキに生まれ変わります。サイズはそのままですが、それでもL型の2辺で総延長15mくらいのウッドデッキです。
フェンスだけは、今回ちょっとデザインを変えてみようという事で・・・・。次回をお楽しみに。
久々にウリンのウッドデッキを施工しました。
テクノグリーンはイペのウッドデッキだけじゃなかったの?と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、当社「ウッドデッキ施工専門店」です。、イペ材は推奨していますが、お客様のご要望によりましては庭用のウッドデッキに限り、ウリン製のウッドデッキも施工させていただいています。何故、庭用だけ?という理由につきましては、後編にて解説させていただきます。
さて今回のお客様は昨年、同じ我孫子市でお友達が施工しました当社ウッドデッキをご覧になり、ご連絡いただきました。
前々回、ご紹介しました「傷んだウッドデッキ、ちょっと見てもらえますか?~葛飾区~」と同様に10年ほど前にご近所のホームセンターへ依頼して作ってもらったものだそうです。何年か前から床板が腐り、数枚交換していたようですが、構造部分も怪しくなってきたので、全面取替えを決めたそうです。
それでは調査時の写真から。

旧ウッドデッキ
遠目では床板の一部と幕板しか腐っているようには見えません。
これが解体してみると

解体時のウッドデッキ

フェンス支柱と幕板の接合部分
幕板を張っていた支柱部分が腐っていました。

根太と支柱の仕口
これは根太と支柱の仕口加工による接合部分です。すべてのヶ所で腐っています。多分、ホームセンターが大工さんに下請け施工させたものと推測されます。

根太の腐朽
使用頻度の高い場所が床板、根太ともに腐朽しています。これは床板と根太の2重構造でしかない為、荷重分散が充分行われなくて一定の場所のみが撓み、腐ってきたと思われます。
素人の方がDIYでウッドデッキを作るのならば仕方がないですが、プロが施工するウッドデッキは、できれば3重構造で撓み・歪みが出づらい構造にするべきだと思いますが・・・・・。まぁ、材料・施工コストを削減しようと思うと、こういう構造部分で手を抜く方法もあるのでしょうが。
これらを全て解体し、ウリンのウッドデッキの完成写真の紹介は次回、後編で。