東京都大田区の新築されたばかりの戸建て住宅へお住いのお客様から、2階のベランダ増設についての相談の電話をいただきました。
既設のベランダが狭くベランダ増設をウッドバルコニーで考えているそうですが、下が駐車場なので柱の位置が心配とのことでした。
電話の後に、ご希望の増設ウッドバルコニーの大きさを家と敷地図面に書き加えてメールで送付いただきました。
このようなケースのベランダ増設のお問合せが最近多いのですが、下が駐車場の場合は駐車スペースもさることながら出し入れする為に柱位置の問題がり、それによる全体の構造上の強度計算を行い可否を判断します。・・・・構造計算によってはオール木製では無理で、構造部分を鉄骨製にする場合もあります。
今回は、構造計算の結果オールイペ製で可能でしたので、図面からの寸法から概算見積もり後現地調査へ。
この2階ベランダ部分に増設するのですが、前面のカットとその後の処理については、家を建てられた工務店にお願いするのがベストと事前にお客様にアドバイスしていましたが、お伺いするまでに工務店さんから快諾を得ていました。・・・良かったですね。
当社でも施工できますが、ベランダの構造も使用している材料も一番よく知っているところが施工するのが最適解ですので、お勧めしています。
2階ベランダの内部。内側の奥行きは70cmほどしかなく物干しにも使えないとか。同じような奥行きで数年前に埼玉県で施工したのを思いだしました。
2階のベランダから駐車している状況をチェック。
同じく下での駐車状況をチェック。
駐車場の土間コン下には上下水道管、ガス管とこの写真のように雨水管が埋設されていますので、その位置を測り柱位置が重ならないように設計します。
実際に柱金物を置いてみて、さきほどの駐車場に埋設されている管等に干渉しない位置決めをしていきます。
この柱金物は何度か改良を重ねた型で、当社のハイデッキ用の特注の専用柱金物です。
普通に使われている柱留のLアングルと比べるとコストは高くなりますが、構造部分でも最重要な柱と梁は安全・安心が第一と考えています。
・・・・柱の固定方法を心配されていたお客様は、金額よりも安全重視でこの金物の実物をご覧になり「これなら!」とご注文いただきました。
工務店さんが、カットされた後にカット面高さ調査にお伺い。・・・・このカット高さによりウッドバルコニーの高さが決まってきます。
今回はお客様のご希望で、外観は増設というより全く新しいウッドバルコニーに見えるような作りとなっています。
また当社の施工例写真集から、横板デザインとタープ用の柱&フレームを追加ご注文いただきました。
内部を見ますとこのように既設ベランダの一部が残っています。
全体のウッドバルコニー高さはカット面の高さの関係上高くなるので、掃き出し窓前のみ下げて2段に施工。
施工が完了後にまた雨が・・・・・今回の施工は雨に悩まされました。
奥行き2.4mのウッドバルコニーとなり、これで2階ベランダは”使える空間”へと広がりました。
これで駐車場上ウッドデッキというかベランダの増設工事の紹介は終了。次回は戸建てベランダへのウッドデッキを。
柏市の戸建住宅にお住まいのお客様から「前回の台風で駐車場上のバルコニー手摺が壊れたので交換したい。」と、お電話をいただきました。
木製の駐車場上に造られた”バルコニー”です。
当社がいつも施工しているウッドデッキではなく、床はFRP防水されたバルコニーとなっていました。10年ほど前の家のリフォーム時に一緒に造られたそうです。
この木製の格子フェンスが朽ち始めていたところに台風がきて、あえなくダウンとなっていました。2階部分のフェンスが台風で飛ばされると近隣にも被害を与えるので非常に危険です。
とりあえす、フェンスを採寸し見積もり後にフェンス取り替え工事に入ったのですが・・・・・
フェンスの支柱を外してみると・・・・・・
幕板に隠れたいた梁もこのように完璧に腐っていました。床はFRPで支柱土台は鉄板でそれぞれ防水加工していたんですが。
これをご覧になられたお客様は、バルコニーそのものを解体し新たに”ウッドデッキ”に造り替える事を決意され打ち合わせを。
解体中。
バルコニーと家を接続していた梁も腐っていましたので、こちらもイペに交換。
柱、梁、根太から全てイペに交換した駐車場ウエウッドデッキが完成。
せっかく新たに作るのだからと、タープ用の柱を建てて四方をフレームで囲みました。
今まで物干し台を置いていましたが、それもやめて今回は支柱に物干し金物を取り付け。
今まであったバルコニーと室内の大きな断さも解消し、出入りが楽になりました。
それ以上にFRPのバルコニーじゃ素足では出る気になれませんが、天然木のウッドデッキだとこれからどんどん活用される予感が。。。。。。
——-前のバルコニーの木部分が腐るという経験をされたお客様は、アンケートで「イペ製ウッドデッキが10年保証付き」という事で決められと書かれていました。—–
これで駐車場上ウッドデッキの交換工事の紹介は終了。次回はマンションのベランダウッドデッキを。
投稿者:technogreen | カテゴリ:最近の施工事例, 駐車場上ウッドデッキ | 投稿日:2017年11月25日
東京都北区へ一戸建てを新築中のお客様からお問い合わせいただきました。
「バルコニーへの動線を既存のベランダの一部をカットして設けたいです。費用しだいで具体的に施工するかを決めたいと思っています。
デッキ面が1600x3400x2100の台形です。」
この既設ベランダをカットして駐車場上へウッドデッキを作りたいとのご相談を受けることが最近多いです。
駐車場上のウッドデッキだけであれば、大きさを教えていただければすぐにも見積もりを出せるのですが、この「既設ウッドデッキのカット」これだけは実際現地と図面を見てみないと判らず見積もり金額にも大きな幅がでてきます。
この辺のところも明記した見積書をお客様へ。
数か月してお客様から「家も建ち引っ越しも終了し、施工していただきたいので現地調査願います。」と、お電話を。
家の右横が駐車場になっていますので、その上にウッドデッキを作ります。
2階から見た台形の駐車場。この上に目いっぱいのウッドデッキを。
写真正面のベランダをカット開口します。ここからウッドデッキへと繋がります。
家の矩形図面をお借りして、先ずはベランダの構造を調べます。次に床の防水構造と、ベランダ外壁材質のチェックを行い開口方法とあとの防水処理方法までこの時点で決定します。
そんな訳で、この開口が必要な現地調査の時は、当社でもこの作業に精通している職人を一緒に連れて行っての共同作業となります。
ただカットするだけの作業であれば、なんてことはないのですが、一番大事な後の始末(防水と美観上の修復)を考えますと実際施工する職人と相談しながらでなければできません。
さてこの開口を含めた見積もり後、正式にご注文をいただき施工へ。
ここが、既設ベランダの開口部分。後処理もばっちり綺麗に仕上がりました。
こちらは既設ベランダ側から見た開口部分。
隣家側のフェンスは裏庭側より目隠しの為、高くしています。すき間は10mm。
道路に面しているフェンスも同じく1.8mの目隠しフェンス。
外からみた写真です。
ウッドデッキ下に取り付けられた屋根。骨組み工事が始まったところで追加でご注文。当社ではウッドデッキ下の屋根は後付可能です。
裏庭から見た同じく屋根。裏庭へ排水するように縦樋はこちらへ落としています。
施工完了日には、完成した駐車場ウッドデッキをご覧になってお客様も大変喜ばれていますと、職人から電話がはいりました。
それでは、駐車場上のウッドデッキの紹介は終了。次回はウッドフェンスも付けたマンションのベランダウッドデッキを。