ルーフバルコニー、タイルをやめてウッドデッキ~文京区

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ルーフバルコニーウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2015年4月27日

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東京都文京区のルーフバルコニー付の新築マンションを購入されたお客様から「タイルの上にタープ用の柱を建てられますか?」
と、お問い合わせいただきました。

残念ながらタイルの上だけではなく、ウッドデッキの床板の”上”にもタープ用の柱は建てられません。
床板に金物で取り付けているだけでは、タープを掛けると風を受けて不安定で何時倒れてもおかしくない状態になります。

では、今までもこのブログで紹介してきたタープ用の柱は?
実は高さのあるウッドデッキの下で、柱が倒れないように土台を組んだ上、ウッドデッキ全体が重しとなるように施工しています。

一見すると、ただ柱がポンと建っているようですが、水面下のアヒルの水かきのごとくデッキ下でじたばたしているんですね~。これが。
こういうのは、頭で考えたり図面を何枚も書いてみたりしてもダメですね。実物を作って試さない限り。・
・・・・・・・・・・・一番最初にご注文いただいた時、工場でいろいろと試行錯誤しながら試作品を作った事が想い出されます。

 

こんな理由で出来ない理由をお話しましたら、「それじゃウッドデッキにしますので、一度見積もりしてください!」と、
間取り図面をメールでお送りいただき概算見積もりを。

まだ引渡し前でしたが、販売会社の了承をいただき調査・打ち合わせに。

お話を伺いしますと、インテリアオプションでタイルを一度注文していたそうですが、タープの柱を建てられないと云われキャンセルされたとの事。

 

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先ずはウッドデッキ施工部分の確認。この奥まった部分はあまり使用しそうもないのでそのままに。

 

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その他の部分は全面施工。奥まった部分を施工しなくても40㎡以上になります。

 

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その代り、このグレーのアゴ(梁)部分もウッドデッキで隠したいのが、お客様の御希望。
梁とサッシ枠の高さ関係を精緻に測って、なんとか可能な事を確認。

このアゴもカバーするように施工すると、なんと下地からは35~40cmの高さのウッドデッキとなります。

 

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上の3枚の写真のようにコンクリートの梁も隠して施工完了。
こうすると全く違う空間になりますね。

 

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未施工部分のウッドデッキ仕舞い端部は幕板2枚を張って仕上げ。

 

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一番のご希望だったタープ用の柱とフレーム。タープ用金物は4ケ所。窓一面をカバーできるような位置に柱を建てています。
これで、これからの日差し対策はバッチリですね。

施工終了後に職人へ「ブログに載せていたタープはどこで買えるのでしょうか?」と、ご質問。

そのブログの写真はこちら。

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こちらのタープも、お客様が購入されたものなので、問い合わせさせていただきましたら、早速返信メールをいただきました。

「こんにちは。お久しぶりです(^^)みなさんお元気ですか?

当方のタープはこちらのものです↓
http://item.rakuten.co.jp/aoyama/51449600/

アイボリーで通気性のある織地と言いますか。商品アップの写真通りです。
別の窓につけるために一枚購入して、現物確認してから決めました。
・・・明るさ、質感、汚れが目立たなそうな点、耐久性とか。

酷使環境下にありますが、今の所異常は見当たりません。
ただ、風の強いルーフでしたら付属の紐は役に立たないかと思います。
参考までに、当方はパラシュート用のコードを利用しています。
http://item.rakuten.co.jp/digisto/ro182/

ちなみに、真っ白しろでしたらIKEAにありましたよ。
http://www.ikea.com/jp/ja/catalog/products/20174155/
工場に伺った帰りに三郷のIKEAで見ましたが、ほんとにシーツのような真っ白の布でした。
展示品がちょうど汚れが目立っていまして、、参考になりました(笑)

たくさん迷って楽しんで準備なさってくださいとお伝えください。
完成写真、楽しみにしております(^^)」

このメールを、そのままお客様へ。

「お世話になっております。先日はありがとうございました。

タイルから変更してよかったです。

それからタープの情報ありがとうございます。皆さんいろいろ凝っていますね。検討してみます。

もう一点教えて頂きたいのですが、サンダーの購入も検討しています。素人が使い易いものを紹介していただけませんか?」

と、こちらのサンダーに関しては私の方で、電動サンダーを紹介させていただきました。
小さなお子様がいらっしゃいますが、これ1台あればイペの場合、毛羽立ちや表面の劣化も一発で解消しますから。

 

———タープを付けられましたら、ぜひ写真をお願いしま~す————-

では、今回の紹介はこの辺で。

 

 

 

イタウバのルーフバルコニーデッキ~品川区

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, ルーフバルコニーウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2015年3月11日

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今回の紹介は久々のイタウバのルーフバルコニーへのウッドデッキです。

昨年秋に、リフォーム会社から「これから竣工する新築マンションのルーフバルコニーにウッドデッキを考えているお客様がいます。」
と、ご連絡をいただき間取り図面から見積もりをしていました。

ルーフバルコニーウッドデッキ以外にもいろいろとリフォーム箇所もあるようで、総予算の中で何とかウッドデッキも!

ご予算内で提案させていただいたのがイタウバのウッドデッキ。
イタウバはハードウッドの中では、もっとも安い部類に入る木材です。
ただ、このブログでも何度も書いていますように、湿潤時の膨張の為、すき間を作って施工しなければなりません。

リフォーム会社からお客様にその点を説明をしていただき、了承のもとに施工となりました。

それでは、採寸時の写真から。

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奥行きが狭い部分です。向こうに写っていますのはリフォーム会社の方。

 

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こちらは、奥行きが広い場所。

 

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広くなっている部分ですが、一部欠けた形状になっています。これを含めて出幅違いが3ケ所となっています。クランク形状ですね。

 

それでは、施工後の写真を。

 

入口側から見たウッドデッキ

 

 

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丁度、追加のエアコン工事が入っていましたので、元からあった室外機の方もホースを少々ルーズにしてもらい、ウッドデッキの上に設置できました。こちらの方が、ず~っと見た目が綺麗ですね。

 

奥側から入口側を

奥側から入口側を

 

小さい丸が左に見えるのは、ここにライト取り付ける為の穴です。・・・・今回これはリフォーム会社さんが。

 

上2枚の写真の写す角度では、あまりすき間は目立ちませんが・・・・・・

 

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拡大すると見える斑点はイタウバがもっている油分が染み出たものです。その内、退色してくると目立たなくなりますが、これも欠点のひとつかな~。

もう少し拡大すると・・・・・

 

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これで、4mmの目地すき間です。

イタウバの湿潤時膨張率からすると、4~5mmが必要となります。
他のハードウッドでも3~5mmのすき間、木粉入り樹脂製人工木材は5mmが基準です。人工木材は湿潤時ではなく温度による膨張ですが。

 

イペのすき間無し施工の写真と比較しますと。

イペのすき間無し施工画像

イペのすき間無し施工

 

すき間無し施工をしますと、室内フローリングと同じような感じになります。
それ以上に”下にゴミが落ちにくい”という機能性で選ばれる方が多いようですが。

 

今回のイタウバ製ルーフバルコニーのウッドデッキの紹介はこれで終了ですが、最近ウッドデッキ用木材に対して価格の違いや耐久性へのご質問が多いので、こちらの説明を。

木材価格

イペ>ウリン>マサランドゥーバとクマル>イタウバ>セランガンバツの順となります。
但し、木材価格は常に変動していますので、あくまで最近の価格です。

耐久性

イペ>ウリン>マサランドゥーバ=クマル=イタウバ>セランガンバツの順となります。

これは全く価格順となります。(当社での腐朽試験結果と今まで20年間施工してきた経験からの当社見解)

強度(主に曲げ強度とヤング係数)

マサランドゥーバ=イペ=クマル=ウリン>セランガンバツ>イタウバ(他材より30%落ちる)

このようにイタウバだけが、極端に強度が落ちますので、構造部分に仕様する時は大きな断面の材を使うか、束の間隔を狭くするしかありません。つまり、コストダウンになるどころか逆にコストアップにつながる可能性もあります。

今回も材を替えて構造計算のシュミレーションをした結果、イタウバ使用よりマサランドゥーバ使用の方が安く提供できるので、根太材はマサランとしています。

 

これ以外にも木材の特性としては、経年変化による材の暴れ方もそれぞれ違いますので、使用部位を考慮して決定する必要があります。
事ほど左様に、材の選定も簡単ではありません。特に「安く作って!」と言われたときには・・・・・無い知恵を絞って考えてはいるんですが。

 

と、愚痴ったところで次回のご案内。
マンションベランダのウッドデッキです。・・・・・あんまり悩まないで設計できるイペ製です。

 

 

 

 

タイルかウッドデッキか?ルーフバルコニー~目黒区

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ルーフバルコニーウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2015年1月12日

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今回の紹介は、マリンライトを付けましたルーフバルコニーウッドデッキ。

東京都目黒区の新築マンションをご購入しましたお客様からサンプルと資料請求をいただきました。
奥様はインテリアオプション販売会でご覧になった「タイルバルコニー」をご希望だったそうですが、ご主人がウッドデッキ派。

ご主人からは、奥様も納得できるような資料や写真はありませんか?
当社では10年ほど前に一度ルーフバルコニーへタイルを施工したのだけれど、夏場熱くて1年でウッドデッキに施工し直したお客様のビフォ・アフの写真がありましたので、それを送らさせていただきました。

タイル取り外し中

タイル取り外し中

 

ウッドデッキ施工後

ウッドデッキ施工後

 

通常のベランダだと上に庇があり、そうでもないんですけどルーフバルコニーは陽が当たり放題。タイルは焼けてあっちっちになる上、蓄熱します。・・・・夜になっても熱い。
そんなこんなで、「夏場にルーフバルコニーが使えない」というお客様がウッドデッキにし直した施工例が上の写真。

それ以外にもウッドデッキにすれば可能な事がいっぱいあります。
ご主人からは、マリンライトを付けたい!タープ用の柱も付けたいと。

で、内覧会時に同行させていただき打ち合わせを。

 

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外側両サイドへマリンライトを。

 

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窓前全面にタープを掛けれるようにとのご希望。

で、引っ越し前の引き渡し日翌日にウッドデッキの施工へと。

 

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お客様の御要望で塗装しています。
テクノグリーンでの塗装は標準ではシッケンズの色はナチュラル(一番顔料が少ない)なのですが、今回お客様は室内フローリングに合わせ濃いブラウンをご希望でしたので「チーク色」にて塗装しています。

工場で2回塗装し、現場で仕上げタッチアップの都合3回塗装としています。
この塗装を含めてもウッドデッキそのものは工場で製作してきていますので1日で施工完了。

 

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室内から見たルーフバルコニーです。

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室内から見た時、邪魔にならない位置へのタープ用柱とフレーム。フレームには8個のタープ用金物を取り付け。

ところで、このタープ用柱を建てるのは見た目より難しいんです。
少し前にもお客様からデッキに上に載せる形で柱を建てる相談を受けましたが、相当難易度の高い工事になるのと、見た目がごっつい工事になることを説明させていただきました。

マンションではいろんな制約がありますので、庭に柱を建てるのとはちょっと訳が違うんです。
アヒルの水かきと同様に水面下ではなく、ウッドデッキの下の部分でいろんな工夫が必要となります。
風が吹いても倒れないようにするには。・・・・・・・ただ形だけ柱を建てるのは簡単なんですが。

建てる位置や条件によっては、ウッドデッキ本体工事より設計に多くの時間が掛かります。

今回のお客様は、その辺のところを理解していただき、「安全第一」の設計・施工となっています。

 

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点灯したマリンライト。

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室内から見たライトに照らしだされたルーフバルコニー。幻想的な感じさえします。

実は今回施工後の写真は全て、お客様が撮影されてお送りいただいたものです。

施工の翌日、お客様から以下のメールと共にいただきました。

 

「昨日は、たいへんお世話になりました。
とても感激しております。

取り急ぎ、写真を送ります。

今後とも、よろしくお願い致します。」

 

こちらこそ、写真をたくさんお送りいただきありがとうございました。
今度の夏、タープを付けられたらその写真もまた送付いただけるそうですので、その時はまたブログで紹介させていただきます。
楽しみにお待ちください。