大規模修繕工事が始まるマンションへお住まいのお客様からお問い合わせいただきました。
「これから大規模修繕工事が始まります。新築時に取り付けたベランダのウッドデッキがあるのですが、施工した会社では保証もなく一時預かりのサービスもありません。どちらにしても今のウッドデッキは腐っていますので、大規模修繕工事が終了したら今度は大規模修繕工事時に保管サービスがある御社のウッドデッキを考えています。」
——–新築時に販売会社のオプションで取り付けたウッドデッキやタイルは、たいてい大規模修繕時に一時保管するようなサービスは付いていません。
オプション契約時に十数年後の事はあまり考えていなく、そのときになってあわてるお客様も多いようです。というか、販売する側も売れさえすればよくて後の事はしらんぷりというのが現状です。———-
大規模修繕工事前に、ご自分で腐った今までのウッドデッキを処分されたお客様から「工事中ですが採寸できるようになりました。」と連絡をいただき採寸へ。

排水溝が中央にあるタイプのベランダ。こういう場合は溝に向かって室内側からとフェンス側から勾配が付いています。
この両勾配のベランダには、高さ調整できない置き敷きのウッドタイルは上手く施工できません。高さ調整した根太を設置してからの床板施工ではじめてガタつきなし水平なウッドデッキとなります。

サッシ枠の高さは低いですが、こちらの窓は掃出しではなく、またぎ窓になっているのでその高さに仕上げます。

室外機のホースは、このように固定されており動かすのは難しいので室外機部分はくり抜き施工となります。

こちらが、くり抜き施工の写真。

こちらは室内から見た写真。窓枠の天端に高さを合わせています。跨ぎ窓の場合、一番多い仕上げ方。


ウッドデッキ側から見たときは、こんな感じです。

出幅違い部分の仕上がりの写真で今回の紹介は終了・
施工完了後のお客様はアンケートで、当社のベランダウッドデッキをお選びになられた理由で、
「大規模修繕時に一時保管のサービスをやっており、その時の問題点にネットで説明しているのを読んで共感したのが大きな理由です。」と書かれていました。
また施工完了後の感想では、
「まだ4、5日しかたっていいないので。ちょっと高さに慣れていないしイペの材質の良さも判らないので”大変満足”には丸ができませんでしたが、迅速な測量や現場に即した判断、施工職人さんお工事などは、大変満足しております。ありがとうございました。」
大規模修繕になって初めて気づかれるお客様が多いのが実情です。
テクノグリーンではマンションのウッドデッキ施工を開始した20年近く前から、この問題に対処できるようにオーダーユニット製作し、取り外し・保管・再組立てが容易に出来るように設計してまいりました。詳しくは資料請求を。
先週、今週も十数年前に施工しましたルーフバルコニーウッドデッキの取り外し予定がありますが、これらの再組立てが終了しましたらまたこのブログで紹介をさせていただきます。
次回は戸建ベランダへのウッドデッキです。
目黒区にある中古マンションを購入されたお客様から資料請求いただきました。
購入されたお部屋の間取り図面をメールで送付いただき、概算見積もりを。図面があればかなり正確な見積もりが可能です。
その後、リフォーム中に現場調査・採寸を。

避難はしごのハッチがありますが、これを隠して蓋加工がお客様のご希望。

ただ、サッシの水切り天端が低い上に幅が広いという形状。
お客様との打ち合わせで網戸の下端より高くなってしまいますが、これを隠し室内と同じ高さに仕上げる事に。


エアコンの室外機が2台ありますが、ご覧のようにホースが固定され全く動かす事はできません。
本当はウッドデッキの上に載せたいところですが、今回はそれが出来ませんのでくり抜き施工に。
リフォーム工事完了後、平日なかなか休暇を取りにくいというお客様。(マンションは日曜日の施工ができません)
引越し日は午後から荷物を搬入されるという事で、その日の午前中に施工する事に。このくらいの大きさですとだいたい半日あれば施工可能です。


予定通り、引っ越し時間前には完了しました。

避難ハッチの蓋。

室外機部分のくり抜き。

室内からみたウッドデッキ。室内と同じ高さでサッシの水切りも隠れて仕上がっています。
これで段差が解消され、ベランダへの出入りもしやすくなりました。
今回のお客様も”すき間無し”が気に入りましてイペ製のウッドデッキをお選びになりましたが、テクノグリーンのベランダウッドデッキのもう一つの特徴は、ベランダに合わせて工場でほとんど製作していきますので、現場での施工時間が従来工法の1/4で済む事にあります。
マンションの場合お客様の拘束時間もさることながら、集合住宅という近隣に接している条件での施工時間は、短いことに越した事はありません。
では、今回のマンションベランダウッドデッキの紹介はこれで終了。次回はマンションではないですが、コーポラティブハウスのバルコニーデッキを紹介します。
今回の紹介は、建築設計事務所からご依頼のあったマンションバルコニーウッドデッキです。
リノベーション中の文京区にあるマンションの1室でバルコニーをウッドデッキ化したいとの事で資料請求いただきました。
間取り図面からの概算見積もり後、リノベーション中のお部屋に。

一部分にRが付いている形状です。

現況の床はタイル張りとなっています。このタイルは後から敷いた物ではなく元々がタイル張りとなっているバルコニーです。
ただ年数も経ち汚れも半端なく、このままじゃせっかく室内をリノベーションしても”バルコニーがこれでは”という事でのウッドデッキ化です。

左の奥には避難ハッチがありますが、今回は室内との高低差が小さいので蓋加工できる高さに作る事はできません。
こちらのバルコニーの採寸は終了しましたが、このお部屋はメゾネットタイプですので、上階にもうひとつのバルコニーがあり、そちらも採寸。

上階のバルコニーは、下の階よりは出幅も横幅も小さくなっていますが、こちらにも避難ハッチがあります。
2ケ所の採寸も終わり、あとは室内のリノベーションが終わる1か月後にウッドデッキを施工。

先ずは上階のバルコニーデッキ。右の端部もR加工があります。

避難ハッチ部分はくり抜いての施工です。

同じく上階のウッドデッキを室内から撮影。

こちらは下の階のR部分。



下の階の避難ハッチ部分。

ウッドデッキ高さは40mmという最低の高さに仕上げていますが、これでちょうど室内と同じ高さです。
室内のフローリングも無垢材で仕上げてありましたが、それにマッチした同じ無垢材イペのバルコニーウッドデッキ。良い感じですね。
室内の工事完了から、お客様への引き渡しまで時間があまりなくリフォーム会社さんは心配されていましたが、予定通り上下階の2ケ所を1日で施工完了し無事引き渡しできました。
これで、R付のバルコニーウッドデッキの紹介は終了。次回は駐車場上のウッドデッキ取り替え工事を紹介します。