東京都国立市の大規模修繕工事が終了したばかりのマンションへお住まいのお客様から、概略の寸法での見積もり依頼と資料請求いただきました。
資料送付後、数日して
「他社からもイペ材での見積もりを出してもらいテクノグリーンより安かったが、すき間無しではなかったので注文したい。」
当社でも同じイペ製のすき間ありの施工は、工場での製作の必要がありませんので当然安くできます。
20年近く前のベランダウッドデッキ施工初期に、提供させていただいたお客さまから「ゴミが落ちるすき間を何とかして欲しい!」と要望され、現在のすき間無し施工を開発した経緯があります。
「すき間に落ちるゴミは気にならない!10年保証も付かなくていいから安くしてほい!」というお客様には、何割も安くなるイペ以外のハードウッドで施工させていただいています。・・・・・・最近は、ほとんどいらっしゃいせんが。
この”すき間あり”と”すき間無し”の違いは、ホームページでもこのブログでも紹介していますし、資料・写真集にも載せていますが写真じゃなかなか判りません。
ご来社いただくと、両方の実物サンプルがありますので並べてみると良く判るんですが。
とりあえず、会社打ち合わせルームにある実物サンプルの写真で。

イタウバ すき間あり

イペ すき間無し
と、写真でもこのくらい違いはありますが、実物をご覧になると・・・・・・・・・。
話は戻りまして、このすき間無しのイペウッドデッキをお選びになりましたお客様の採寸時の写真から。

出幅違いのベランダに避難ハッチありです。

1角は隅切りされたベランダ。

ベランダウッドデッキの場合、仕上げ高さにより採寸する位置が違いますので、最初に高さの打ち合わせ。
今回のお客様のご希望の高さは、このサッシ水切りも隠し室内と同じ高さなので網戸から出幅を測ります。

すき間無しウッドデッキの完成。


室内(一部はタイルでした)から見たウッドデッキ。
もしかしたら大規模修繕工事前には、ベランダには置き敷きのタイルがあったのかも?前々回のブログで紹介したように、あれの目地も大きなすき間ですから。

隅切り形状の角部の仕上がり。

L型形状のベランダでしたが、こちらはあまり使用しないのと、部屋からは見えないのでウッドデッキ施工は無し。
仕舞い端部は幕板を付けてお終い。
今回のすき間無しベランダウッドデッキの紹介もこれでお終い。
新宿区のタワーマンションにお住まいのお客様からお電話をいただきました。
「ベランダにタイルを敷いてあるのですが、ウッドデッキに変えたい・・・・・・」
調査時の写真から。

このように出幅違いのベランダの場合は、タイル目地を合わせた上、端部にすき間を作らないように敷設するのはタイルの特性上、難しいかもしれませんね。

タイルが下の樹脂ベースから外れているのが何枚かあるようです。

ご覧尾ように排水溝が中央部にあるタイプのベランダでした。この場合、溝の上にタイルを敷いても安定性が悪く、ガタつくしタイルが外れやすいです。そういえば半年ほど前にも同じようなベランダでタイルからウッドデッキに変えたお客様がいましたっけ。・・・・・・・最近このご相談が多いですね。

タイルの場合は高さ調整が出来ず、室内との段差が大きいのでこれを解消したいのがお客様のご希望。

それと窓前にある避難ハッチ蓋、これを隠したい!というのが二つ目のご希望。
三つ目は、タイルの最大の短所、目地のすき間。ここに落ちたゴミ掃除が大変なので”すき間を無くしたい”
ベランダガーデニングが趣味の方には、このすき間に落ちる土の処理が大問題のようです。・・・・・・見えているのに簡単に取り除けないというのは相当イライラするそうです。
この3点を解決する、すき間無しのイペベランダウッドデッキの施工完了後の写真を。

今回はお客様の御希望で板張り方向は横。もちろん横張りでもすき間無し施工です。

溝の上もウッドデッキで水平に仕上げ、なおかつ高さ調整式ですので段差を解消しています。

避難ハッチの上はご覧のとおり蓋で。今回の避難ハッチは大きかったので2分割。

ガーデニング好きのお客様から一緒にご注文いただきました花台。デッドスペースの室外機上やらをこのように有効利用。
この花台もイペで製作していますので鉢を置かれても10年保証付きです。
さぁこれで、すき間がなくなりましたウッドデッキと花台で思いっきりベランダガーデニングをお楽しみください!
それでは次回、これまた最近多い腐った庭ウッドデッキの交換工事の紹介です。
杉並区へ新築中のマンションを購入されたお客様から
「この度、新築分譲マンションを購入することになり、そのマンションバルコニーでの施工を検討をしております。
ホームページには、「大規模修繕での取外し、保管、再施工にも対応」てありましたが、バルコニーの広さにもよるとは思いますが、費用はいくらくらいになるのでしょうか?例えば1㎡につき◯円、といった目安はございますか?」
資料請求とご質問いただいたのですが、当社のマンションバルコニーウッドデッキはオーダーメイドでの製作施工となりますので、価格表はございません。また数量や平面形状により㎡単価も違ってきます。
資料がお手元に届きましてから、購入されたお部屋の間取り図面をFAXいただきました。
FAX図面からの見積もりをご検討され、内覧会時の同行採寸をお申込みいただき採寸へ。

バルコニーの中間が鈍角のコーナー形状になっています。

お客様のご希望は、この室内と同じ高さのバリアフリーのウッドデッキと塗装タイプでした。


ところが、上2枚の写真のように開き戸が2ケ所。ウッドデッキを室内高さに施工しますと扉の下があたり開きません。
そこで提案させていただいたのが・・・・

このように開き戸前だけ1段下げての施工です。
※左に見えているホースはいつもの室外機からのドレンホースの接続用。ウッドデッキ下へ配管していますので、室外機設置時にこのホースへ繋ぐだけとなります。

こちらはもう1ケ所の開き戸前のウッドデッキ。

段差50mmは幕板で化粧。

バリアフリー部分と段差部分は、こんな感じに仕上がります。

鈍角のコーナー部分仕上げ。
直角コーナーと違い板張り方向に悩む所ですが、今までの施工経験から、この板張りが経年の変化を考慮すると一番トラブルが少ない事が判り、現在は全てこの張り角度としています。天然の木材はそれぞれクセ(性質)がありますので、経験してみないと判らない事がいっぱいあります。・・・・・・たまにはクセを通り越して”根性曲り”の木も!

リビングの掃出し窓前のバリアフリーウッドデッキ。
お客様がお選びいただきました理由のひとつ”すき間無し施工”は、高級感いっぱい。
それに塗装していますので、まるでフローリング。・・・・まぁ、欧米ではイペは高級フローリング材として使われていますからね。
こちらのバルコニーウッドデッキは約27㎡と大きく、その上コーナー部や段差ありの上、塗装タイプでしたが1日施工完了。お客様の翌日の引っ越しにも間に合わせられ一安心。
新築マンションの場合は、鍵引渡し、引っ越し、その上エアコン室外機の設置といろいろなスケジュールがありますので、これらの日程の中で調整し短時間で施工する事も必要なりますが・・・・・・・これが大変といえば大変。
これで新築マンションのウッドデッキ紹介は終了。次回は駐車場上のウッドデッキです。