タープを主目的にしたルーフバルコニーデッキ~新宿区

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ルーフバルコニーウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2016年7月28日

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新宿区にあるルーフバルコニー付のマンションを購入されたお客様から、間取り図面の送付とともに見積もりご依頼いただきました。
奥行き2.7mで横幅11.5m、30㎡強のウッドデッキとタープ用の柱付で。

概算見積もり(概算といっても図面があればかなり正確な見積ですが)後、お伺いさせていただき、採寸と打ち合わせへ。

 

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11m以上もあると、やっぱり広いですね。1回目の見積もりでは予算の関係もあり、途中までの施工も考えていらっしゃいましたが、最終的には全面施工する事に。

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こちらのルーフバルコニーは梁のアゴ(出っ張り)がなく、出入り窓サッシの高さも12cmくらいしかありません。
フェンスの基礎(写真の後ろに写っています)高さがこれを上回る18cm、これも珍しいというか、テクノグリーンで現地調査したルーフバルコニーでは一番高かったかも?

ということはサッシ水切りに合わせた高さにウッドデッキを施工すると、基礎を隠す事が出来ませんのでくり抜くか基礎手前で施工終いにするかのどちらかの選択となります。

お客様は、その場で”くり抜き”を選択されました。

———-実は、今回奥様が現場では打ち合わせに立ち会っていたのですが、ご主人もスマホで参加。
ご主人は海外へ赴任されているのですが、スマホで状況動画を送りながらスピーカー音にして3人で話しながらの打ち合わせ。

スマホ画面で初めに挨拶、いろいろとご主人ともお話をさせていただいただきました。
テクノグリーンのHPもネットでご主人が見つけられ、ほとんどのページ、ブログもご覧になられたそうです。・・・・私の憶えていないブログ内容も知っていました。(投稿し終わるとすぐ忘れる性質でして)

今回の”スマホで現調立会”は、私にとってはビックリの初体験でしたが、これから使えそう!
とはいうものの、スマホにして3年以上経つのにいまだに電話しか使えてない自分では無理そう。。。。。。
(周囲からスマホは無駄だからガラケーに戻せと圧力を受けてますが)———-

話を戻しまして、後は一番大事なタープの取り付け位置の打ち合わせをしまして現調は終了。

奥様も近々赴任先に戻られるスケジュールとのことで、早速施工へ。

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完成しましたルーフバルコニーウッドデッキの全体。

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基礎ブロック部分をくり抜いた状況。隠せれば、もっと良かったんですが今回は仕方ないですね。

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その代り、出入り窓前はサッシ高さとなっているので段差なく出入りできます。

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タープ用の柱とフレーム。こちらは打ち合わせで2連。延長4.8mをカバーしています。

 

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お客様はタープを専門店へオーダーしてしていました。
ハト目の位置も数も決まっていましたので、それに合うタ-プ用の金物もお客様の支給。取り付け位置もご指定の場所へ11個。

このタープの柱の建て方で質問をいただきます。
テクノグリーンの建て方はウッドデッキの”下”へがっちりと支える構造を作って建てています。
”床上”に金物を使って建てる方法もありますが、施工は簡単で費用も安くなりますが、見栄えも悪い上に安定性が担保できません。風あたりが強いルーフバルコニーですから。

タープを張ったらどんな感じになるんでしょうか?オーダーのタープはデッキ施工時にはまだ届いていませんでしたので、残念ながら写真に撮る事はできませんでした。

これで完了し引渡しをさせていただいたのですが、翌日お電話と写真を添付しましたメールをいただいて・・・・・

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フェンスの基礎。ここの角の塗装部分を施工する時に傷をつけていたのと、

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この印をつけている床板の木目が合っていません。
バルコニーウッドデッキの場合、エレベーターに載せる関係から一定の長さ以上は分割して製作していきますので、このように板継ぎ部がでてきます。
今回も出幅が2.7mありましたので2枚継ぎとなっています。ただテクノグリーンのバルコニーウッドデッキは1枚板からカットし、板目が合うように施工しているのですが・・・・・・合っていません。これが数枚。

板が継ぎ部分で裏表逆になっていたんです・・・・・・
これは工場製作時でのミス。製作工程から考えてこんな風になるのが不思議なんですが、現実は見ての通り。

さっそく梅雨の晴れ間を見計らい、基礎の塗料がはがれたところの補修と同時にこの板材の手直しへ。

お客様へは、お時間と取らせてしまい申し訳ありませんでした。

そのお客様から、アンケートで

「板の不揃いや、防水加工の破損など途中心配もありましたが、
丁寧にご対応頂きありがとうございました。
帰国して実物を見るのが楽しみです。」

と海外からアンケートにお答えいただきました。ありがとうございました。

今までの経験からすると考えられない製作ミスでしたが、こういう事も起こりうるので”今まで以上のチェックをしよう!”
と反省の弁で今回の紹介は終了します。

目隠しウッドフェンスは難しい~三郷市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, ウッドフェンス, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2016年5月16日

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埼玉県三郷市へお住まいのお客様から

「2012 10の隣家との目隠しウッドフェンス~松戸市~後編をみてメールしました。ぜひうちも隣家との目隠しウッドフェンスを設置したいと思ってます。概算でどれくらいになるでしょうか?既存のデッキは800mmで幅は4300mmです。境界線までは800mmです。」

と、次の写真と共にお問い合わせいただきました。

 

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目隠しウッドフェンスの目的は、大きく分けると道路からの他人からの視線を隠す。
もうひとつが、今回の場合のように自分が見たくない物を隠す。

最近は後者の方が多く、隣家のブロック塀があったり、リビング前に隣家が境界線ギリギリに建っているとか。
しかもトイレやお風呂、洗面所の窓がある方が・・・・・・毎日眺めていたくはない景色ですよね。

さて、ウッドフェンスのみの場合と、ウッドデッキ+ウッドフェンスの2パターンの概算見積もりをさせていただき、「ウッドデッキも」という事で調査へ。

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いただいた写真と同じアングルですが、よくよく見ますと境界ブロックの横に穴を掘った跡が・・・・・・

当初、DIYで考えていたようですが、支柱を建てる”基礎をどう作るか?”で断念されたようです。

実は、この目隠し目的の”ウッドフェンス”は立地条件によりましては、ウッドデッキより数倍、設計・施工が難しいんです。

高さ、板間すき間、フェンスの総重量、基礎を打つ場所の土質と、条件が案件ごとに変わります。なんせ上が重いウッドフェンスは風で基礎ごと倒れてしまいますので。
・・・・・・おまけに境界ブロックぎりぎりに支柱を建てる場合は特に。

——-コストを無視して設計するなら、なんてことはないのですが、そういう訳にもいきませんし———

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奥側から入口を見たところ。ほんと、目の前に隣の家が迫ってきている感じ!

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打ち合わせ時に、ウッドデッキ&フェンスはこの室外機まで伸ばす事に。
ついでに既存のウッドデッキも撤去して全てイペのウッドデッキにというのがお客様のご希望でした。・・・・・まだ新しくて腐ってはいませんでしたが、後々の事も考えられたのかも。

打ち合わせも終わり施工へ。

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施工完了。
目隠しフェンスの高さはウッドデッキからは1.5m、地面からは2m。
ついでに40cmし高くした位置にタープ用のフレームとその金物を取り付け。

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室外機カバー。ベンチ高さに仕上げています。

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奥からの写真ですが、完全にお隣の壁や窓は視界から消えています。

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駐車場からウッドデッキへの入り口。元のコンクリート階段にすり合わせてステップを製作。
これで、ぐっとウッドデッキも使い易く。

これら追加のアイテムは、打ち合わせにお伺いするまでにお客様がいろいろと思案されていた物です。決して私が押し売りした訳ではありません。念の為に。

これらの追加アイテムは、ウッドデッキと”一緒”に施工すれば意外とコスト的には掛からないものなんです。後で追加工事で行うと、私も見積もりしたくないほど高くなりますが。

今回の施工例紹介のキーワードはこの”一緒に”なんです。

ここでウッドフェンスの基礎と倒れの話に戻りますが、今回はブロックぎりぎり、高さも地面から2m以上ですが、特別な基礎は打っていません。

ウッドデッキの構造部分で、いつもとはちょっと違った施工方法をとる事により、ウッドデッキと”一緒に”なったウッドフェンスは倒れなくなります。

つまりウッドデッキが倒れ防止の”基礎”の役割をはたしています。

・・・・・・ただし、この工法で使える木材は強度(特にせん断力・圧縮力)が大きいハードウッドに限られますが。

このウッドフェンス用の基礎がなくなるだけでコストが大きく下がり、追加オプションのひとつやふたつはこれで賄えたかも。

施工が終わり1週間ほどして

「ウッドデッキが出来て娘が非常に喜んでいます。
長く使え、メンテナンスも楽そうなので大変満足しています。」

前のウッドデッキからみますと面積も倍以上のうえ、いろんな機能が今回は付きましたから使えるウッドデッキになりましたよね。
メンテナンスに関しては、ウッドデッキ”経験者”ならではの感想かと。

それでは、次回の紹介は新築マンションのウッドデッキを連続で!

ルーフバルコニーデッキの床下収納~横浜市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ベランダウッドデッキと木製フェンス, マンション大規模修繕時サービス, ルーフバルコニーウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2016年4月7日

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今回の紹介はルーフバルコニーにいろいろと工夫し、多機能なウッドデッキとウッドフェンスを付けました施工例の紹介です。

横浜のマンションへお住まいのお客様から「現在大規模修繕工事中ですが、終わりましたらイペですき間無しウッドデッキと目隠しの柵も希望です。」

と、修繕中の写真と間取り図面にご希望の項目を記されて送付いただきました。

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大規模修繕中の写真。足場が組まれアルミフェンスは支柱を残し取り外されています。まだ、コンクリート床面の防水工事も終わっていません。

 

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お客様が間取り図面に書かれたご希望のウッドデッキ&フェンスと他諸々。
こうして図面と写真を送付していただくと、こちらもイメージが付きやすく、事前に問題点を把握して概算見積がしやすいです。

その後、修繕工事は完了していないが、お客様のルーフバルコニーは防水工事も終わり採寸・調査が可能という事でお伺い。

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アルミフェンスも取り付けられ、ウレタン防水もしっかり完了していました。
私が見てきた限りでは、このウレタン防水の色は、ほとんどがこのグレーですね。たまに濃いグリーンもありますが。
私の好みはこちらのグレーの方で、あのグリーンはちょっとね~(当社名はテクノグリーンですが・・・・関係ないけど)

今までのお客様の中には大規模修繕工事が終わり、このウレタン防水のてかった色を見て愕然としウッドデッキを施工された方もいますが・・・・・

今回のお客様は見た目もさる事ながら、ルーフバルコニーの有効利用が主眼です。

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この飛び出した梁。
これをただカバーして隠すのではなく、これが「隠れる高さにまでウッドデッキ床を嵩上げしたい!」と。
出幅がそう大きくないルーフバルコニーですので、この梁幅20cmくらいもフラットな床にして広げようというアイデア

事前に送付してました資料・写真集とこのブログをご覧になって、参考にしたそうです。

他にもいろいろと活用の為に取り付けるオプションを打ち合わせしまして、大規模修繕工事の完了とともに施工へ。

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梁も隠れる高さに嵩上げしたウッドデッキ。約35cmくらいの高さになっています。奥行きが広くなりました。
奥に見えますのは床下収納用の蓋。
蓋は2分割にするくらい収納面を大きくしています。
これも図面に書かれていたご希望オプションのひとつ。床下が30cmくらいありますので、そこそこの物を収納できる空間となっています。

 

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こちらは横板フェンスとタープ用のフレーム。高さを確保できるようにフェンス側と壁側は庇の上にフレームを廻してタープ用の金物を取り付けています。
フェンスは単純な同じ幅の横板ではなく、広幅と狭幅の組み合わせによるデザインフェンス。・・・・・これも写真集を参考にされたようです。

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タープ用のフック金物です。

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こちらはフェンスの外側。この範囲までが専用使用部分ということで、こちらも同じ高さで繋がっています。。
今までは段差があり使いにくかったそうです。

そして竿掛け金物。
これも既存のフェンスにはなく、こちらのルーフバルコニーが唯一の物干し場。今まではいろいろと工夫して使っていたそうでうが大変だったそうです。

竿掛け金物は折り畳み式で、こちらの面の方が干しやすいという事でウッドフェンス支柱の裏側に取り付けています。

これでお客様の御希望を全て叶えることができました。
そう広くないルーフバルコニーでも、工夫次第では有効に使えるんだなぁ~と、つくづく感じ入りました。

施工後、お客様から

「デッキの下にゴミが落ちにくく、腐食の心配がないこと、大規模修繕時の保管が今回決めた理由です。
施工いただいた後、寒くなったり雨が続いたりでデッキでのんびりできませんが、暖かくなってゆったり過ごすのが楽しみです
水はけが良くて雨の後にすぐ出られるのもびっくりでした。」

ゴミが落ちにくいすき間無しのウッドデッキは水はけが悪いのでは?と心配される方もいらっしゃいますが、このように全く心配ありません。
何故ならイペは木肌が緻密で水を吸い込みにくい上、乾燥が早いという特徴があります。

それでは、いろいろとオプションを付けられ多機能なルーフバルコニーデッキ施工例の紹介を終わります。

次回は同じく大規模修繕工事が終わるのを待ちまして、ウッドデッキとウッドフェンスを施工されたマンションベランダを紹介させていただきます。