予告させていただきました戸建の庭ウッドデッキの紹介です。
場所はテクノグリーンの住所と同じ千葉県柏市。それも歩いても行けるところ。
実際、午前中にお伺いさせていただき打ち合わせ終了しましたその日の午後に、ワンコの散歩がてらご夫婦で会社へ見学しに来られました。
それでは打ち合わせ時の写真から。
既設のウッドデッキ
実は家を新築したときに工務店(ビルダー)に一緒に作ってもらったウッドデッキがありました。
・・・・・この一緒に工務店へ依頼というパターン昔はよくありました。
腐った既設のウッドデッキ
11年前に作ったウッドデッキですが、塗装も何回かしていたそうですが数年前からほぼ使用できない状態。
そこで、外壁の塗装リフォームと一緒にウッドデッキも作り替え。
床板の腐り
どうも工務店の大工さんは家を建てる材料で作った感じですね!(これもよくあるパターンです)
腐った根太
これは解体時の根太の写真。構造部分は根太のみで大引きを使用していないどころか、
建物に取り付けられた根太受け
家に取り付けられた根太受け。これもよく見受けられるパターンですが。
それも釘を使って取り付けてるので、取り外すと。
傷んだ外壁
絶対に家とウッドデッキを接続しちゃダメとは思いませんが、取り付け方法にもう一工夫があってもいいんじゃネ。特に窯業系のサイディングの場合は。
根太の腐り具合
これも、解体時の根太の写真です。
床板以上に根太の腐朽度合が高いです。1本づつチエックしてみた結果は、根太は材料以上に構造計算されて作られていない事が原因と推測されました。
これもよくあるパターンですが、大工さんは室内床と同じ感覚でウッドデッキも作ってしまいますが、雨が溜る構造だと「腐りやすい」という屋外独特の特性を忘れているのか、気にしていないのか・・・・・。
まぁ、このような経験をされたお客様は工務店ではなく、ウッドデッキの専門業者のテクノグリーンをお選びいただきました。ネットで専門業者を調べたら、たまたま近くだったそうです。
既設ウッドデッキの解体や、外壁塗装、ウッドデッキ周辺工事、本体工事の日程と、新規のウッドデッキデザインを打ち合わせしまして・・・・・・。
完成しましたウッドデッキの紹介は、次回の後編で!
今回の紹介は東京都東久留米市のウッドバルコニー(戸建の2階建て木製ウッドデッキ)のリニューアルです。
お客様からウッドバルコニーの手摺がぐらついているので、「梁の割れ補修と手摺のみの交換はしていただけますか?」というご質問と一緒にその写真を送付いただきました。
その写真がこれ。
お客様からの写真
確かに手摺の笠木のコーナー部分が離れていて支柱も傾いているように見えます。ん?支柱が傾いているって?こりゃあ、支柱が腐っているんじゃなく付け根が腐ってんじゃないの?
お客様に事情を話して、構造部を拡大した写真を再度送ってもらったら。
大梁の拡大写真
手摺支柱と大梁の仕口を見ると、どうもホゾ加工しているように見えます。
これを見て、お客様に相当危険な状態にあるとお伝えすると、「自分も再度じっくり裏側から見てみたら、腐朽が思ったより進んでいるので、リニューアルしたいので詳しいお話を聞かせてください」と休日にご家族でご来社されました。
来社時にお話しをお伺いすると、築7年の住宅を昨年購入され、このウッドバルコニーは初めからついていたそうで、購入時点では全く問題なさそうだったんですが・・・・・・つまり、ウッドバルコニーも築8年。
木材は腐朽し始めると早いですが、たぶん築後間もなくから腐朽は始まっていたはずです。ほぞ仕口での腐朽は外からは判りにくく、その構造上内部腐れから始まります。
概算の見積もり後、次週に私がご訪問。
大梁と梁の接合部
梁同士の接合は羽子板付ボルトにて接合されています。この部分が腐っているのではなく、この梁に手摺支柱のホゾがあり、そこから腐朽が進んできていました。やっぱり推察したとおりです。
ここでホゾ加工していなかったら、この木材でもまだまだ持ってたんじゃないのかな?
梁下まで腐朽が進んでいます
たぶん1年前までは、内部だけでここまで表面には表れていなかったのでしょう。接合された側の梁は重みで数センチ下がっています。こうなると崩壊も時間の問題です。
このウッドバルコニーは某大手HMさんが、住宅を建てる時に一緒に作られたようなので、そのときの大工さんが施工したようです。けっして後付で施工したものではありません。
何故なら、今回解体した時に家との接合部分でそれと判る痕跡が残されていました。その部分も一工夫があってもいいんじゃない?という感じでした。
「在来工法で大工が作る頑丈なウッドデッキ!」なんて宣伝しているところもありますが、頑丈でもすぐ腐っては元も子もないんじゃない?というのが私の考えですが・・・・
こんな事を書くと、また全国のウッドデッキも施工している大工さんから総スカンを食いそうですが・・・・・・
テクノグリーンのウッドデッキ職人の半分は元大工ですが、当社の施工方法に基づき大工の技を使う所と使わないところを明確にしています。
さて、ウッドデッキの腐朽に関する話はこのくらいにして、一部補修ではなく全面リニューアルとなりましたので、基本的なさいずは今まで通りですが、部分的にはより頑丈で使いやすいウッドデッキへと詳細を打ち合わせ。
その辺のところは、完成写真も含めて次回で!
今回は杉並区の一戸建庭にあるウッドデッキの取り替え工事の紹介です。
お庭全ての管理をしていただいている造園屋さんへ10年ほど前にウッドデッキを作っていただいたそうです。
2~3年前から傷みが出てきて、「いよいよ取り替えかな?」と、お電話いただきました。
既存のウッドデッキ全体
いつもそうなんですが、ほぼ毎年塗装のメンテナンスをされたウッドデッキは、ぱっと見はそうでもなさそうに見えます。が、上に載るのはちょっと躊躇しそうなくらい腐っていました。
束石と束留金物
全体的にはよい仕事をしています。
床材の腐れ
主に床板の小口から腐ってきています。典型的な防腐木材の腐り方です。防腐剤の注入後に切断しますと未注入部分が露わになり、そこから腐朽が進んでいきます。腐朽菌の一点突破、全面展開というヤツです。
といって、現場で切断・穴あけを全くしないで施工というのも、相当に難易度が高い方法です。・・・・・とういうか不可能です。
10年くらい前でしたので、ウッドデッキの専門ではない造園屋さんは専用のウッドデッキ木材のハードウッドを知らなかったのかもしれません。それでも防腐木材を使用しているだけ、ましかもしれません。先日、見てきたところなんて・・・・・近いうちにこのブログでまた紹介させていただきますが・・・・・・。
既存デッキの樋との納まり
このように樋の取り合いも上手く処理しています。そして壁側はほとんど腐っていません。こちら側は現場で切断された様子もなく、たぶん前側で揃え切りされたのでしょう。
それでは、現場で切断しようが、穴あけしようが耐久性には一切関係のない10年保証のイペ製ウッドデッキが完成です。
イペ製ウッドデッキ
ウッドデッキのサイズは元と同じに施工。違うのは耐腐朽性。見た目も高級感がありますが。
ハードウッドは全て耐腐朽性があると勘違いしている人もいるようですが、違います。テクノグリーンも主にハードウッドで施工していますが、腐朽試験の結果と実際に”国内”で18年の施工経験から、現在10年保証していますのは”イペ”製のウッドデッキのみです。
”海外”で腐りにくいと云われても、”日本国内”で腐りにくい木材でなければ意味がないんです。
そんなこんなと、腐朽試験の結果も含めたウッドデッキ資料はこちらからお問い合わせを。読めば納得の資料です。
逆サイドから
お客様のご要望で束石も新しいのに取り替え。
新たに階段を取り付け
今まで階段はありませんでしたが、これだけは新規に取り付け。これで庭へ降りるのが楽になります。
地面から高さ50cmのウッドデッキでしたから2段の階段です。
今回の紹介はこれで、終了ですが、次回もまたこの階段にまつわる庭用ウッドデッキを紹介させていただきます。