さて今日は前回の続編で、市川市の「解体ウッドデッキと駐車場上ウッドデッキ」の解体の巻です。
腐ったウッドデッキの解体も、このブログでも何回か紹介していますが、1年に10か所以上、行っています。
この解体作業は、ウッドデッキの設計・施工するにあたり、非常に参考になります。
イヤ、参考になるというより、勉強になります。これなくして腐りにくいウッドデッキの設計・施工に進歩はありません!
ということで、私は施工中に立ち会うことはこのごろ減っているのですが、解体は別です。事前の調査も、解体時も極力立ち会い、写真を撮りまくります。
1か所で数十枚の写真を撮り、後で材別、部位別、施工方法別に分類・整理し、これからの設計に役立てようと考えています。・・・実際はほとんど整理できていないですが・・・・
そんな何十枚の中の写真から。
床板が腐って抜け落ちています
腐っています。危なくないようにイスで隠していますが・・・
解体中。針葉樹なので簡単にカットできます。
幕板です。ボロボロで強度ゼロ。
腐朽床板の切断面
このように、腐朽は材、場所で均一に腐るわけではありません。
もちろん、同じ樹種でも腐りやすい材や部位が混在していますが、その理由で上の写真のようになっているわけではありません。
使用材の耐久性の問題だけではなく、設計・施工を間違えると、ある一定の場所だけに腐朽が促進する事が判ってきます。
耐久性の高い木材を使用するのはもちろんの事ですが、この設計・施工を間違えますと、高い耐久性をもつイペ・ウリンといえども10年くら経つと腐ってきます。
詳しくはホームページで。
解体後のウッドデッキ。トラック1台分。
トラック1台満載分の解体量がでました。このまま産廃処理場へ直行です。
残りの職人で、駐車場の土間コンクリートへ柱を建てるための基礎部分の掘削とコンクリート打設で1日目は終了。
この基礎コンクリートの養生の間、翌日からは磯貝造園の芝生・植栽となります。
その仕上がりも含め、完成編は次回へ続く。
今回は千葉県市川市での腐朽ウッドデッキの解体と車庫上ウッドデッキの施工例を3回にわたり、紹介します。今日は、施工前の腐朽ウッドデッキと打ち合わせの巻です。
解体前の腐ったウッドデッキ
ご覧のように庭、一面と一部車庫上にウッドデッキが敷設されていますが、腐ってきています。施工後、今年で11年目との事ですが、4~5年前から腐ってきたため、それからはほとんど使用してこなかったそうです。
そこで今回、庭に施工しているデッキは撤去し、芝生と植栽に替える。
ウッドデッキは必要なので、すべて車庫上に作り替えたい。
隣家境のコンクリート擁壁を木製フェンスで隠したい。
ついでに道路側の小さい庭にも掃き出し窓部へ、庭に出やすいようにウッドデッキを作りたいとのご要望。・・・・盛りだくさんです。
芝生・植栽・既存植物の移植は、今までも何度かこういう場合に紹介して、お客様からも喜んでいただいている磯貝造園(昔ながらの腕の良いこだわりの植木職人といった感じです)を紹介することに決定。
今回も良い仕事をしてくれるでしょう!
そうとう腐ってますね
ほぼ載るのは危険な状態です。
案の定、後日、職人が解体するときにやっちゃいました。ズボ!!です。
解体前駐車場ウッドデッキの正面です
解体前の駐車場ウッドデッキ柱金物の写真
ん~。ステンレスの柱金物を使用しているのは良いのですが、その固定に難ありですネ。
まっ、このウッドデッキはほんの少ししか、車庫上へはね出していないので、そう転倒モーメントも働かないのでこれでも良かったかもしれません。
よく駐車場の土間コン上に、束石を置いてそれに柱を置いてビス留めたり、そのまま土間コン上に置いてビス留めしてあるだけよりは、よっぽどマシかもしれませんね!
それでは次回の「解体編」をお楽しみに。
昨日の続き、我孫子市の庭ウッドデッキリフォームです。
当初、腐朽している床板のみの交換も考えましたが、当然のごとく根太も腐ってきていたし、1~2年の内に他の床板も腐るのは確実の状況でした。何回にも分けて交換するほうが、かえって高くついてしまいます。
お客様も全面取り換えをご希望でしたので、同じ大きさ・仕様にリフォームする事を決定しました。
既設のウッドデッキの解体・撤去・産廃処理も含めてお請けさせていただきました。
解体・撤去前の鉢物の移動、仮置きの方が時間が掛ってしまうくらい、鉢植えが多かったです。
それでは、完成写真をどうぞ。
施工完了後 さっそく鉢植えとハンギング
床板は横張り、継ぎめは千鳥貼りです
今回は建物に対し横張りをご希望でした。その延長は6mくらいになりますので一枚板ではありません。
従いまして、そこで出てくる板継ぎ部は千鳥貼りとしています。
掃き出し窓前も鉢物で一杯
こうしてウッドデッキの上に鉢物を置いてみると、鉢の緑と天然木材とはマッチし、安らぎ感を与えてくれます。
これが無機質な人工木のデッキでは???。
今回のように幕板をつけない場合は、なんせ、束や根太がアルミですので、正面から見たらアルミのデッキみたいになっちゃいますもんネ!私はあのアルミ製の束がキライです。あれだけでせっかくの景観を台無しにしてしまいます。
人工木のウッドデッキを途中で考え直したお客様のセンスははスゴイ!
もちろん、出来上がったイペ製のこのウッドデッキには大満足していただきました。
次はウッドフェンスの施工写真です。
イペ製の横板目隠しフェンス
横板目隠しフェンスも全て交換しました。
道路をはさんだ隣家からの目隠しを兼ね、ハンギングバスケットができる横板のすき間にて施工しています。
ウッドフェンス前の植栽とハンギングに植えられた緑(すいません花の名前はわかりません。植物に関する知識はゼロです)にフェンスが溶け込んでいい感じです。目隠しフェンスはやはり、「自己主張しない天然木」が最高です。
他の木製フェンスの施工例はこちら。
イペ材のサンプルとウッドデッキの資料は無料です。(地域限定となります。詳細はホームページで)