腐ったウッドデッキはリフォーム(前篇)

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投稿者:technogreen | カテゴリ:一戸建て庭ウッドデッキ, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2011年5月18日

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1月に続いて、また我孫子市での庭ウッドデッキのリフォームの紹介です。

1月のお客様と同様に、8年ほど前に家を増築された時にウッドデッキも大工さんに作ってもらったそうです。

今度は腐らない木粉入り樹脂の人工木を検討し、ホームセンターまで行って見積も依頼しようと思ったのですが、実物サンプルを見て断ったそうです。・・・・・・それは何故か?

その答えは写真を見てから・・・・・。

木口から腐っています

既存のウッドフェンス

ウッドデッキ周りの植栽

幕板は付いていません

ご覧ののように幕板は付けていませんし、板と板の間も十分に開けて下部に湿気が溜まらないような工夫はされて施工はされています。が、腐ってしまいました。

使用されている材は、ここも米栂の防腐剤注入木材です。現場でカットされた木口から腐朽が始まっています。また鉢植えを置いてあるところもほとんど、完ぺき腐朽という状況でした。

横板木製フェンスは、横板はまだまだ使用できそうでしたが、残念ながら主柱2本が根元から腐ってきていてお客様は全て交換してほしいとの要望でした。これは施工法の間違いで、柱を入れる部分がへこんでいる束石?基礎石?に問題ありでした。

この製品は施工するには非常に使い勝手がいいのですが、柱下部に水が溜まりますので、柱は毛細管現象でドンドン水を吸い上げ、あっという間に柱根元を腐らせてしまいます。どうしてもこの束石を使用する場合は施工後に後処理をしてやる必要性があります。

あっ!忘れていました。

何故、お客様が人工木の見積もりを断ったのか!

それは写真をごらんいただければお判りのとおり、お客様はガーデニングが趣味で庭一面、いろいろな草花と植栽でいっぱいです。

そういう自然な草花と、「人工木は合わない!」とサンプルを見て感じたそうです。

樹脂製人工木は良い悪いの前に、感性に合わない!趣味ではない!センスが違う!という方がけっこういらっしゃいます。

そういう私もその一人で、耐久性では悪くはないのですが・・・・。

というところで、感性に合った天然木材イペ製のウッドデッキ感性偏、いや「完成編」は次回へつづく。

イペ材のウッドデッキについての詳細はこちら。

ウッドデッキのリフォーム(施工前)

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投稿者:technogreen | カテゴリ:腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2011年4月14日

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今回は埼玉県川口市のS様宅のウッドデッキのリフォームの紹介です。

リフォームといいましても、腐ったウッドデッキをすべて解体撤去して、全く新しいウッドデッキを施工します。

ウッドデッキがある場所は、3面家の壁に囲まれていて、凹になっているところです。とはいえ、下地は土間コンクリートになっていますし、地形的にもそんなに湿気が多い場所ではありません。

S様のお話では、10年ほど前に、家を建てたとき、一緒に大工さんに作ってもらったそうです。

この頃であれば、大工さんが作るウッドデッキによく使用されるのが加圧防腐注入処理の米栂です。

やはり今回のもそうでした。緑色が少し残っていましたので薬剤はタナリスCYでしょう。

防腐注入木材は、その特性を十二分に理解していないで現場加工・施工を行えば大変なことになってしまします。昔々に私もエライめにあったことがあります。

お客様のS様は数年前に、塗装がとれてきたときに、自分で塗った塗料に問題があったと反省していましたが、確かに床材ではその傾向もありましたが、再塗装していない根太が腐ってきていましたので、塗料のせいばかりではなく木材そのものに問題があったようです。

それでも私的には、腐ってきても無垢の木材のいい感じが残っていて、木粉入りの人工木材よりは好きですが・・・。

では解体前の写真から

床板もかなり腐っています

やはり、鉢植えを置いてあるところが、腐朽も激しいですネ。

フェンスはお客様が購入して置いていました

ウッドデッキに鋼製束を使用していました

道路から見えない位置にウッドデッキがあり、見栄え上の問題はありませんがコストの関係から、このように鋼製束を使用したのでしょうか?

ウッドデッキの専門施工会社はまず、このような鋼製束とかアルミの束柱は使用しません。せっかくの「ウッド」デッキなのに束が鉄やアルミじゃ、・・・・・淋しすぎます。

ごらんのように、下地は土間コンクリートになっていますし、3面壁に囲まれているわりには、風通しもそんなに悪くないところです。

お客様からのご要望は、「防腐木材はもう、こりごりなので、耐久性のあるハードウッドでフェンスも一体化で付けたい、ベンチ・テーブルも同じ素材で作りたい、ウッドフェンスにライトも、木製立水栓も付けたい、あとは一緒に解体撤去と産廃処理もしてください」という盛り沢山です。

「えっ! こなのも全部、自社でするのか?」って・・・・もちろん自社職人で水道の配管から電気の配線まで全部やります。(マッ!私はひとつもできませんが・・・)

こんな盛り沢山なウッドデッキの施工例はこちらからどうぞ。

それでは、盛り沢山のウッドデッキ施工完了編は次回へ・・・・。

神奈川でガレージデッキの取り換え工事(施工完了編)

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投稿者:technogreen | カテゴリ:腐朽ウッドデッキの取り換え工事, 駐車場上ウッドデッキ | 投稿日:2011年2月11日

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さて今日は、前回報告しました神奈川ガレージデッキ取り換え工事の施工完了編です。

前回お伝えしましたとおり、この腐ったガレージデッキで使用されていました梁断面は十分に構造計算上、たわみ量も問題ないサイズが使用されていました。

1月に紹介しましたガレージデッキは構造計算上、必要なサイズより小さい断面を使用することにより、腐ってきていたのですが今回は違う理由からの腐朽です。

それでは、もう一度前回の写真をごらんください。

裏からみると。 アチャー。梁が腐ってます!

フェンスの支柱付け根部分の腐朽が多く見受けられます

 

これら2枚の写真を見ればおわかりのとおり、ウッドデッキの端部から腐ってきています。

1月のガレージデッキは中央部から腐ってきていました。

この違いが何を意味するかといいますと、ウッドデッキは構造計算がしっかりできていないと、たわみ量が大きく中央部に出て、そこに水が溜まり腐ってきます。

端部が腐るのは、柱と梁の木組み(この場合はホゾ継ぎ)が外部使用での木材継ぎ手を知らない人間が、おこなったときに起こります。

このウッドデッキも大工さんが、防腐処理材を使って施工したものだそうです。

高耐久性木材(イペやウリン)でさえも、設計、施工方法(木組み)を間違えますと、腐ります。

当社では実証実験と今までの解体してきたウッドデッキの実例から割り出した、腐朽に関与する比率は、木材(5割):施工方法(3割):設計(2割)と推察しています。

つまりイペやウリンを使用してウッドデッキを製作しても、施工・設計を間違えると本来の耐久性の5割しか発揮できないという事になります。・・・・ん~考えてしまいますネ。

とういうところで、設計も施工も十二分に考慮した10年保証のイペ製ガレージデッキの施工完了写真をどうぞ・・・。

オールイペ製ガレージデッキの入り口と階段

 

お客様のご要望で物干し金物を付けました

横板フェンス。目隠しの必要がないところなのですき間も広く。

 

腐朽・シロアリに対しましては10年保証していますので、これで安心して使用してもらえます。

他のウッドデッキ施工例はこtちらをごらんください。

10年保証のウッドデッキ資料・イペ サンプルの請求はこちらから