イペ材専門の会社でウッドデッキを~船橋市

0

投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2015年4月12日

タグ: , , , , , , ,

マンションバルコニーのウッドデッキ施工が続いていますが、その中で今回は船橋市の一戸建の庭ウッドデッキを紹介します。

昨年の夏、戸建の新築住宅の間取り打ち合わせ中にお問い合わせいただきました。
「庭に大きなウッドデッキを作る事を検討しています。材料はイペ材を考えていてイペ材を専門に扱っている御社のような業者さんへお願いしたいなと思っています。」

と、メールをいただきまして、それからお客様がエクセルで描かれた図面をメールで数回やりとり。

お客様は新築にあたり、総予算を立てたかったようで、最終的に当社のウッドデッキ見積もりを予算に組み込んで着工の運びに。
テクノグリーンに庭用のウッドデッキをご注文されるお客様の中には、「イペ材指定」「着工前」という方が結構いらしゃいます。

・・・・・テクノグリーンのウッドデッキに使用する木材は「イペだけ」ではないのですが、腐朽試験結果と経験上から10年保証しているのが「イペだけ」ですのでイペ材の専門施工会社と思われている方が多いようです。

それから数か月後、「ようやく外壁が付いて足場が外れました。」と、
ご連絡をいただき建築現場へ。

 

P2140019

 

P2140025

 

この裏庭全部をウッドデッキに。約5m×3.4mの図面でした。

 

P2140024

隣家側との境界フェンスまでピッタリと施工をご希望ですので境界ラインの確認。・・・・ほぼご連絡の寸法でした
屋根の樋がウッドデッキ予定場所にあります。

 

P2140028

そしてこちらにも。こちらの樋はちょっと問題です。
その理由はのちほど。

お客様は、ご自分で簡単なウッドデッキ図面を作成していましたので、工務店にもそれを提出していて、どちらの樋もウッドデッキ施工位置には付けないように打ち合わせしていたとか・・・・・

結果、交渉してウッドデッキの工事までに位置をずらしてもらう事に。

家の設計段階から、ウッドデッキの施工を考慮して打ち合わせをしておくと、こういう時には非常に助かりますネ!
ちなみに、ウッドデッキ施工予定場所には桝・点検口の類は一切設置されてませんでした。これもお客様が事前に打ち合わせ済みとの事。・・・・・これから新築でウッドデッキを考えている方には参考になりますね。

あとは、お客様が作成されていた図面からの寸法のチェックとフェンス等の詳細の打ち合わせ。
これらは、やっぱり実際建物が建って周りの環境も見ながらでないと、なかなか最終決定はできません。

この仕様打ち合わせと採寸を元に今度は、私が設計図面を作成する事に。

次に今後の建物の工事スケジュール等をお聞きして、ウッドデッキの施工日を決定。

そしていよいよ施工に。

IMG_1170

 

IMG_1166

建物には入り隅コーナーがあり、どちらの面にも掃出し窓がありますので、板張り方向は横張りというか縦張というか・・・・・・
こういう時は、メインになるリビングの窓からみての縦張を選択します。

その理由は居る時間が長いリビングから広く見えるからです。
また今回は3.4m方向になるので、1枚板で張れるのもメリットです。見た目の綺麗さと使い勝手を考えると出来るだけ板継ぎ目無しで張る方向を選びます。

但し、材料ロスが多く出る張方向の場合は、価格が高くなりますのでお客様にお選びいただくようにしています。

今回は?
両方シュミレーションしてどちらも同じような価格になりましたので、この張方向をお奨めしました。

IMG_1165

横板の目隠しフェンス。
当初予定はフェンス無しのウッドデッキでしたが、メールでの打ち合わせ時点で左隣家側のみ目隠しフェンスを付ける事に。

ただ、左のお隣さんへの目隠しではなく、その向こうの通りからの目隠しが必要とのお話を現地でお聞きして、この高さと延長に。

この途中までの延長にした訳にはもう一つ。

 

IMG_1171

 

フェンスの延長の先には、立水栓と水受けがあったんです。
ぎりぎり水受けをおいてあるくらいしか幅がありません。ここにさらにウッドフェンスがあると相当幅が狭くなり、水栓の使用時は窮屈になりそうです。

 

こういうところは、図面からではなかなか判りません。
実際にその場所に立ってみて初めて分かる事もありますので、「最終仕様の決定は現場調査の後に!」を心掛けています。

 

IMG_1172

上の写真の立水栓の裏側。樋はここまで移動しておいていただきました。
幕板の下に張っている細い横板は猫侵入防止柵です。これも現場での打ち合わせで追加。

 

今回は裏庭の上、庭敷地を全部ウッドデッキにするため現場での加工スペースがありません。
工場で製作図面を元に、ほとんど加工製作し仮組をしていきましたので、施工当日は午後2時過ぎに完了。

お客様から3時頃にメールが入りました。

「先ほど工事が終わりました。
職人のみなさんに頑張っていただき
とても作業が速かったです。
仕上がりも綺麗です。
ありがとうございました。

早く引っ越してデッキの上で
コーヒーを飲みたいです。」

この数日後、引っ越しをされたようですが、美味しいコーヒーはもう飲まれましたでしょうか?

さて次回は、また連続してのマンションウッドデッキの紹介となります。

イタウバのルーフバルコニーデッキ~品川区

0

投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, ルーフバルコニーウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2015年3月11日

タグ: , , , , , , , ,

今回の紹介は久々のイタウバのルーフバルコニーへのウッドデッキです。

昨年秋に、リフォーム会社から「これから竣工する新築マンションのルーフバルコニーにウッドデッキを考えているお客様がいます。」
と、ご連絡をいただき間取り図面から見積もりをしていました。

ルーフバルコニーウッドデッキ以外にもいろいろとリフォーム箇所もあるようで、総予算の中で何とかウッドデッキも!

ご予算内で提案させていただいたのがイタウバのウッドデッキ。
イタウバはハードウッドの中では、もっとも安い部類に入る木材です。
ただ、このブログでも何度も書いていますように、湿潤時の膨張の為、すき間を作って施工しなければなりません。

リフォーム会社からお客様にその点を説明をしていただき、了承のもとに施工となりました。

それでは、採寸時の写真から。

006

奥行きが狭い部分です。向こうに写っていますのはリフォーム会社の方。

 

007

こちらは、奥行きが広い場所。

 

008

 

広くなっている部分ですが、一部欠けた形状になっています。これを含めて出幅違いが3ケ所となっています。クランク形状ですね。

 

それでは、施工後の写真を。

 

入口側から見たウッドデッキ

 

 

IMG_1114

 

丁度、追加のエアコン工事が入っていましたので、元からあった室外機の方もホースを少々ルーズにしてもらい、ウッドデッキの上に設置できました。こちらの方が、ず~っと見た目が綺麗ですね。

 

奥側から入口側を

奥側から入口側を

 

小さい丸が左に見えるのは、ここにライト取り付ける為の穴です。・・・・今回これはリフォーム会社さんが。

 

上2枚の写真の写す角度では、あまりすき間は目立ちませんが・・・・・・

 

IMG_1111

拡大すると見える斑点はイタウバがもっている油分が染み出たものです。その内、退色してくると目立たなくなりますが、これも欠点のひとつかな~。

もう少し拡大すると・・・・・

 

IMG_1108

これで、4mmの目地すき間です。

イタウバの湿潤時膨張率からすると、4~5mmが必要となります。
他のハードウッドでも3~5mmのすき間、木粉入り樹脂製人工木材は5mmが基準です。人工木材は湿潤時ではなく温度による膨張ですが。

 

イペのすき間無し施工の写真と比較しますと。

イペのすき間無し施工画像

イペのすき間無し施工

 

すき間無し施工をしますと、室内フローリングと同じような感じになります。
それ以上に”下にゴミが落ちにくい”という機能性で選ばれる方が多いようですが。

 

今回のイタウバ製ルーフバルコニーのウッドデッキの紹介はこれで終了ですが、最近ウッドデッキ用木材に対して価格の違いや耐久性へのご質問が多いので、こちらの説明を。

木材価格

イペ>ウリン>マサランドゥーバとクマル>イタウバ>セランガンバツの順となります。
但し、木材価格は常に変動していますので、あくまで最近の価格です。

耐久性

イペ>ウリン>マサランドゥーバ=クマル=イタウバ>セランガンバツの順となります。

これは全く価格順となります。(当社での腐朽試験結果と今まで20年間施工してきた経験からの当社見解)

強度(主に曲げ強度とヤング係数)

マサランドゥーバ=イペ=クマル=ウリン>セランガンバツ>イタウバ(他材より30%落ちる)

このようにイタウバだけが、極端に強度が落ちますので、構造部分に仕様する時は大きな断面の材を使うか、束の間隔を狭くするしかありません。つまり、コストダウンになるどころか逆にコストアップにつながる可能性もあります。

今回も材を替えて構造計算のシュミレーションをした結果、イタウバ使用よりマサランドゥーバ使用の方が安く提供できるので、根太材はマサランとしています。

 

これ以外にも木材の特性としては、経年変化による材の暴れ方もそれぞれ違いますので、使用部位を考慮して決定する必要があります。
事ほど左様に、材の選定も簡単ではありません。特に「安く作って!」と言われたときには・・・・・無い知恵を絞って考えてはいるんですが。

 

と、愚痴ったところで次回のご案内。
マンションベランダのウッドデッキです。・・・・・あんまり悩まないで設計できるイペ製です。

 

 

 

 

ワンコの為?の崖地デッキ~印西市~前編

0

投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, ワンコ・ニャンコとウッドデッキ, 傾斜地ウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2015年2月13日

タグ: , , , , , ,

今回の紹介は千葉県印西市での崖地ウッドデッキです。

お客様から「現在あるデッキの交換工事をしたい!」と、お電話をいただきお伺いさせていただきました。印西市は会社から近くて車で30分ほどで行けます。

さっそく既設のデッキを拝見。

樹脂デッキ画像

既設の樹脂デッキ

 

PC030015

昔、流行ったアルミ製の構造にに樹脂製の床を張ったものです。当然ながら腐ってはいません。

それで先端へ行って下をみると、

PC030017

 

崖地のアルミデッキ

崖地のアルミデッキ

 

なんと崖下へ張り出した崖地のデッキだったんです~~~。電話ではお聞きしていなかったので、ビックリ!
高さは4m弱もあります。

家の敷地の裏側は、こんな崖地になっていたんです。裏庭に廻るまで気がつきませんでした。

5mの横幅ですが、これを倍の10mほどの、それも天然木の”ウッドデッキ”にしたいとのご希望。
その理由は、このデッキは以前住まわれてた方がDIYされた物だそうで、基礎がしっかりしていないのと、同居のワンコ2匹のうち1匹きが、どうしても嫌がってこのデッキに乗らないそうです。

木粉入りの樹脂デッキも滑りやすく、熱くなるのでワンコによっては乗りたがらない話を聞きますが、この塩ビ製のデッキはそれ以上ですもんね。

他にも数社から違う木材で見積もり依頼をしているが、テクノグリーンからは”イペ”製での見積もりをご希望でした。
事前に送付していました資料や写真集、サンプルをご覧になって、すっかりイペを気に入られたようです。・・・・・・でも、イペは一番高いですよ・・・・

 

ウッドデッキの打ち合わせも終わり、表の庭へきたところで、

腐ったラチスフェンス

腐ったラチスフェンス

 

腐ったベンチの座板

腐ったベンチの座板

 

これらは10年ほど前に外構工事屋さんに工事をしてもらったそうです。
ウエスタンレッドシーダー製。10年前頃はレッドシーダーが大流行で、ウッドデッキもこの材でたくさん作られてました。
あちこちで腐ってきたので、大手のエクステリアメーカーも、いつの間にか販売中止。代わりに人工木をせっせと販売していますが、これも10年後どうなるやら・・・・・・2年しか保証してませんので。

 

で、これらも一緒にイペで交換したいと。

これらを含めた見積もり後、間もなくご注文をいただきました。
高さのあるウッドデッキなので、しっかりした柱基礎や計算された構造部分が決め手だったそうです。イペも気に入っていましたし。

 

話はそれますが、お客様からウッドデッキ用木材についてご質問いただきますが、どうもハードウッドは耐久性も強度も、みな同じと勘違いされているようです。
樹種よって、木材強度も30%以上の差があります。従って根太・梁・柱の間隔や使用する断面の大きさを変えないと望む安全性が得られません。

という事は同じハードウッドでも樹種により、構造部分が全く違ってきます。これは庭用のウッドデッキも、マンションベランダのウッドデッキでも同様です。

この辺のところを、お客様は理解されてご注文いただいたようです。

 

それでは完成した写真の紹介といきたいところですが、ワンコも含めた紹介写真は次回で。