投稿者:technogreen | カテゴリ:駐車場上ウッドデッキ | 投稿日:2013年11月4日
横浜市の鉄骨構造の駐車場上のウッドデッキ。前回はお客様へ一度お断りの電話をしましたところで終了しましたが、その理由から。
前回の最後の写真。

駐車場に埋設された配管
駐車場の土間コン下には、雨水管と上下水道管が埋設されていました。・・・・・厄介なことに、どこのお宅の駐車場でも大体、この管の類が埋設されているんですよね。
9m以上の鉄骨の梁で柱が2本。計算するといつもの基礎より大きなのを打設しなければ持ちません。その大きさですとこれらの管のいずれかに当たりアウト!
この理由でお客様には「申し訳ありませんが、当社ではご希望の形では施工は無理です。」とお断りさせていただきました。
お断り後数日して、お客様から「柱間隔が何メートルですと大丈夫ですか?」と連絡いただき、今回の条件内で施工可能な柱位置の簡単な図面を送りましたところ、その位置に印をつけて車を実際に出し入れをして確認されたようです。
「大丈夫です!その柱位置で施工をお願いします」
あとは上部のウッドデッキ・フェンス部分の詳細を何度かメールと電話でやりとりして・・・・・・途中雨にあたりながらも、ようやく完成!

道路側から
道路側から見た斜め正面です。鉄骨の柱は真ん中ではないですが、道路側に3本、後方に3本の計6本建てています。6m以上、車の出入り口として開口しているので問題なく駐車可能です。・・・・・私でも?
もちろん、鉄骨は柱をはじめ大梁、小梁、その他部材全て溶融亜鉛メッキです。
錆び止め塗装だけで施工すると相当安くできるのですが、10年以上すると、せっかく上のイペ材ウッドデッキがメンテ不要でも、下の鉄骨構造が錆びてきて塗装のメンテナンスが必要になってきます。
実は13年くらい前にテクノグリーンが施工した鉄骨構造の2階建てウッドデッキで、現在そんな状況になっているのがあります。・・・・近いうちにこのブログで紹介させていただきます。
そんな訳で現在は鉄骨部分は溶融亜鉛メッキを標準としています。

ウッドデッキ内部
今回の駐車場上ウッドデッキが外部からは出入りが出来ないように作っています。

ベンチも置いて
ウッドデッキの見積金額がトータル予算内だったそうで、余った予算でベンチの追加注文をいただきました。

ウッドデッキ内部の階段
車の頭がぶつからないように内部高さを2m以上にしています。その高さまでには、室内からは3段の全面階段で。

上部にはフレームを廻して
4月にこのブログで紹介しました同じ駐車場上のウッドデッキを写真集でご覧になり同じデザインで!という事で同じフェンスと上部にはフレームを付けました。もちろん竿掛け金物も。
今回の工事は基礎の養生期間を含めると途中の雨での中断もあり、足掛け2週間の工事となりましたが無事引き渡しが完了。紹介もこれで完了。
鉄骨構造での基礎工事の重要性につきまして今回は書きましたが、オール木製の駐車場ウッドデッキでも同じことが言えます。
場合によっては2~3割コストが高くなりますが、それでも「基礎と下部構造部が大事」とご理解いただいてご注文いただきましたオール木製の駐車場上ウッドデッキの紹介は近いうちに!・・・・・次回は広い庭ウッドデッキの紹介です。
投稿者:technogreen | カテゴリ:一戸建て庭ウッドデッキ | 投稿日:2013年10月26日
今日も台風の雨で、施工現場は延期!今年は本当に台風が多いですね。そのおかげで施工予定も大幅に狂い、施工日調整でてんてこ舞い。施工お待ちのお客様にはご迷惑おかけしています。この場を借りてお詫び申し上げます。
また、それやこれでこのブログ更新も10日もできませんでした。・・・・と言い訳して、さて本題です。
今回ご紹介する武蔵野市のお客様のウッドデッキは、三角ステップ付です。出幅違いのウッドデッキで入隅になる所を三角形のステップにしました。
それでは、現地調査時の写真から。

隣家との境界ブロック塀
裏庭の2面がこのようにブロック塀で囲まれています。それでいて、建物とは微妙に矩(カネ)がでていません。要は建物壁と平行や直角にはなっていません。
パッと目は平行に見えても、以外とそうではない場合が多いので、この辺をしっかり測量して図面を描かないと施工に入ってからエライ目になり、施工部隊からお叱りが出てしまいます。

掃出し窓前
狭!左側がこの裏庭へ繋がる通路です。材料搬入はここからとなります。こりゃ、今回は太めの職人はダメだな!(テクノグリーンには太めの職人はいませんが)

庭の散水栓
庭の片隅にある散水栓。この上もウッドデッキになりますので、この散水栓から配管してウッドデッキ上に立水栓を設けるのがお客様のご要望です。
お客様は、庭にご希望されるウッドデッキの範囲を予め線を引き描いていましたので助かりました。
お客様は入居以来手つかずだった庭作りを今回ウッドデッキをメインとして手掛けるようで、ウッドデッキ完成後に残りの敷地のガーデニングをお考えのようです。
他のお客様からもよく聞かれるんですが、「ウッドデッキが先?後?」と。
・・・・・ウッドデッキをメインとした庭作りなら、やはりウッドデッキが出来てからの方が、残りの部分をどうするかはイメージしやすいと私は思っています。・・・・・
こちらも雨の影響で施工予定日より少々遅れてしまいましたが施工完了。

ウッドデッキの全体
今回、板張り方向はお客様のご希望で横張りとしています。またイペの場合はすき間なしで施工するほうが多いのですが、これもお客様のご希望ですき間2mmで施工。お好きなすき間で施工しますので、ご指定ください。

三角ステップ
1辺約1mの二等辺三角形の1段ステップ。出幅違いのウッドデッキの入り隅部分には、この三角ステップもいけますね!

掃出し窓前
掃出し窓前のウッドデッキは奥行き約1.2mで通路的なご使用をされるようです。

メインのスペース
こちらが幅3m、奥行き4mのメインウッドデッキです。7畳分以上ありますのでかなり広いです。いろいろと使う事ができますね。

立水栓と水受け鉢
こちらは、お客様支給のアルミ製の立水栓と水受け鉢。
このタイプの立水栓は基本的には庭の土中に建てる前提で作られているので、ウッドデッキの上に付けるとなると、高さが足りなくなってしまうので、嵩上げと固定を兼ねたコンクリート基礎が必要となります。
しかもコンクリート打設前には配管も必要となり、ウッドデッキ本体工事の数日前に、この配管と基礎工事を先に行いますので木製立水栓と比べますと+1日の施工日数となります。
木製立水栓の場合は、ウッドデッキと同じイペ材で製作し固定も木同士ですので簡単に固定ができる上、長さや蛇口位置もご希望通りに製作が可能です。
でも、お気に入りの既製品を取り付けたい方には今回のお客様のように支給いただいてもO・Kですし、当社扱いメーカーのカタログからお選びいただく事も可能です。・・・・・基礎工事分、ちょっとコストがかかりますが・・・
今回の紹介はこれで終了。次回は鉄骨構造の駐車場上ウッドデッキです。お楽しみに。
今年の初めに、「これから新築するのですが見積もりを」と図面を送付いただきました。
夏の終わりに、「家が完成しました。一度現地へ・・・・・。」と千葉市まで。
今回のお客様は建築設計士という事で、木材にも詳しく初めからイペでのウッドデッキを考えていたようです。テクノグリーンへウッドデッキを注文される方の中には、木材の選定から相談される方もたくさんいらっしゃいますが、建築関係の方の多くは、初めからイペを指定されてきます。やっぱり素人の方ではなかなか知りえない多くの情報を持っていたり、多くの実例を見てきているんでしょうね。
それでは早速、採寸時の写真から。

アプローチと庭
外構工事の大半が終わっています。

ウッドデッキ予定場所
こちらがウッドデッキの設置場所。あたりまえですが、いただいた図面と寸部たがわず、採寸は直ぐ終了。こういうのは楽でいいですね。
初めは縦格子フェンスをご希望でしたが、当社で送付しました「庭ウッドデッキ実例写真集」の中から、幅狭ボーダーフェンスを気に入っていただき、変更。
図面では描いていなかったウッドデッキへの昇降は?。家全体のデザインと玄関アプローチのタイルステップへ合わせて階段ではなく2段のステップへ決定。

ウッドデッキの2段ステップ
これが、完成した2段ステップの写真。ステップの幕板もウッドデッキ本体に合わせて150mm幅!これが床板と同じ幅だと貧相なんだよね。ここはテクノグリーンのこ・だ・わ・り。

幅狭ボーダーフェンス
道路に面してますが、ウッドデッキのフェンスは目隠しとしての必要性はあまり無いという事で、このボーダーフェンス。
曲げ強度が通常の針葉樹の3倍あるイペは1本のボーダーにフラワーバスケットを2~3個ぶら下げも大丈夫。いっぱいハンギングされる方は事前にご相談を。・・・・・強度計算して支柱間隔を狭くします。

内側から見たフェンス
ご覧のように、目隠し機能はほぼありませんが、閉塞感もナシ。

左正面からの写したウッドデッキですが、下は予め土間コンが打たれていました。
この新設土間コンの上にウリンやメルバウでウッドデッキを施工する気にはなれません。・・・・特にメルバウでは10年以上も前にヒドイ目に会い・・・・・ア~思い出したくない!
雨が降るたびに樹液で真っ赤になり、お客様から毎回呼び出しが掛かりそうですもんね。今回のお客様は、その辺のところも良くご存じだったので、イペにしたのかも?
というところで、今回の紹介は終了。
今回は土間コンが下地でしたが、今日も電話をいただきました「ウッドデッキの下をどう処理するのが一番?」につきましては、機会をみて改めてこのブログで。