昨日の続き、我孫子市の庭ウッドデッキ施工完了編です。
前回のお話のとおり、使い勝手を重視したウッドデッキとなっています。

室外機カバー兼用ベンチ
普通、室外機カバーの横幅は100cmくらいですが、親子3人でも座れるように、めいっぱい大きく製作しています。高さも室外機の高さに合わせるのではなく、ベンチ高さ45cmに仕上げています。ウッドデッキと室外機カバーの施工例はこちら。

ウッドデッキ端部の縁取り
地震で曲がった擁壁に沿って床板を張ると木口部分の見栄えが良くないので、縁取りをしました。
ただこの施工方法は他の木材では厳禁です。・・・腐ります。十数年前に、失敗の経験があります。 エライ目に会いました。
イペ材ならではのと、チョットした工夫がいる施工方法となります。

ウッドデッキに植栽用の枡
ウッドデッキの隅の方に植栽用の円形枡を設置。植栽は奥さまが自ら行いました。樹木1本で雰囲気が変わります。

低いフェンス
こちらのフェンスは小さなお子様とワンコがデッキ下へ落ちないようにするためのフェンスというか柵の為、これまたベンチ高さにして低く取り付けしています、笠木は通常より広い150mm幅を使用。これなら、ちょっと腰を下ろすことができます!
今回のウッドデッキはお客様の一番の希望は「全然使用されていない庭を小さなお子様とワンコの遊び場に変えたい」という明確なコンセプトがありましたので、ご予算に合わせて必要性の低い周囲フェンス等をはずしての施工となりました。
最後に、もっとも大事な「脱走防止用のト・ビ・ラ」の写真です。

ウッドデッキの入口に設置した扉と階段
これでワンコとお子様の脱走?は防げます。・・・のハズです。
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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドフェンス, 一戸建て庭ウッドデッキ | 投稿日:2011年8月4日
今回は茨城県水戸市での庭用ウッドデッキの施工紹介です。
打ち合わせ時の写真を見るとお分かりのように、この時期に似合わない厚着姿です。
現地調査・打ち合わせにお伺いしましたのは2月。
実際施工したのは先日。
そうなんです。初めの施工予定日の直前に、あの「大地震」があり、お客様の地域もかなりの揺れがあり、家にも少々ですけれどもヒビ割れが入り、その補修を待ちましての施工となりました。

現地調査・打ち合わせ風景 2月
芝も枯れていますし、全員、冬装束です。

完成しました庭ウッドデッキと箱階段

室内からの視界を遮らないすき間のフェンス
目隠しとしての用途は不要のため、幅狭で、すき間が大きい横ボーダーフェンスとしました。
これは強度があるイペならではのサイズです。針葉樹では、このサイズでは強度不足で厚みを増すか、幅広にせざるを得ません。
そうすると、野暮たくってデザイン的にも「?」となってしまいます。
針葉樹(ソフトウッド)で作られたウッドフェンスがどうにも野暮ったいのは、この強度差からきています。特にしっかりと強度を考えて作られているだろうと推測されるフェンスのデザインはどうしても限られるのはしょうがないかもしれません。
逆に強度は関係なくデザイン的に重厚なフェンスを作ろうとすると、材料が高いイペ製フェンスはとんでもない価格になってしまいますが・・・・・。昔々、そんなフェンスの依頼があり、設計見積もりして自分でもビックリしてしまいました。
最後に

隣の部屋同士がウッドデッキでつながりました
3月から待ちこがれていましたウッドデッキがこれでようやく完成しました。夏休みに間に合ってよかったですね。
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さて今日は前回の続編で、市川市の「解体ウッドデッキと駐車場上ウッドデッキ」の解体の巻です。
腐ったウッドデッキの解体も、このブログでも何回か紹介していますが、1年に10か所以上、行っています。
この解体作業は、ウッドデッキの設計・施工するにあたり、非常に参考になります。
イヤ、参考になるというより、勉強になります。これなくして腐りにくいウッドデッキの設計・施工に進歩はありません!
ということで、私は施工中に立ち会うことはこのごろ減っているのですが、解体は別です。事前の調査も、解体時も極力立ち会い、写真を撮りまくります。
1か所で数十枚の写真を撮り、後で材別、部位別、施工方法別に分類・整理し、これからの設計に役立てようと考えています。・・・実際はほとんど整理できていないですが・・・・
そんな何十枚の中の写真から。

床板が腐って抜け落ちています

腐っています。危なくないようにイスで隠していますが・・・

解体中。針葉樹なので簡単にカットできます。

幕板です。ボロボロで強度ゼロ。

腐朽床板の切断面
このように、腐朽は材、場所で均一に腐るわけではありません。
もちろん、同じ樹種でも腐りやすい材や部位が混在していますが、その理由で上の写真のようになっているわけではありません。
使用材の耐久性の問題だけではなく、設計・施工を間違えると、ある一定の場所だけに腐朽が促進する事が判ってきます。
耐久性の高い木材を使用するのはもちろんの事ですが、この設計・施工を間違えますと、高い耐久性をもつイペ・ウリンといえども10年くら経つと腐ってきます。
詳しくはホームページで。

解体後のウッドデッキ。トラック1台分。
トラック1台満載分の解体量がでました。このまま産廃処理場へ直行です。
残りの職人で、駐車場の土間コンクリートへ柱を建てるための基礎部分の掘削とコンクリート打設で1日目は終了。
この基礎コンクリートの養生の間、翌日からは磯貝造園の芝生・植栽となります。
その仕上がりも含め、完成編は次回へ続く。