再組立て時にウッドデッキ増設~世田谷区

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, マンション大規模修繕時サービス, マンション専用庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2016年2月5日

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ここのところ、マンションウッドデッキの大規模修繕時取り外し一時保管と再組立てサービスのお申し込みが続いています。
再組立てが続いて工場倉庫が空いてきたなと思ったら、すぐ次のお客様のウッドデッキでスペースが埋まるような状況です。

そんな中のひとつで11年前に施工させていただきましたマンション1F専用庭ウッドデッキの取り外し・保管・再組立てサービスの紹介です。

 

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上の写真が11年前の新設施工時の写真。元々ありました芝生部分を残して施工しました。

 

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上2枚が取り外し前の写真です。
やはり11年経っていますので退色しています。そして汚れも。

 

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こんな風にコンクリートの上に、花壇というか芝生のブロックが置かれていました。

 

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すき間無し施工のイペ製ウッドデッキでしたので、11年間でもこれくらいのゴミしか下へ落ちていません。ほとんどが花壇から流れ出た泥です。

 

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一番腐朽に対しては条件の悪い花壇の土と接している根太ですが、腐朽は見られません。さすがイペ。
今回のチェックと今までの経験(当社で施工しました20年経過のイペウッドデッキが腐っていない)から、たぶん次の大規模修繕時までは大丈夫。
それ以降は当社でも未知の領域に入るので何ともいえませんが・・・・・

 

さて今回、お客様の御希望は再組立て時にこの芝生部分を無くして、この部分もウッドデッキにしたいという事で取り外し時に採寸を。
それと11年間の汚れも落としたいという事で、保管時にオプションの高圧洗浄。

4ヶ月間の保管後に再組立てしました写真。

 

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左下の少々色が違う部分が増設のウッドデッキ。
増設といいましても実は3年間使用されたウッドデッキの再利用。

丁度同じ頃、3年前にベランダウッドデッキを施工されたお客様からマンションを売却するので、取り外し処分を頼まれていました。
これを再利用させていただき、増設部分のウッドデッキを施工。もちろん製作・施工費のみで材料費は無料。グッドタイミングで良かったですね!

 

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お客様から、

「お世話になっております。
先日は再組み立てをして頂きありがとうございました。高圧洗浄も思った以上に綺麗にして頂き満足しています。
大規模修繕中、ご丁寧に対応して頂きありがとうございました。」

イペの場合、硬く繊維が緻密ですので高圧洗浄による表面の毛羽立ちがほとんど見られません。他の粗い目の木材では・・・・・・・

テクノグリーンのマンションウッドデッキの取り外し・保管・再組立てサービスでは、この高圧洗浄の他に「サンダー掛け」「塗装」もオプションで承っています。

前にこのブログで、塗装したときの例を紹介させていただきましたが、サンダー掛けでどのようになるかの写真を近いうちに別途紹介させていただきます。

 

イペと加圧注入処理木材の差~横浜市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, マンションベランダウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2016年1月26日

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横浜市のマンションへお住まいのお客様からメールをいただきました。

「現在大規模修繕中です。12年まえに敷いたウッドデッキを取り外したところ、かなり腐食が進んでいました。新しいものに変えたいと思っています。」

採寸へお伺いしました。

 

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玄関脇に積まれていた既設のウッドデッキ。

大規模修繕工事が終わったら再組立てするつもりだったらしく、パネルにナンバーも張ってあります。
床板をみたらイペです。腐ってんの?

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もう片方の積んであるのを見たら根太が腐っています。加圧注入処理木材です。
白い部分が白色腐朽菌にやられ腐ってしまった部分です。かなりふかふかの状態になっています。

下がコンクリートで半屋外のようなマンションのベランダでも、このように腐っています。

 

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この根太と接しているイペの床板の裏は全く腐っていません。
つまり同じ条件下12年でこれだけの差となっています。

この加圧注入処理木材を使用して「腐らないウッドデッキ」とか「10年保証」という”言葉”には、私は懐疑的です。
何故なら、耐朽性試験のデータでの質量減少率はイペは1%前後、加圧注入処理木材が3%前後となっているからです。簡単にいうとこのデータからはイペと比較すると3倍のスピードで腐るとも考えられます。
腐朽したウッドデッキの解体をしてきた経験から、この試験データと実際の腐朽に強い相関関係がみられます。

当社のウッドデッキ施工にこの「防腐加工木材を採用しませんか?」と売り込みをされる事もありますが、この腐朽性試験の結果から判断して使用しておりません。

質量減少率とはJISの木材試験方法に準じて培養した菌の上に置いて一定期間の後に腐朽して減った質量の元の質量に対する割合です。

 

それにしても、このウッドデッキせっかく床板はイペを使っているのに根太部分だけ他の材料にしたんでしょうかね?こんなところでコストダウンしてもしょうがないのに・・・・・

 

と、思いながら採寸を。

 

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足場も掛かっていて大規模修繕工事真っ最中。

3か月後、その工事の完了の連絡を受けまして施工へ。

 

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サッシ高さに合わせた高さ調整式のウッドデッキですので水平に仕上がっています。

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室外機はホースカバーで固定されていませんでしたのでウッドデッキの上に設置。

 

それでは、根太も床板もオールイペ(もちろん、全てイペ材使用ですので10年保証付き)のベランダウドデッキの紹介はこれで終了。

 

腐ったウッドデッキの取り替え工事~解体編~松戸市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2015年12月25日

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「10年位前に作ったウッドデッキが腐ってきています」
と松戸市のお客様からお電話をいただきました。

「よく行くスーパーのそばにあるウッドデッキは、テクノグリーンさんの施工したウッドデッキですよね?」

昨年このブログでも紹介しました、柏市の庭ウッドデッキ。

こちらのウッドデッキは、スーパーへの通り道に面して7軒の家が並んでいるのですが、その内3軒で当社がウッドデッキ施工を行っています。

買い物で通るたびに「自分のところのウッドデッキと全然違う!」と、感じながら眺めていたそうです。

寸法をお聞きして、既存デッキの解体費用と新設デッキの概算見積もり後、打ち合わせにお伺いさせていただきました。

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扉付のウッドデッキ

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ラチスフェンスで囲われていて、塗装もしっかりされていますが、

 

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一見大丈夫そうに見える床板も、

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木口部分から腐ってきています。2~3年に一度業者に塗装してもらっていたそうですが・・・・・・塗装はあくまで濡れる部分だけに有効で、ビス穴部分や割れたところは内部に雨水が侵入し中から腐ってきます。
木材はレッドシーダー。某大手エクステリアメーカーの商品です。

パテ埋めで補修してきたそうですが、釘も浮いてきてかなり危険な状態です。

それ以上に気になったところがこちら。

 

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床板の上にポスト金物を使用してフェンス支柱を建てています。
この方法は、新品時は問題ないのですが、木が痩せてきてぐらつきますのと、合わせ部分の水が抜けにくいので腐りやすくなります。

 

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案の定、支柱の下部は構造部分まで腐っていました。

これはメーカーの標準施工仕様となっていましたので、外構工事屋さんが普通に行っていた施工方法です。
外構工事屋さんでも簡単に支柱を建てれるように考えられたようで、これが今の人工木材でも採用されています。

ウッドデッキの専門施工会社では、この施工は行いません。
ポスト金物はそもそもDIY用に売られている物で、プロの職人は「恥ずかしくて使わない!」というのが本当のところです。
そんな訳で、この金物を使うかどうかが、本当の専門施工会社かどうかを見分ける標となります。

 

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床板はご覧のように表面は全然腐っていませんが、割れ部分から侵入した水で内部はほとんど腐っています。

下に見える根太はACQの加圧注入防腐木材。これも表面は大丈夫なんですが、ビス穴から侵入した雨水により内部が腐り、ビスが浮いてきていました。

 

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このウッドデッキはコンクリート土間上に作られていました。
土間コンの上に作って湿気を防げば大丈夫!は、神話です。今まで見てきたように使用する木材の選定と施工方法を間違えれば腐ります。

逆に言えば、耐腐朽性が大きい木材を使用して、腐りにくい施工法で作れば耐用年数の長いウッドデッキが可能となるのですが、なかなか初めて作られる方はそこまでは考えがいきません。
腐ったウッドデッキを目の当たりにして、真剣に検討します。

今回のお客様も実物のイペ製ウッドデッキを見、当社の資料もじっくりご覧になってからのご依頼となりました。

さて大きさ、ウッドフェンスデザインの打ち合わせをしましたウッドデッキの完成は次回で。