イペ材恐るべし~三鷹市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2016年3月15日

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昨年の夏、お客様からメールをいただきました。

「テクノグリーン様

お忙しいところ恐れ入ります。
2008年6月頃にウッドデッキの施工をしていただいた
○○(東京都武蔵村山市)と申します。

先ほど設置した日を確認して7年も経っていることにビックリしています。
イペ材恐るべしと感動しています。

まだ決定ではないのですが、転居をする可能性がありまして
その際にウッドデッキを移築できないかと考えています。
サイズも変わるでしょうし図面がないと難しいとは思いますが
移築が可能かどうかのお返事だけでもいただけたら幸いです。
よろしくお願いします。」

当社からの回答

「ご連絡いただきました移設、”恐るべしイペ”では基本的には可能です。

現在のウッドデッキ図面は、当社で保管していますので、
新たな移築先の図面があればどのように移築できるかの検討をさせていただきます。」

ちなみに7年前に施工しました時の写真は下。

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実はこちらのお客様、その2~3年前に通販のウッドデッキキットを購入されてDIYで施工されていましたが、腐っていました。
伝統軸組工法という事で、組み合わせるだけのタイプで施工は簡単だったそうですが、肝心の組み合わせ部分(継ぎ手)は全て腐って使用に耐えない状態でした。
・・・・・このブログでも何度も書かせていただいているのですが、どうしてわざわざ腐りを早めるのに”伝統軸組工法”を、ウッドデッキの施工で使うんでしょうかね?
これこそ資源の無駄使い!
これが天然木のウッドデッキは腐りやすい!と云われるひとつの原因なんですが・・・・・

そこでお客様は木材から施工方法に至るまでいろいろとお調べになり、最終的にテクノグリーンの10年保証付きのイペウッドデッキにたどり着いた経緯がありました。

そのような理由があって上述のメールをいただいていたのですが、

「今の家の売却などいろいろと進みまして、買主様がウッドデッキをとても気に入ってくださってどうしても残して欲しいとの要望があり、移築計画はなくなってしまいました・・・
お手数をおかけましてすみませんでした

なので、引っ越し先には新たにウッドデッキの施工をお願いすることになります。」

という事で新しいウッドデッキの打ち合わせをしていたのですが、

「 現在の家のデッキなんですが、買主さんがリフォームの関係で
デッキの目隠しフェンス部分のみ(リビング前の高さ150cmの部分だけ)を撤去するらしいのです。
実際まだどうなるかわからないのですが、撤去した部材を処分するならば譲ってもらおうかと思っています。
もらっておけばどこかに再利用できますでしょうか?」

と送っていただいた現在の写真。

リビング正面

ふむふむ、この横板が不要になるのだったら、新たなウッドデッキの床板に使えるサイズですね。
耐久性の高いイペですから、もったいないので再利用しましょう!

そこで新居が出来上がってから現場へ打ち合わせ。

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この掃出し窓2つをつなぐウッドデッキを隣家の境界ブロックまで造ります。
新設ウッドデッキの施工日に先ず、武蔵村山市の既存のウッドフェンス横板を外しそのまま三鷹市の新居の施工現場へというスケジュールで打ち合わせを完了。

 

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前のウッドデッキと同じようにジョブにはタープ用のフレームを。そして横板フェンスは前面だけで高さは同じく1.5mに。

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床部分の拡大した写真がこれしかないので、見づらいかもしれませんが、どの板が再利用のイペか判りますか?
私も施工後、現物を見ていないので判りませんが約1/3の12枚が使われています。

イペの場合、ただ単に耐腐朽性が高いばかりじゃなく木肌が緻密なので表面が少々退色していても、サンダーをちょっと掛けてやれば、ほとんど新品状態に戻ります。
それにしても、どの部分が再利用の板なんだろう?

お客様からも施工後アンケートで

「お世話になりました。リサイクルの部材部分も仕上げに磨いて下さったら境目がわからない程キレイになりました。
9年も経つのに本当にすごいです。
職人さんの腕が良いので安心してお願いする事ができました。ありがとうございました。」

そういえば、前回のウッドデッキも同じ職人が施工に行ってました.

それでは”恐るべしイペ”を再利用しました庭ウッドデッキの紹介はこれで終了。
次回は新築マンションのベランダウッドデッキです。

 

 

 

ブロック塀隠しのウッドフェンス~世田谷区

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, ウッドフェンス, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2016年2月22日

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今回の紹介は世田谷区での隣家ブロック塀を隠す目的のウッドフェンスと2ケ所のウッドデッキです。

「こんにちは!
ご無沙汰しております。
東京都世田谷区のTです。
今回は下記の内容でお見積して頂きたいと思います。
材料はイペで(前回と同じ)お願いします。

 一.        フェンス サイズ:1.8m(縦)×5m(幅) 計:9m²

 二.        ウッドデッキ二箇所  1.サイズ:2.8m  2.サイズ:5.9m²    計:約9m²
以上よろしくお願いいたします」


とメールをいただきました。

今回のお客様は5年前に新築マンションのルーフバルコニーとベランダへウッドデッキを施工させていただきました。そのときの様子は、このブログでも紹介しています。

 

今回は同じ世田谷区内で注文住宅を建築中との事。外構工事はこの住宅会社の子会社に依頼しているそうですが、ウッドデッキとウッドフェンスだけは外すのでテクノグリーンで施工してほしいとの事。

外構工事会社からの提案もイペだったそうですが、前回のバルコニーデッキ施工をご覧になり施工の丁寧さに感動いただいていましたので、今回も当社へご依頼いただきました。

同じ木材を使っても設計・施工手法によっては、耐久性に差が出てくるのは当然。外構工事会社はイペでも7年の保証、テクノグリーンは10年の保証の違いでした。
一般にされてる施工方法ですとイペで7年保証というのは、今までの経験からしますと妥当なところかな・・・・・と思います。

 

「10年保証」を付ける事は、そう簡単な事ではありません。データと経験から確信を持てないとできません。
耐腐朽試験を行うとNo.1の結果になるイペ材をもってしても、構造部の強度計算をしなかったり、腐朽を考慮しない施工をしてしまうと10年保証するのは大変難しいんです。

それでは、現地での打ち合わせと調査時の写真から。010

こちらは隣家所有のブロック塀。

最近、人の目線を隠す目隠しウッドフェンスと同じくらい、この隣家境界のブロック塀を隠す為のウッドフェンスのお問い合わせがあります。

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現地調査をしてみると必ずひっかるのが、下に埋まっている管類。
今回は量水器と上水道管。・・・・・・・・ウッドフェンスを建てるためには基礎が必要なのでこの管類と喧嘩になってしまいます。あと10cmずらして埋設してもらっていたら問題なかったのですが・・・・・
ここにウッドフェンスが建つのが事前に判っていたはずなのに・・・・・

まぁ、愚痴っていてもしょうがありません。管は動かせませんから。
またスペースの関係上、控え柱も建てれないので現状に合わせた基礎工事を考えます。

外構工事会社の担当者も立ち会っていましたので、絡みのある外構工事との段取りを打ち合わせスケジュールを決めていきます。

 

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こちらはリビング前のウッドデッキ予定地。実はこちらにもステップ予定場所に配管の桝が4か所も設置されています。
仕方がないので、ステップ位置をずらしてのウッドデッキとなります。

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そしてこちらが、2ケ所めのウッドデッキ予定地。
和室前ですので和風のウッドデッキ?が、ご希望。

 

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すき間5mm、高さ1.8mのウッドフェンス。ブロック塀を隠す事により画然と雰囲気が変わりました。
イペならではの、いろんな色や木目があり高級感も抜群です。・・・・・お客様がイペを指定した理由のひとつでもあります。
裏側から電線を通して穴を開けておきましたので、ここにインターホーンと郵便ポストを外構工事屋さんが取り付けて完成となります。

 

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リビング前のウドデッキ。右手前に見えるのが位置を切り替えて施工しましたステップ。

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こちらは別角度からみたリビング前ウッドデッキともう一つのステップ。ここで動線が90度切り替わるので踊り場風に広く作っています。

 

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こちらが和室前のL字型ウッドデッキ。
縁台の床は、細い角材ですきまを大きく開けて作りますが、お客様の御希望はあくまで”和風のウッドデッキ”と云う事で、床板を短手張りとしています。あとの構造は全くウッドデッキと同じです。・・・・・これで少しは和風っぽいかな?

ウッドデッキの完成時には、お客様も立ち会っていましたが予想の通りのイペウッドデッキ・フェンスにご満足いただけたようです。

「目隠し・ブロック塀隠しフェンスは基礎部分の配管敷設を要チェック」をまとめとして、今回の紹介は終了とします。

 

 

ウッドデッキとウッドパネルの違い~さいたま市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, マンションベランダウッドデッキ, マンション大規模修繕時サービス, 最近の施工事例 | 投稿日:2016年2月16日

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ウッドパネルをウッドデッキと称して販売している会社があるので、お客様から「どう違うの?」と聞かれる事があります。

今回丁度、比較するには良い例がありましたので紹介させていただきます。

さいたま市のマンションへお住まいのお客様から「新築で入居して13年経ちますが、これから大規模修繕工事が始まります。オプションで付けたウッドデッキがあるのですが、これを今回撤去して修繕工事後に新しいウッドデッキにしたいと思います。」
というご連絡をいただき、先ずは撤去へ。

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これがウッドパネル。
30cm角で裏には樹脂製のベースが付いていて、隣り合う同士をこの樹脂製の凹凸をはめ込む事で繋ぐ合わせる構造となっています。

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裏側を見るとこんな感じ
あれ!この木材はイペじゃありませんか。さすがに木材はイペですので、腐ってはいません。
12~13年前にイペのウッドパネルを使用しているとは、良心的なインテリア販売会社だったとは思いますが・・・・・・・

 

それでは何故、今回廃棄して新しい同じイペ材での”ウッドデッキ”にしようと考えたのか?

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この写真でもお判りの通り、パネルのつなぎ目のみならず板と板の間も5mmくらいのすき間があります。

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何度も下を掃除されていたようですが、やっぱり下の汚れが・・・・・

 

 

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それ以上に解決できないのがこの室外機のドレンホース。
ホースを通すほどの空間がありませんので、ベランダを横切ってホースをは雨水溝まで這わせるか、その場でパネルの上に垂れ流しにするかしかありません。

これは”ウッド”パネルだけではなく、構造が同じ”タイル”パネルも一緒です。

この2点の理由でパネルからデッキへ新たに施工しました写真を。

 

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一枚板で作るウッドデッキ。イペ製なのですき間はありません。

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室内から眺めるベランダ。この一体感もデッキに変えた理由かな?

 

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この通り。ドレンホースはウッドデッキの下を通って排水溝まで。

やっぱり、これが一番の理由だったのでしょうか?

 

それでは今回のベランダウッドデッキとウッドパネルの違いの紹介は終了。次回は庭のウッドデッキとお隣のコンクリート塀を隠すウッドフェンスを紹介します。