我孫子市で一戸建を新築中のお客様から、お電話をいただきました。
「これから伺ってよろしいでしょうか?」
当社の近くにお仕事で来られていたお客様は、間もなく見えられさっそく当社エントランスのイペ製ウッドデッキをご覧になられました。
家を建ててる工務店からは人工木デッキを提案されているが、いまいちピンとこないのでイペのウッドデッキを直接みてみたいとの事。
ご希望のウッドデッキの大きさをお聞きしまして、概算見積もりを。
翌週に奥様と一緒に、再来訪いただきました。(奥様は天然木は腐りやすいと心配されているので、実物を見せたいとの理由で)
奥様も10年以上経っても全く腐っていないウッドデッキを見てびっくり!
また打ち合わせルームで腐朽試験のデータや人工木のカタログをご覧になって、さらにびっくり!
——–工務店から提案されている人工木大手メーカーカタログの最後に記載されている「商品保証」のページには保証期間2年と書かれています。
一般のお客様は、たいていこの事を知らず人工木は腐らないと思っている方がほとんどですが——-
これを見て「樹脂は腐らないんじゃないですか?」と、ご質問いただきましたが、主流の人工木は約50%の木粉が入っていて理論的には半分の木粉は腐る可能性があります。
・・・・・・・・当社が人工木のデッキを扱わなくなった理由のひとつは、このメーカーが”2年しか保証”していない事によります・・・・・・
それでは、竣工のお知らせを受けて現地調査へ。

広~い庭です。写真の手前側には、これから倉庫が建てられるそうです。

ウッドデッキの高さは、いつものように掃出し窓サッシ下まで。
打ち合わせも終了し、1週間後には施工。

正面からの写真。出幅違い、一部フェンス付、階段2ケ所の仕様です。

目隠しは全くいらないシチュエーションでしたのでフェンス高さ1m、幅5cmのボーダーですき間5cmとしました。

雨水桝をまたぐように階段を設置。あんまり雨水桝は開ける事もありませんが、万が一開ける必要が出た場合は簡単に階段は外せるように作っています。

今回のこちらのウッドデッキを作るにあたりサイズの制約がありませんでしたので、出幅は90cmと180cm、横幅は240cmと360cmというように材料寸法に合わせ、ロスが全くでない寸法に作っています。
天然木の風合いが気に入っていたけど、腐れが心配で人工木しかないとあきらめていたお客様。
10年保証付きのイペウッドデッキがある事が判りご注文いただき、完成後すぐにメールで
「この度はありがとうございました。家族共々大変喜んでおります。また何かありましたらよろしくお願い致します。」
これで戸建庭ウッドデッキの紹介は終了。次回はコーポラティブハウスのバルコニーデッキ交換工事です。
神奈川県相模原市の一戸建てへお住まいのお客様から、電話で資料請求と同時にご自分で採寸された寸法からの見積もりご依頼をいただきました。
その概算見積もりが、ご予算内との事で採寸へ。

奥側の出幅が広い部分へウッドデッキをご所望です。

ご覧のように台形の裏庭です。敷地と家の形状から裏庭は、このような台形になりがちですね。
既に防草シートで雑草対策がされたいます。これはそのまま使用してウッドデッキを施工します。

さて実際に測ってみるとお客様から事前にいただいていた寸法より大きい事が判り、お客様にも寸法をその場で確認していただきます。
どうも境界ぎりぎりまで施工出来ないと思い、小さく採寸していたのかも。特に台形の採寸は難しいですし。
できるだけ大きく作りたいとの事で、採寸寸法にて再見積り。・・・・・・・・やはり1割ほど高くなってしまいましたが。。。。。。。
再見積書提出後、お客様からメールで
「先日はありがとうございました。
見積もりも拝見いたしました。
やはりサイズが大きかった分金額も予算より高くなってしまったので、家族に相談し、昨日話し合った結果
高くても技術も品質も信頼のおけるところにお願いした方がいいという結論になりました。」
いやぁ、こう言っていただけると本当にありがたいです。送付しました資料も良く読んでいただいたようで、長い期間の耐久性を担保するには使う木材はもちろん、施工方法も設計もしっかり行う事が必要とご理解いただいてました。
そこで今回も使用木材は一番耐久性のあるイペ、設計もしっかりと下部構造部材すべてを撓み量まで計算して図面作成、施工はいつものテクノグリーン方式で木材の継ぎ部には水が溜りにくい工法で。
マァ、つまりいつもの要領での施工でした。これで10年保証のウッドデッキが完成。
ウッドデッキへの入り口。
敷地めいっぱいに作ったので、作る前より広くなりました。
入口の1段ステップ。これも敷地ぎりぎりに台形に作っています。こうするとバランスがとれてウッドデッキ全体も大きく見えます。
フェンスのコーナー部。ここを見ると台形だと判ります。
今回のフェンス高さは120cm、横板同士のすき間は10mm。ん~、準目隠しフェンスといったところかな?
これはお客様に実際に庭に立っていただき決めました。
ウッドフェンスの高さやデザインでは、これが一番というのはありません。
周囲の環境やウッドデッキの奥行きから使い方、場合によってはお客様の背の高さまで考慮し最後にはお客様のご希望に合わせて設計します。
その為にフェンス付ウッドデッキの場合は、今までの施工例写真集(100ケ所以上)を携えて打ち合わせさせていただいています。・・・・・・だいたいこのくらいあれば、似たようなシュチュエーションでお好みなのが見つかります。
と、今回はウッドフェンス高さ・デザインの決め方手順の紹介で終了。次回はマンションベランダウッドデッキを。
10年前に戸建2階バルコニーへウッドデッキを施工させていただきましたお客様からお電話をいただきました。
「10年前に建てた家のメンテナンスを行う予定ですので、バルコニーの防水工事の為、取り外しと工事終了後の再設置をお願いします。」
このブログで何度も紹介してますマンションベランダウッドデッキやルーフバルバルコニーウッドデッキの大規模修繕時の取り外し・保管・再設置と同じように、戸建バルコニーのウッドデッキの同作業を承っています。
ただし自社で施工した天然木のウッドデッキだけですが。
———–昨日も人工木でマンションベランダを施工されたお客様(当社施工ではありませんが)から、大規模修繕時のこの取り外し・保管・再設置のご依頼の電話をいただいたのですが、人工木の場合は腐っていなくても取り外した後に下の写真のようになる場合があります。(メーカーにもよるのかもしれませんが、取り外し直後から反るのもあれば、夏場の保管中に大きくねじれるのを経験しています)


こんな風になってしまうと、もう元の状態に再設置する事は不可能。それで説明させていただいたんですが、現状設置されている状態だけ見るとなかなかご理解いただけなくて———
さて話は今回に戻りましてマンションの大規模修繕工事と違い、家のメンテナンスは短期間で終わりますので保管の必要がありませんが、今回お客様は塗装する事をお望みでしたので、一時的に工場へ持ち帰り塗装して再設置の運びとなりました。
今回取り外し時の写真が撮れなかったので、代わりに10年前の施工後の写真で。




下2枚の写真を見ればお分かりのようにフェンスもイペ製で当社が施工しています。
これは家の完成後に取り付けたのではなく床はウッドデッキ、フェンス部もイペフェンスでというお客様の強いご希望で設計段階から工務店と打ち合わせして施工した経緯があります。

当時の施工中の写真です。
それでは、今回メンテナンスのバルコニー防水工事が終了してのウッドデッキ再設置後の写真を。


ご覧のように再設置が終わると、メンテナンス用の足場が待ってましたとばかりにすぐ組まれました。
メンテナンス工事会社は防水層の上に直接足場を載せられないので、ウッドデッキの再設置を待っていたようです。


経年変化したイペに塗装したら、どんな色合いになりますか?と質問をいただく事がありますが、初めの無塗装の写真と10年経過して塗装したイペの色合いを比較してみてください。
今回は塗装する時に点検もさせていただきました。全く腐朽や傷みもなく10年保証はきれましたが、次回の家のメンテナンスまで充分使用に耐えうる状態でした。
このようにマンションと同じく戸建のバルコニーウッドデッキも、メンテナンス時の一時取り外し&再設置を承っています。
今まで当社で施工されたお客様は、メンテナンスの計画がもちあがりましたらご一報を。過去施工の資料・図面を残していますので、1日以内に見積もりさせていただきます。
では次回はマンションのベランダウッドデッキを。