今回の紹介は東京都東久留米市のウッドバルコニー(戸建の2階建て木製ウッドデッキ)のリニューアルです。
お客様からウッドバルコニーの手摺がぐらついているので、「梁の割れ補修と手摺のみの交換はしていただけますか?」というご質問と一緒にその写真を送付いただきました。
その写真がこれ。
お客様からの写真
確かに手摺の笠木のコーナー部分が離れていて支柱も傾いているように見えます。ん?支柱が傾いているって?こりゃあ、支柱が腐っているんじゃなく付け根が腐ってんじゃないの?
お客様に事情を話して、構造部を拡大した写真を再度送ってもらったら。
大梁の拡大写真
手摺支柱と大梁の仕口を見ると、どうもホゾ加工しているように見えます。
これを見て、お客様に相当危険な状態にあるとお伝えすると、「自分も再度じっくり裏側から見てみたら、腐朽が思ったより進んでいるので、リニューアルしたいので詳しいお話を聞かせてください」と休日にご家族でご来社されました。
来社時にお話しをお伺いすると、築7年の住宅を昨年購入され、このウッドバルコニーは初めからついていたそうで、購入時点では全く問題なさそうだったんですが・・・・・・つまり、ウッドバルコニーも築8年。
木材は腐朽し始めると早いですが、たぶん築後間もなくから腐朽は始まっていたはずです。ほぞ仕口での腐朽は外からは判りにくく、その構造上内部腐れから始まります。
概算の見積もり後、次週に私がご訪問。
大梁と梁の接合部
梁同士の接合は羽子板付ボルトにて接合されています。この部分が腐っているのではなく、この梁に手摺支柱のホゾがあり、そこから腐朽が進んできていました。やっぱり推察したとおりです。
ここでホゾ加工していなかったら、この木材でもまだまだ持ってたんじゃないのかな?
梁下まで腐朽が進んでいます
たぶん1年前までは、内部だけでここまで表面には表れていなかったのでしょう。接合された側の梁は重みで数センチ下がっています。こうなると崩壊も時間の問題です。
このウッドバルコニーは某大手HMさんが、住宅を建てる時に一緒に作られたようなので、そのときの大工さんが施工したようです。けっして後付で施工したものではありません。
何故なら、今回解体した時に家との接合部分でそれと判る痕跡が残されていました。その部分も一工夫があってもいいんじゃない?という感じでした。
「在来工法で大工が作る頑丈なウッドデッキ!」なんて宣伝しているところもありますが、頑丈でもすぐ腐っては元も子もないんじゃない?というのが私の考えですが・・・・
こんな事を書くと、また全国のウッドデッキも施工している大工さんから総スカンを食いそうですが・・・・・・
テクノグリーンのウッドデッキ職人の半分は元大工ですが、当社の施工方法に基づき大工の技を使う所と使わないところを明確にしています。
さて、ウッドデッキの腐朽に関する話はこのくらいにして、一部補修ではなく全面リニューアルとなりましたので、基本的なさいずは今まで通りですが、部分的にはより頑丈で使いやすいウッドデッキへと詳細を打ち合わせ。
その辺のところは、完成写真も含めて次回で!
前回の続きで練馬区の駐車場上のウッドデッキ施工完了編です。
通常は、2階建てウッドデッキでも梯子は無くても採寸できるのですが、今回持っていったのは、この樹木の幹周りの位置や枝の位置、高さを正確に測り、枝打ちなしで構造部分の梁を通すポイントを見つける為でした。
お客様のご希望のウッドデッキの形で、且つ樹木の枝1本切らないで施工できるピンポイントが見つかり、設計を。
出来上がりました駐車場上のウッドデッキの写真から。
正面から
お客様のご要望で、隣家に気を使いましてフェンス位置は30cmほど内側に取り付けています。
正面フェンスのアップ画像
板幅は50mmの狭い横板。隙間は20mmです。野暮ったくない上、目隠しとしても充分な効果を期待できます。幕板は標準の150mm2枚張りとしています。同じ30cm幅でも100mm3枚よりは、ず~っとスッキリとします。テクノグリーンのこだわりです。
ウッドデッキ内部から見た正面フェンス
これなら道路に面した正面からの人の目も気になりません。
隣家側のフェンス
外部と接する正面と隣家側の横板は外張り仕様です。
裏側と折り返しのフェンス
お気に入りの樹木がよく見えるように、樹木を囲う形になる鍵形部分のフェンスは横板を1枚づつ抜いて90mm隙間としています。また室内からフェンスが綺麗に見えるように内張りとしています。
掃き出し窓とウッドデッキ
掃出窓とウッドデッキの高さ位置はこんな風になっています。段差もほとんどありません。
柱基礎と柱受け金物
ちなみにこの写真は型枠を外す前の写真です。
テクノグリーンオリジナルのいつもの柱受け金物。当社では高さ2m以上のハイデッキではこの柱金物と100角柱を標準としています。・・・・・多少コスト高になりますが、安全・安心がハイデッキの場合、第一と考えています。
いつもは、駐車場上や2階建てウッドデッキを施工するときは、コンクリート舗装を掘削し下に基礎を打設して金物を取り付けるのですが、今回現調しているときに、丁度この柱の下を水道管が敷設されてるのが判りましたので床掘りはできず、このように土間コンの上にご了承を得て柱金物用の基礎を打設させていただきました。
今までいろいろな会社に問い合わせても、納得のできる「安心な構造と金額」のウッドデッキに出会えれなかったお客様に、ご満足いただけれる2階建てウッドデッキを提供する事ができました。
安心な構造の2階建て・駐車場上のウッドデッキをご検討の方は右のお問い合わせから、ご連絡ください。
投稿者:technogreen | カテゴリ:2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2012年11月7日
横須賀市の2階建てウッドデッキ、いよいよ最終の完工編となります。
基礎も出来、柱も建って仮設足場を組んで上の本体工事中の写真から。えっ、工事中の写真を撮り忘れた?
仕方がありませんので、出来上がった完成写真を紹介します。
正面横板フェンスのすき間は5mm
正面の横板フェンスのすき間は5mmです。最初の打ち合わせでは上部は10mm、下部は20mmのすき間で決定し、張りはじめたのですが、半分張ったところでお客様から、「想像以上にすき間が大きく隣のアパート通路から見えそう!」とのご意見で急遽、上部5mm、下部10mmのすき間に変更。・・・・この目隠しが最大の目的ですから。
中3階デッキ
二階ウッドデッキの上にあるので、中二階ではなく中三階?デッキ。この中三階が今回、お客様の一番のこだわりです。この目的はのちほど。
両サイドフェンスのデザイン
両隣からの視線は気にならい位置ですので、幅狭の横板で、すき間も大きくとって張っています。
2階デッキには外水栓
意外と2階ウッドデッキに、この外水栓があると便利です。今まで取り付けたお客様からも「重宝してます!」と言われる一品です。今回はイペの木製立水栓にシンプルな十字蛇口。水受けは白い陶器製です。水道は表側玄関脇にある蛇口から分岐して家の脇を通し、この2階部分まで立ち上げています。
外側から見た2階建てウッドデッキ
外側から見るとこんな感じです。上の足場はバラし終わり、残り下半分をバラして施工完了。
完了後、お客様から。
「構造計算、オリジナル柱金物など、他社にはない感じの専門業者らしい施工。これがテクノグリーンさんに決めた理由です。あとイペ材で、柱も100角を使うことでした。また最初の電話で質問させていただいた時に、色々と受けてくれて良かったです。
特に中2の娘が中2階でたそがれてます。家族は私任せでしたので、すばらしいウッドバルコニーができてオヤジ力(りょく)、アップです。家族円満な感じです。家族みんな感謝しております。ありがとうございました。
それから、数人に紹介というか自慢済です!!」
・・・・・こんなに感謝していただき、恐縮です。テクノグリーンが、一番重要と考えています基礎と柱を、同じく「重要」と考えて当社をお選びいただいた事に感謝しております。この基礎と柱ゆえ、中2いや中3階も安心してご活用ください。
安心・安全な2階建てウッドデッキ(木製バルコニー)をお探しの方はこちらから、資料請求してください。色々なタイプの施工例写真集付きです。
ホームベージでもいろいろなウッドデッキ施工例を写真で紹介しています。