中庭、玄関前、縁側と3か所のウッドデッキ~松戸市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例, 2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2015年6月2日

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今回紹介させていただきますウッドデッキのお客様は、10年前に2階建てウッドバルコニーを千葉県松戸市で施工させていただきましたお客様です。

10年前に横浜大桟橋のイペウッドデッキをご覧になり、「同じイペ製でウッドバルコニーを!」とのご要望で施工させていただきました。
従いまして本当は4ケ所のウッドデッキの施工をさせていただいた事になります。

10年前に新築された家に繋げて今回増築された部分へのウッドデッキです。

増築を担当された工務店から、サイプレスのウッドデッキ施工提案があったそうですが、ハードウッドの2階ウッドバルコニーを10年も使用されているお客様には、サイプレス(ソフトウッド)は、「どうも好みではない!」というう事で、今回もテクノグリーンへご依頼いただきました。

サイプレスを「ハードウッド」と称して販売している会社もあるようですが、針葉樹ですので間違いなく「ソフトウッド」です。
確かに針葉樹の中では硬めの木材ですが、ウッドデッキ用ハードウッドと比較すると硬さも比重も耐久性、強度も全て低い木材です。

以前、イペで施工していた時、お客様のお隣さんがサイプレスで施工されたウッドデッキをお持ちでイペ材と見比べられて「同じハードウッドでも全然違うんですね。」と話しかけられましたが、やはり節の有り無しが見た目で大きな違いとなります。
今回のお客様も節が気になっていたのかもしれません。・・・・・この辺のところは好みの問題ですけど。

それでは、採寸時の写真から。

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こちらは、増築された分と既設の家とにより出来ました中庭部分。

 

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こちらはリビングの掃出し窓前で、通路的な縁側デッキを施工予定。奥に見えます中庭のウッドデッキに繋げます。

 

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こちらは逆に中庭から見た写真です。

 

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こちら側は玄関前。

 

これら3ケ所のウッドデッキでは施工面積もかなり大きな面積となります。

10年経ったイペ製のウッドバルコニーが腐っていないばかりか、傷んだところも全くないのを実感しているお客様は、オールイペでのウッドデッキを施工希望でしたが、予算的にはちょっとキビシイ!

 

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10年前施工のイペ製ウッドバルコニー。色は変わっていますが、他は全く問題なく使用されています。お客様も感心されていました。

 

そこで、今回は腐朽が発生しやすい構造部分の束・大引き・根太をイペで作り、床板とフェンス横板をマサランドゥーバにて施工する方法を提案させていただきました。もちろんサンプルを持参して木材の確認をしていただきましたが。

この木材は色が赤っぽいので「アマゾンジャラ」とか「アマゾンウリン」と名付けて販売しているところもありますが、「マサランドゥーバ」あるいは「マニルカラ」が正式名称です。

このマサランもブラジルからの輸入木材で、耐久性はイペと比較して少々劣りますが強度や硬さは遜色ありません。
あと欠点は板材の割れ反りはそれほどでもないのですが、角材は「ちょっと・・・・」というのが今まで施工しての実感です。

それでもイペと比較すると値段は安いので、いいとこ取りのハイブリッド工法を考えてみました。

それでは完成写真から。

 

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中庭ウッドデッキ。光線の影響で写真の色は違って見えますが、実際は下の写真の色に近いかな?

 

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入口から眺めた中庭ウッドデッキ。

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中庭ウッドデッキに繋がっている「縁側ウッドッキ」というには出幅が広いかな?。約1.2mあります。庭からウッドデッキへは、この2段のステップで。
これで1階にある部屋は全部繋がったのかな?

 

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そしてこちらは、玄関前のアプローチデッキ。
駐車場からはスロープになっていて50cm上がっています。

 

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中央部の玄関前だけはフラットにし前後はスロープとなっています。これは将来、もし車椅子生活になっても楽に外出できるようにとの考えからです。

さて、これで今回のイペとマサランドゥーバのハイブリッド型?ウッドデッキの紹介は終了ですが、イペと違いマサランは他のハードウッド同様に水に濡れると湿潤膨張しますので、残念ながら5mmのすき間を開けて床板を張っていますが、お客様からは

「今回も、大変すばらしいデッキを作っていただきありがとうございました。
土足で上がるのがもったいないようなデッキで、またお願いして良かったと思っています。
また、職人さんがたのチームワークもみていて、すがすがしいものがありました。」

「10年間前にお願いしたウッドデッキに満足しているので、注文しました。」

との、お言葉もいただき、私も安心しましたのと同時に10年振りのウッドデッキに出会え嬉しかったです。

次回は10年振りではないですが、4~5年振りで出会った大規模修善時にお預かりしたウッドデッキの紹介です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二階建てウッドバルコニーは構造で選びました~三鷹市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2014年1月11日

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今回のご紹介は、東京都三鷹市の戸建二階建てウッドバルコニーです。

新築の家が着工された時点で、資料・サンプル請求とともに、新築図面へご希望のウッドバルコニーを書き入れた図面を送付いただきました。

お客様は新築計画時から、2階建てウッドバルコニーを付ける予定だったそうです。
ネットで、たくさんの会社のホームページを調べ資料も蒐集し、出た結論が「二階建てはやっぱり安全第一の構造」でした。

そんなお客様は現地調査に立合いいただいた時に、実物の柱金物をご覧になって「写真で見るより頑丈そうですね!これなら安心です!」
テクノグリーンのウッドバルコニーは構造部分を計算して設計しているだけではなく、この柱金物とそれ用の基礎を別途打設する事で安全・安心を担保しています。

それでは、現地調査・打ち合わせ時の写真から。

調査時の写真 1

調査時の写真 1

 

まだ竣工していません。この玄関前の上部をウッドバルコニーにして、二つの部屋から出入りできるようになります。
当社の施工は、引き渡し日の翌日からの予定です。
今回は、ビルダーさんは家のみの請負で外構工事も別発注となっていますので、ウッドバルコニーができてからの外構工事という流れで施工スケジュールを組んでいます。

調査時写真 2

調査時写真 2

ウッドバルコニーの床高さやフェンス高さ・デザインを打ち合わせ。
次に肝心の柱位置の決定です。2階建てのウッドバルコニーや駐車場上のウッドデッキを設計するにあたり、この柱位置が一番重要になります。
元々ビルダーさんにもこの部分へウッドバルコニーを建てる話をしていたそうで、詳細の平面図と矩計図を後日送って頂く事に。・・・・これで詳細設計が可能となります。

冬期間は、コンクリートの強度が出るまで時間がかかりますので、引き渡し日の翌日に基礎打設のみを行い、1週間後に本体工事へ。

 

完成ウッドバルコニー写真

完成したウッドバルコニー

 

家を建てるにあたり、柱基礎部分はけっこうな深さで盛土されていましたので、基礎はこの土の下深くへ打設しています。写真じゃ、良く見えないかな?

この後、道路から玄関前までのアプローチは外構工事で。どんな仕上げになるのかな?柱金物は仕上げの方法にかかわらず、納まるようにカップ高さを設定しています。

 

玄関上の窓

玄関上の窓

隣家2階の窓がすぐ傍にあるので、フェンス高さは1.5m。すき間は10mmに設定。これだと目隠しには十分。

道路側のフェンス

道路側のフェンス

こちら側は道路側のフェンスです。したの道路からは完璧な目隠しとなっています。気兼ねなくウッドバルコニーで寛げます。

 

 

上から見たウッドバルコニー

上から見たウッドバルコニー

ウッドフェンス上から見た床はこんな感じです。
この床板の張り方を見て?と思われた方は鋭いです!

実は三鷹市では、躯体から1mまで(どこの自治体でも)は張り出している部分のバルコニーは建築面積に算入されないのですが、それ以上は建築面積に算入されるで、10mmすきまにして張り込んでいます。三鷹市はすき間10mmでO・K。この辺りは、自治体によってずいぶんと違ってきます。今回はお客様が事前に三鷹市へ確認済みでした。

 

ウッドバルコニー正面の拡大

ウッドバルコニー正面の拡大

 

仕上がりのサイズは家の壁にピッタリと合わせて施工。

ご希望通り、10年保証付き安心の二階建てウッドバルコニーをお渡しできました。

お客様からは「まだ引っ越しも終わったばかりですし、そんなに使用してませんが、暖かくなるのが楽しみです」とお電話いただきました。・・・・早く暖かくなればいいですね!
テクノグリーンではウッドバルコニーだけの写真集もご用意しています。ご検討中の方はこちらから、「二階建て木製バルコニー」をお選びの上お問い合わせください。
資料・イペ材サンプルと一緒に送付させていただきます。(地域限定となりますが無料です)

ウッドバルコニーのリニューアル~東久留米市~後編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:駐車場上ウッドデッキ, 2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2013年10月11日

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前回の続きで東久留米市ウッドバルコニーのリニューアルです。

リニューアルにあたり、お客様のご要望は
1)床は今まで使用していたFRPのグレーチングを使用する
2)隣家側のフェンスは1.5mまで高くする。
3)柱は現在より強固な留め方にする。
の3点でした

解体後、さっそく新しいウッドバルコニーの施工へ。

既設の柱と基礎

既設の柱と基礎

柱は基礎に埋め込まれた羽子板ボルトでの1点止め。まぁ、これでもLアングルでビス止めしているよりはましですが、せっかくのリニューアルですので一番重要な柱はしっかりと。
また一部駐車場の上もになりますので、柱は目一杯境界側へ建てています。

専用の柱金物画像

専用の柱金物

基礎は強固に作られていたので、今回は柱金物だけを交換。そう、テクノグリーンオリジナルの2階建てウッドデッキ専用柱金物です。腐食に強い亜鉛ドブメッキです。
イペ材を使って耐久性のあるウッドバルコニーを作っても足元が錆びてしまってはしょうがないですからね。

ウッドバルコニーや駐車場上のウッドデッキを施工する場合、この基礎・柱の足元をどれだけ頑丈に、なおかつ高耐久に設計・施工するかが最重要課題と考えています。
庭用ウッドデッキと違い、この基礎・柱・梁をどう施工するかにより同じ大きさでも2~3割価格が変わってきます。・・・・・テクノグリーンのハイデッキは高い!と、云われる所以でもありますが、トコトンこだわり続けます。理解していただけるお客様だけの為に。

 

FRPグレーチング床

既設デッキの床

 

これがFRP製のグレーチング床。テクノグリ-ンでは今まで使用した事がありませんでしたが、今回はお客様が建築面積の件もあり、これの再利用をご希望。
ただ、床が家側のベランダ仕切りから20cm以上も下がってるんです。大変だこりゃ!

新設デッキの床画像

新設デッキの床

せっかく高くした床が写っていませ~ん。実際は職人が現場で気を利かして床を20cm高くして施工しました。

正面と側面(隣家側)のフェンス高さを変えています。
今までのフエンスがこれ。

既設バルコニーのフェンス

既設バルコニーのフェンス

パンチングメタルのフェンス。これはこれで、なんか良い感じでしたが、目隠しとしてはちょっと役立たないかな?

最後の写真。

ウッドバルコニー完成正面

ウッドバルコニー完成正面

先ほどの正面全景写真とちょっと違うと思いませんか?
正面の幕板がさっきの写真では2枚分張ってなかったんですね~。床を20cm以上上げたために、設計図面とおり幕板を張っていったら足りなくなってしまいましたので、追加張りが完了した写真がコレです!
これで前面の構造部分も隠れて見栄えも良くなりました。

これで、今回の紹介は終了。
今日も駐車場上のウッドデッキを設計をしていました。上で述べたハイデッキの柱の固定ですが、もちろんお客様の事を考えてという理由もありますが、実は私自身が納得できない柱の建て方をしたハイデッキを施工した場合、出来たその日から眠れなくなるんじゃないか?という心配をしている小心者だからです。

繰り返しになりますが、テクノグリーンの駐車場上や2階建ウッドデッキは高いです!(駐車場の上や2階建なので背が高いのは当たり前だろという突っ込みはご遠慮を。価格が高いんです)・・・・・・安く作りたい方は。。。。。。。。

 

それでは次回は激安ではありませんが、そう高くはないイペの庭用ウッドデッキの紹介させていただきます。