投稿者:technogreen | カテゴリ:2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2012年11月5日
前回の続編で横須賀市の二階建てウッドデッキ。
お客様が来社されたときに、仮ご注文いただきましたので、翌週の日曜日に行って参りました。が、雨。それもザァーザァーと。
まっ、今回は数カ所の寸法の確認とメインは柱基礎打設の為の現場状況チエックです。これが終わればフェンスの高さやら、板間すき間や、お客様ご要望のオプションの打ち合わせを室内で。
調査時の写真から。

この場所の上にウッドデッキを施工
南向きなのですが、道路に面した家からすると裏庭になります。この裏側隣家との境界ブロックまで2階建てウッドデッキにします。丁度、物が置かれている場所に柱の基礎を打設します。

材料の搬入経路
庭から道路側を見た搬入経路。狭い。壁と境界ブロックの間は50cmしかありません。よくあるパターンですが、2階建ての場合は柱の長物がちょっと厄介となります。

2階のリビングからの風景
風景というか、お隣さんはアパートになっていて丁度その2階通路と同じ高さになっているため、このようにヨシズで目隠しするのが精一杯の状況です。これじゃ、リビングでゆっくり寛ぐという訳にはいきませんね。先ずはこれの解決です。
お客様のご希望をどんどん出していただいて、少しでもご希望に沿うべく、今までのプランナーとしての経験を生かしアイデアを出して決めていったのですが。・・・・また職人達から「いったい、誰が施工するんだヨ!」と言われるのを覚悟の上で。
最終打ち合わせが完了し、いよいよ基礎工事。

柱の基礎工事
柱部分の基礎工事。これが終わりますと1週間の放置ではなく養生期間です。その間に工場で上部ウッドデッキやフェンスの製作を行います。

柱の立ち上げ
ご覧の特注の柱金物で、基礎と柱を堅固に一体化します。これで柱の反りによる「ズレ」なんて現象は起きません。ハードウッドの長尺の角材の反る力は半端じゃなく、ビスで留めてるだけですと、ブチ切ってしまいますから。
もちろん金物自体は溶融亜鉛メッキ仕上げですし、柱の木材も腐りにくい形で固定されるように色々と工夫をしています。
多くの物件の柱の基礎・留め方・工法を見て回り比較してきたお客様が、当社へ来社された時に、じっくりとこの柱金物を手に取り確認され、納得いただいた逸物です。
さて一番安全性に関する重要な基礎と柱が結ばれましたので、あとは上部のウッドデッキの施工となります。・・・・次回でたっぷりの写真とともに紹介させていただきます。・・・・・・お楽しみに。
投稿者:technogreen | カテゴリ:2階建てバルコニーデッキ | 投稿日:2012年11月2日
今回は横須賀市での二階建てウッドデッキ(木製バルコニー)の紹介です。
ご来社
昨年末にお電話をいただき、資料・サンプルを送付させていただきました。新築の家は着工前でしたが、2階リビングで、その前に2階建てのウッドデッキを計画されているとの事でした。
お客様の職業柄?かどうか判りませんが、電話での質問はもっぱら建てる柱とその基礎、構造部分だけでした。
その後一度、ご希望の寸法での概算見積依頼があったのですが、夏も終わる頃「家が建ちました。引っ越しも終わりました。いよいよ2階のデッキを作ろうと思います!今度の日曜日にお伺いしてよろしいでしょうか?」と電話があり、翌日曜日に友人と一緒に横須賀から遠方の当社まで足を伸ばしてくれました。家の図面一式と家の周りや他のウッドデッキの参考写真をたっぷり撮り込んだスマホを持って!
いろいろと見て廻って~
今年の始めから神奈川県内の横浜から湘南地区まで、あちこちと道路から見える2階建てのウッドデッキや駐車場上のウッドデッキ等のいわゆる木製ハイデッキを10ヶ所以上も見て歩いたそうです。また県内の地元業者何社かにも電話でやはり「柱とその基礎」について問い合わせをしてきたそうですが・・・・満足する回答を得られなかったそうです。
10cm角の柱
「・・・・・・・でも、なかったんですよネ。自分で望んでいる柱とその留め方が。ほとんどが既成の束石に柱を載せて止めているだけか、土間コンの上にそのまま建ててビスとアングルだけで留めてるだけなんてのもありましたよ。それに柱サイズが9cmというのが多くて、なんか心配なんですよネ。その点、テクノさんは以前、電話で聞いた時に基礎は新たに打設して作るし、柱は10cm角と聞いていたので、注文しようと決めて今日、来ました。」
特注柱金物
打ち合わせルームには特注の柱用金物の実物を置いてあるので、それをご覧になり意を強くされたようです。・・・実物を見るとかなりゴッツイです。機能と強度優先で、はっきりいってデザインは二の次です。
いやぁ~。それにしても2階建てウッドデッキほど、設計、施工する者の考え方が違ってくるものはありませんね。柱はたった1cmの違いと思われるでしょうけど、9×9=81と10×10=100と断面積で2割の違い、すなわち柱強度は2割も違います。同じく価格も2割違ってきますが。
また庭用のウッドデッキと違いハイデッキは柱本数が少ない上、柱高さが3m以上になるケースが多いので、1本に掛かる力は庭デッキの束柱の比ではありません。特にハードウッドの長物の角材は反る力が大きく、相当強固に固定しなければ、置いてあるだけの束石程度の物は動かしてしまいます。その結果・・・・・・・・。
構造重視
そういう理由でテクノグリーンのハイデッキは基礎・構造部分でコストが掛かっているいるため高くなり、お客様からの「もっと安くならない?」というご要望に残念ながらお応えすることができません・・・・。今回のように基礎・構造重視のお客様を除きましては。
基本的な打ち合わせは終え、次週の日曜日にお客様のところへお伺いしまして、詳細仕様の打ち合わせ、現場状況を見させていただくことを決定。・・・・・現場打ち合わせ・基礎工事は次回で。
二階建てウッドデッキの写真集・資料・サンプルはこちらから。・・・・・「二階建ウッドデッキ写真集希望」と一言。
右のカテゴリー欄「2階建てバルコニー」でも施工例をいくつか紹介しています。
前回は「ハードウッド」と「ソフトウッド」の呼称という余談で終わってしまいましたので、今回は元の本題「松戸市の隣家との目隠しウッドフェンスとウッドデッキ」に戻りまして施工完了の紹介とさせていただきます。
さっそく施工後の写真から。

最後の床板仕上げ中

高さ1.5mの目隠しウッドフェンスとデッキ
ウッドフェンスの高さは床から1.5m、板のすき間は5mmにで施工。ここまですれば完璧な目隠しとなります。

目隠しに十分なすき間

デッキより飛び出したウッドフェンス
ウッドデッキ端部より約1.6m飛び出してウッドフェンスを張っています。これで隣家の窓全てから目隠しとなりました。
今回のウッドフェンスは高さは地面から2m、延長は7mです。これを独立したウッドフェンスのみで施工しますと転倒防止の為、控え柱が数カ所必要となります。でもウッドデッキと一体化して建てれば、ウッドデッキ本体が控えの役目をしてくれて不要となります。ただし、フェンス用の支柱はウッドデッキと剛接合してフェンス全体に掛かる風荷重を分散するように設計・施工しなければなりませんが。
打ち合わせにお伺いしました時には、まだビニールプールが駐車場の上へ出されていた。今年のシーズンには間に合いませんでしたが、来年のシーズンにはこのウッドデッキ上で思う存分にお子様がプール遊びができる事でしょう!
施工完了後のアンケートでお客様から
「施工も1日で完了し、手際も良く職人皆さん感じの良い方達で良かったです。保証期間も10年間と長めなので、すごく安心しています。ただ金額がサイプレスくらいもう少し安いともっと良かったです・・・・・・」
今回も工場でほとんど製作、仮組みを行ったのを現場組立しましたので、1日で完了できました。現場施工日数を減らすことで少しでもお客様への負担が軽くなればと考えています。
価格はさすがにサイプレス並には・・・・・。それでも木材の㎥あたりの価格は3割以上サイプレスは安いですが、他に使用する副資材(ビスや金物)、施工費用はどちらも同じように掛かりますので、材工共の価格では1割くらいの差となります。
えっ?3割以上が1割?とビックリされるかもしれませんが、実はサイプレスのような針葉樹は木材強度(曲げ強さ・せん断・弾性係数等)をイペのようなハードウッドと比べると、50~70%くらいしかありません。
つまり同じ耐荷重を有するウッドデッキを設計にするにあたり、使用する木材断面を小さくしたり、根太・大引・束間隔を大きくする事により数量を減らす事が可能です。つまり使用する㎥数が減るのです。もちろんしっかりと構造計算をした上での話ですが。
あとは、この価格差とお客様がどんな木材が好みかで決めればよろしいかと・・・・・。あっ、それと10年保証があるかどうかも大事か!
この辺の詳細につきましては、こちらの資料請求からどうぞ。