マンション1階庭のウッドフェンス~杉並区

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, ウッドフェンス, マンション専用庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2017年6月30日

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8年前にマンション1階の庭にウッドデッキを施工させていただきました杉並区にお住まいのお客様から、お電話をいただきました。

「前に作ったウッドデッキに繋げて、新たに増設を考えています。一緒に目隠しのウッドフェンスも。」

 

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お客様は賃貸マンションのオーナーで1階部分はすべてお客様のお部屋となっています。
8年前は庭に面した半分をウッドデッキにしたのですが、今回は残りの半分もこれに繋げてウッドデッキにする計画。
前のウッドデッキのイペが8年経っても”良い感じ”という事で、今回も使用木材はイペ指定です。

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マンションの庭デッキは戸建住宅と違い、このように土間部分から掃出し窓まであまり高さがないパターンが多いです。
そこで今回も庭用ウッドデッキとマンションベランダウッドデッキを合わせたような工法にて設計します。・・・・・8年前の図面を参考にすると、やはり同じ工法でした。

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さて、こちらは目隠しフェンスを計画している正面の隣地境。
現況はメッシュフェンスに蔓類を這わせて目隠しとしているのですが、年々手入れが大変になってきたので、この辺で手入れがいらないウッドフェンスへと考えられたようです。

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この庭の側面に数年前に造園屋さんにサイプレスで延長は短いですがウッドフェンスを作ってもらったそうですが、新しいうちは気にならなかった節が・・・・・・
ソフトウッド(針葉樹)は、古くなってくるとこの節が目立ってきたり抜けてきますので、みすぼらしく感じる方もいらっしゃいます。

そこでお客様は節の少ないというか、ほとんどないハードウッドでの見積もりをご希望。
ただ延長15m以上、高さも2m近くとなりますので結構な金額となってしまいます。

とりあえず、テクノグリーンで扱っている樹種の中で一番高級なイペと一番安いイタウバの2種類で見積もりを。

イタウバのサンプルも比較してご覧になったお客様から、見積もり後数日して「・・・・・・やっぱりフェンスもイペで」

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完成したウッドフェンス。ウッドデッキ材の王様イペ。やっぱり表情に高級感がありますね。

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延長が15m以上で高さも2m近くあるウッドフェンスなので、既製品の基礎ブロックではなく現場打ちの基礎を打設しています。
おまけに一直線のフェンスなので、途中に控え柱ではなく控壁にしておしゃれに。斜めのつっかえ棒の控え柱でも強度上は問題ないのですが、景観上はこちらの方がかっこいい!

ただ今回はマンションオーナーの庭でしたので、こうして本格的な基礎を打てましたが、分譲マンションの場合は管理組合の承認が必要となります。

次は増設したウッドデッキ。

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手前が新設のウッドデッキ、向こうに見えるのは8年前のウッドデッキ。

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出幅は既存の倍にして大きく作り、樹木部分は丸くくり抜いて完了。

これで以前のウッドデッキと繋り約12m長さのマンション1F庭ウッドデッキとなりました。広いです。

それではこれで、マンション1階のウッドフェンスとウッドデッキの紹介は終了。次回は戸建の庭ウッドデッキです。

 

車いすでも出入りできるウッドデッキ~世田谷区

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2017年6月8日

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世田谷区で戸建の家を新築されたばかりのお客様からお電話をいただきました。

ご家族に車いす生活の方がいらっしゃるそうですが、その車いすで自由にウッドデッキに出入りできるウッドデッキを作りたい!

送付いただいた家の図面から概算見積もり後に、ご自宅にお伺いさせていただきました。

 

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表側から見た庭。奥へ行くほど狭くなる台形の庭でした。竣工間もなくで庭の外構工事は手つかずの状態で現調。

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奥側から見た庭。掃出し窓前に合わせてアルミの目隠しフェンスが取り付けられていたのですが、これを毎日リビングから見る事になると思うと違和感を感じ始めてようです。

そこでウッドデッキを作る計画をしていたので、このアルミフェンスを隠すウッドフェンスも一緒にと思い、先に見積もりを依頼した業者から出てきたのが人工木のウッドデッキとウッドフェンス。
・・・・・・・・これじゃ、アルミフェンスとあんまり変わらないんじゃない?

——–アルミ、コンクリート、樹脂(人工木)のような、単一色調で視覚から”ゆらぎ”の無い光しか入らない空間では人間は落ち着かないそうです。(たまにはそういう空間の方が落ち着くという方もいらっしゃいますが)寛ぐための空間なのに—–

元々ウッドデッキだけでも人工木材には?があったお客様、そこで当社に天然木での見積もりご依頼を。
イペ材のサンプルをご覧になったお客様は、すっかりイペを気にいり人工木より少々高くても是非イペで作りたい!ただし、少々高い程度なら。・・・・・・そこが難しいんですけど。

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出幅が小さい庭なので、ウッドデッキの下へこの室外機を隠したいというのがお客様のご希望。・・・・・このため下の構造部分の大引きや根太が当たらないよう細心に採寸。

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お引越し前に完成。前のステップは通常より広いです。車いすのサイズを測り一度このステップというか踊り場に上がって次のウッドデッキ本体に車いすが登れような広さとしました。

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施工日1日前にお客様から、高さの変更依頼。
「車いすでの出入りを考えると、サッシ枠下高さを室内高さに変えて段差をゼロにしたいが出来ますか?」

——-マンションの掃出し窓前では、よくこのようにサッシ枠より上で網戸前ギリギリまでウッドデッキにするのですが、戸建の庭ウッドデッキでは当社も初めて!
お客様も承知の上でのご要望でしたが、難点はシャッターが完全に閉まり切りません。

本当は初めからノンレールタイプのバリアフリーサッシが付いていれば問題はなかったのですが、お客様はご存じなかったのと工務店からの提案がなかったそうで。。。。。。

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車いすの後ろが見えますでしょうか?なにはともあれ、ウッドデッキは室内と同じ高さに作りましたのでスムーズに出入りできるようになりました。
ちなみにこの横板フェンスのすき間は10mm。これでお隣さんのアパート入口からのプライバシーは確保。

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さすがに奥行き9m近くのウッドデッキと高さ約1.5mのフェンスを2面張りますと、施工完了は2日目の夕方となってしまいました。

というところで、車いす出入り可のウッドデッキ紹介は終了。次回は戸建ベランダウッドデッキ。

 

 

ウッドデッキがシロアリに~松伏町

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2017年5月27日

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埼玉県松伏町にお住まいのお客様から、庭の今あるウッドデッキの図面と写真を送付いただきました。

「10年ほど前、新築の家を購入したときに一緒に作ってもらったウッドデッキがシロアリにやられています・・・・・・・」

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こちらがお客様から送付いただいた写真。確かに幕板に接している床板のほとんどがシロアリにやられていますね。

いただきました図面から、既存ウッドデッキの撤去費と新設のウッドデッキの見積をさせていただきました。
その後、どうせ作り直すならもっと使い勝手の良いウッドデッキに作り直したいとの事で、ご希望の案の手書き図面を作成しご来社いただきました。

今のウッドデッキがシロアリにやられているので、木材の選択は10年保証付きのイペで直ぐに決まりましたが、平面の大きさ、形状とフェンスデザインを打ち合わせし、2案で見積もり検討いただくことに。

 

その見積もりを基に現地調査へ。

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窓から出る部分のみ高く、あとは低床のウッドデッキでした。室外機カバーは市販の物が置かれてましたが、これもベンチ兼用になるタイプに作り替える事に。

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こちらが変更しましたウッドデッキ。本体の高さはすべて高床にし、ステップを介して庭に。この方が使い易いし安全です。
元のデッキにもありました床下収納が便利だったとの事で今回も。・・・・以前より大きく使えるようになりました。

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室外機カバーもご覧のようにベンチの高さへ、またベンチとして使用できる強度も有しています。

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昔流行ったラチスフェンス。10年くらい前はこのデザインが主流でしたね。
これもデザイン変更。ただしハンギングバスケットをしたいとの事で、それが可能な横ボーダーのデザインフェンスに。

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こちらがデザインボーダーフェンス。細い方のボーダーにハンギングされても大丈夫なように強度計算の上、施工しています。
今まで前面にはフェンスが付いていなかったのですが、今回はこちらの面にも増設。

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以前のウッドデッキは、家を建てた工務店(大工さん)にお任せで、凝った階段を作ってくれたそうですが、使いにくかったそうです・・・・・・

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階段はシンプルにウッドデッキ本体に外付けで2段に。

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木材の内部はほとんどシロアリに喰われていました。

解体前のウッドデッキ。樹種はレッドシーダーでした。
10年くらい前は、ウッドデッキに使用されている木材の大半がレッドシーダーという時代でしたが、当社ではその前からこの木材が腐朽やシロアリに対する耐久性が低い事が判っていましたので、ウッドデッキでは使用した事はありません。

今や天然木でのウッドデッキといえばハードウッドの時代となっていますが、ハードウッドでも樹種によりましてはこのレッドシーダーと同じくらい、場合によってはそれ以下の耐久性しかないハードウッドもあります。
現在テクノグリーンでは、腐朽試験を行うとともに実際に経年変化を確かめてから10年保証できる木材イペをお勧めしています。

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最後にそのイペで施工しましたウッドデッキ写真で今回の紹介は終了。次回はマンションベランダのウッドデッキです。