ウッドデッキ塗装で長持ちする?~松戸市

0

投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2016年10月21日

タグ: , , , , , , , , ,

今までもこのブログで書いてきましたが、いくら塗装しても腐りやすい木材を使用したウッドデッキは長持ちしません。
今回紹介します松戸市のお客様のウッドデッキは、その典型例です。

「既存のウッドデッキが部分的に腐っており、古いウッドデッキを撤去のうえ新たに施工を考えています。」とメールをいただき、

お伺いしお話を伺うと10年ほど前に大手不動産会社の分譲住宅を購入されたそうですが、初めからウッドデッキ付の住宅でそれも気に入って購入されたようです。

 

P8170007

奥行きが3.6mもあり、庭の9割をウッドデッキが占めています。

P8170013

ちょっと見えにくいかもしれませんが、ウッドデッキの下も階段の下も土間コンを打たれています。また木製の束下には鋼製の束を入れて、水と触れないような構造となっています。
つまり下からの湿気対策を十分にしているのですが・・・・・・・腐っています。ウッドデッキの場合は湿気より雨等の水分により腐ります。

湿気対策や塗装メンテナンスだけでウッドデッキを長持ちさせるというのは根本的に無理があるんですね。
しないよりした方がマシという程度。結局は使う木材で耐久性は左右されるという事です。

DSCF7567

鉢植えもこのように置かれウッドデッキ生活を楽しまれていたようですが・・・・・

P8170002

販売会社からは「防腐注入木材なので塗装して手入れすれば長持ちしますよ」と言われて、ごらんのように塗装を何度もしていたようですが。。。。。。

P8170012

腐って崩れ落ちた階段。やっぱり階段の腐朽は早く、踏み板の木口から腐っています。

P8170014

これは幕板と接する床板の木口からの腐れ。これも、いつも通り。

今回は解体時に撮影していなかったので、写真で説明できないのですが床下の根太はこの数倍は腐っていてグジュグジュ状態でした。これも「いつもの事」

防腐塗料に防腐効果が無いわけではありません。むしろ効果があるので”塗れるところ”は、しっかりと残っている為”塗れないところ”が腐っているのに気づきにくいという現象が起こります。

——これが怖い。大丈夫だと思っていたウッドデッキにのって、ある日踏み抜いて怪我をする。現地調査中に当社の担当者が踏み抜いてしまいました。——-

仮にウッドデッキを毎年、ばらして1枚1枚塗っても1枚目の写真ように割れたところから水が浸み込んで、内部から腐るのを表面の塗装では防ぎようがありません。

でも防腐注入材を使用していたのでは?という疑問が残りますが、塗装は表面だけ、注入薬剤は数ミリまで内部に加圧され入っていますが、芯部には入ってないので割れが入った部分からは遅かれ同様に腐り始めます。

数年前までは、ホームメーカーや工務店の作ったウッドデッキの多くはこの防腐注入木材が使われていました。
最近はお客様からのクレームが多くなったようで人工木へシフトしているようですが・・・・・・・人工木メーカーのほとんどが2年間しか保証していないので本当に大丈夫?と私は思っています。

さて今回のお客様は、一度このようなウッドデッキの腐れを経験しましたので真剣に検討された結果、お選びになったのはイペ材でのウッドデッキ。当社の資料も熟読されていました。

それでは完成後の写真を。

IMG_2012

上からのウッドデッキ全体。3.6mの奥行きは広がり感があります。

IMG_2014

横幅も4.5mほどあり、広いウッドデッキです。

IMG_2016

今までのラチスフェンスを横板のデザインに変更。なおかつ目隠しにもなるようにすき間は10mmで。

IMG_2013

立水栓は既存のものを使い同じようにウッドデッキ上へ。

IMG_2008

隣家側のウッドフェンス。高さは1.8mあり寛ぎの空間ができました。

IMG_2017

庭からウッドデッキへの入口。こちらのフェンスは隣家と接していないので高さは1.1mに。

既存のウッドデッキ撤去と新設ウッドデッキの施工を含め2日間で完了。施工期間中お留守だったご主人から完了数日後にメールで、

「ご連絡が遅くなり申し訳ありません。
先日はウッドデッキ工事ありがとうございました。とても仕上がりも良く家族も大変喜んでおりました。
高い買い物ですが、維持費を考えると妥当な物と思います。」

そうですよね。テクノグリーンで施工しているハードウッドの中でもイペのウッドデッキは価格で一番高くなりますが、その代わり耐久性も一番で唯一10年保証しています。
これで毎年の”塗装しなくちゃ!”という強迫観念から解放されます。

これで今回の紹介は終了しますが、実は今日も同じ防腐注入木材ウッドデッキの作り替え工事をしています。
最近このての工事依頼が多く、予定も含め他にも数か所ありますので終わり次第、順次このブログで紹介させていただきます。

 

角地の庭のウッドデッキ~市川市

0

投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2016年10月9日

タグ: , , , , , , , ,

半年以上前に、千葉県市川市のお客様から資料請求とお問い合わせいただきました。

「現在戸建ての小さめの庭にウッドデッキと目隠しとしてフェンスを考えています。
金額的にも恐らく今すぐにとわいかないと思うので、実際に庭を見て頂いてから見積もりを出して頂けないかなと思いお問い合わせ致しました。
見積もり金額が出てからそれを目標に資金などを計画したいと思っております。」

資料・写真集とサンプルがお手元に届きましてから、

「ウッドデッキ資料、サンプル送付ありがとうございました。

実際に、庭を見て頂いて見積もりして頂きたくご連絡致しました!
資金等の準備、計画などもありますので長い目でお付き合いさせて頂きたいなと思っております。」

はい、結構です。当社では見積もりさせていただいて最長2年後に施工した例もありますから。(ただ、その間に材料が値上がりしまして、再見積りさせていただきましたが・・・・・)

打ち合わせ・採寸へ。

008

ご覧のように庭が2面の道路に面しています。それも結構人や車の通りが多い状況。
これでは庭に出てのんびりと、というような環境ではありません。

プライバシーの確保の為にもウッドデッキには、目隠しフェンスが必須ですね。

010

先ずは、お部屋の中に居る時でも安心できる目隠しフェンスの高さを決めていきます。
お庭には、木タイルや玉砂利をご自分で敷かれ活用を図っていたようですが、室内からの段差と目隠しだけは如何ともしがたいようでした。

※採寸している調査担当者が、まだジャンバーを着ています。調査時は2月頃。

P8060008

庭とブロックで仕切られた駐輪スペースは使われていないので、こちもウッドデッキに。これだと結構広いウッドデッキとなりますね。

009

この室外機はホースが固定され全く動かせませんので、この部分はくり抜きで。

IMG_2073

これがくり抜いて室外機の頭だけが出たところです。本当は室外機カバーを付けてあげたいところですが、シャッターや壁とのすき間もほとんどなく、設置は断念。

IMG_2082

道路から見たウッドデッキの全体。これで通行人の視線も気にならなくなりました。
ブロック上にありました既設のアルミメッシュフエンスは、施工する上で邪魔にはならないのですが、デザイン的に目障りなので撤去しています。

 

IMG_2081

駐輪スペース上へのウッドデッキ部分。こうしてみるとこの部分の面積というのは相当部分を占めているんですね。

IMG_2077

内部から見ても目隠し効果はばっちり。ちなみに横板のすき間は10mmです。
10mmのすき間だと圧迫感があるように思えますが、広幅と狭い幅の組み合わせにしますと、そんなには感じません。
このフェンスデザインは写真集の中からお客様が選ばれました。・・・・・ここ数年、当社一番の売れ筋?

IMG_2079

上から覗ける高さ?
いえいえ、わざわざトラックの荷台から撮った写真です。
フェンスの高さはウッドデッキ床からで1.5m、道路からですと2m以上あり、道往く人からは覗けない高さです。

 

活用出来なかった庭が、念願の使えるウッドデッキに変身したのをご覧になり、

「先ほど、帰宅しまして確認出来ました!
完成されていてすごく大満足しています!!
本当に本当にありがとうございます!
職人さん達にもよろしくお伝えください!!」

と、施工完了しました日の夜にメールをいただきました。

元あったウッドパネルやアルミフェンスの撤去、防草シート敷設も含め途中大雨で中断しましたが実質2日間の工事でした。ともに平日だった為、帰宅したら完成していた次第です。

時間を掛けて調べ慎重にウッドデッキ材をお選びになられたお客様は、アンケートで

「仕上がりとても満足しています。大金を出した価値があると思っています。
10年保証書いただきましたが、それ以降は自分で手入れなど必要でしょうか?」

と、ご質問いただきました。

~手入れの件ですが、耐久性を保つための手入れは不要です。
塗装で耐久性を高める等の説もありますが、下の構造部分は塗装できませんので塗装で耐久性を高める事は不可能です。
イペは塗装無しで10年保証していますし、実際20年前に当社で施工しましたイペ製ウッドデッキは腐ってなく、現役で活用されています。~

ただ、できるだけ元のより良い状態で使用していただく為のメンテナンス方法としては、
1)水洗い
2)サンダー掛け
3)塗装(あくまでも退色防止の為)

の3つの方法があり、その詳細をメールで連絡させていただきました。

といいながら、会社の玄関前ウッドデッキは施工後10年になるのですが、その間たった1度水洗い(高圧洗浄)しただけですが・・・・・・・”紺屋の白袴”ならぬ”ウッドデッキ屋のノーメンテナンス”?

で、今回の角地のウッドデッキの紹介は終了。次回はルーフバルコニーウッドデッキです。

10年以上経過したイペウッドデッキを見てみたい~三鷹市

0

投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2016年8月11日

タグ: , , , , , , , , ,

昨年の秋に東京都三鷹市にお住まいのお客様から、次のコメントとともに資料請求をいただき、送付していました。

「一戸建の庭にウッドデッキを付けたいと考えています。
実際の依頼は先になってしまうと思いますが、そもそもウッドデッキ依頼の相場感がつかめず、まずは見積もりをお願いしたく、問い合わせをさせていただいた次第です。
青図などの資料は工務店からもらっています。
見積もりをお願いするには、それら資料をお持ちして相談する形になると考えられますが、まずは目指している完成形態の参考に、「写真等の資料」をいただければと思っています。」

その後、家の図面に寸法入りデッキのラフ案を書いて、庭の現況写真数枚とともにメールでお送りいただきました。

参考写真01_駐車場側から庭1

こちら側の家の端から奥はブロックまでがお客様の希望施工範囲。

 

参考写真03_立ち水栓側から庭

中央にあるエアコン室外機部分はくり抜て施工の上、室外機カバーを。

004

こちらの立水栓は、ウッドデッキ上に上げて。

以上のご希望と庭の寸法を測った図面をお送りいただきましたので、かなり正確な見積もりを。

「少し相談です。御社製デッキの実物を見てみたいと
思っていまして、柏の御社に伺うのがベストだと思うのですが、
少し遠いため、もし三鷹付近(東京)に御社が手がけた
公共、商業施設で、一般立ち入り可能なデッキがありましたら
お教えいただけると助かります。」

そこで、東京都内でテクノグリーンがイペで施工し、10年以上経過しているウッドデッキのリストを数か所ピックアップしメールで連絡。

その中の1か所のウッドデッキが下の写真。

品川ポンプ場 007

 

品川ポンプ場 017

品川ポンプ場 018

東京都内の某公園のイペ製扇形状のウッドデッキ、手摺付ボードウォーク、パーゴラ&ベンチ。
この公園ではこれらの写真の他、あと3か所の木製施設を施工しています。

この写真を撮った時で10年経過していますが、お客様はそれ以上の年数が経ったイペをご覧になられたと思います。
そして充分ご納得されたお客様から、現場での打ち合わせご依頼をいただきお伺いを。

(前回の公共施設の木橋と違い、個人のお客様の場合は現場での入念な調査・打ち合わせは必須です。
・・・・・実は前回の元請造園業者さんは、20年来の付合いがありお互いよく知っていた為、メールと電話だけで打ち合わせしていた次第です。)

お客様から詳細のご希望もお聞きして施工へ。

IMG_1952

庭全体をウッドデッキに。中央部の室外機へはベンチ兼用のカバーを。

IMG_1947

陶製の立水栓はイペの立水栓に変え、蛇口、水受けは既設のを再利用。

IMG_1951

入口側1ケ所にだけ付けられたウッドフェンス。
高さは既設のアルミフェンスに合わせ、デザインは写真集にも載せています横板の広幅と狭幅の組み合わせフェンス。

IMG_1949

入口から見たウッドデッキ全景。
横幅7mで奥側が少々狭くなっている台形ですが、それでも2.4mくらいありますのでかなり広いウッドデッキです。

施工前の写真をみればお分かりのとおり、今まで芝の手入れで悩まれていたご主人はデッキの下を万が一の為に防草シートの敷設をご希望され、当社が施工に入る日までに防草シートと留めピンをご用意していました。
敷設はウッドデッキ施工時に当社職人が。・・・・・・このようにテクノグリーンでは防草シートや付属品の施主支給も承っています。

さぁ、これで庭全面がウッドデッキになりましたので、今年の夏からはご主人も芝刈りからご解放されますネ!

施工後お客様からメールをいただきました。

「デッキ工事ありがとうございました。
なかなか明るい時間に家におれず、まだじっくり堪能できていませんが、
息子などは庭にベランダができたと駆け回り、のびのび楽しんでいるようです。
あらためて素晴らしい造作をありがとうございました。
資金を貯めて、またお願いしたいと思います。」

お客様は、打ち合わせ時にパーゴラ付のウッドデッキをご希望でしたが、今回は予算の関係で見送り。
テクノグリーンのウッドデッキは後付パーゴラやフェンスを、強度上問題なく簡単に後付工事をできるように元々構造部分を作っていますのでご安心してください。

それでは、施工後10年以上経過したイペウッドデッキをご覧になり、得心されてご注文いただきました庭ウッドデッキの紹介はこれで終了。