いろいろと希望があるのですが出来ますか?~吉川市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:一戸建て庭ウッドデッキ, 屋根付きウッドデッキ(サンテラスデッキ), 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2017年1月10日

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お客様から、お電話をいただきました。

「テクノグリーンさんはウッドデッキの専門会社ですか?いろいろと希望があるのですが一度来てもらえますか?」

ご住所を聞きますと、埼玉県吉川市で当社の三郷工場から車で10分くらいです。工場打ち合わせ時の帰りにお伺いさせていただきました。

 

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この高さ1m以上あるハイデッキは、10年ほど前に知り合いの大工さんに作ってもらったそうです。フェンスではなくて、サイデイング材を使用した壁タイプです。なかなか面白い造りですね。

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内側の壁部分は木材です。この壁の内部の柱と床板が腐ってきていました。大工さん製作なので床板や構造部もやっぱり防腐注入材が使用されていました。
今まで何度か床板は交換してきたそうですが構造部分も腐ってきた為、今回は全部解体して新しく作り直しを計画。

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お客様のご希望のひとつは、このパーゴラを屋根に変更し、柱へハンモックを吊るせるかなものを付けて欲しい!

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二つ目は、使いにくい階段をもっと登りやすくするのと、扉を大きくしたい。
三つ目は、今までと同じように床下へ物を収納したいので同じく扉をというご希望でした。

当社へ連絡いただく前に、外構工事屋さんに同じ希望を伝えて見積もり依頼をしていたそうですが、使用する材料は人工木材かしかなく最終的には希望するデッキの施工は出来ないとの事で、見積もりを出してもらえなかったそうです。

人工木は床板以外の材料バリエーションが少なく、規格外のサイズ・デザインとなると施工は非常に難しくなる傾向にあります。
といって、板材だけ人工木を使って残りは天然木材を使用するのも見た目はへんてこりんですしね。特に経年変化した時の違和感は・・・・・・・

それでは、お客様のご希望を全て取り入れた”屋根付きハイデッキ”の完成写真を。

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ウッドデッキの高さが1m以上ありますので、下には猫侵入防止柵。

 

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変形の敷地と飛び出した家基礎があった為、この階段の設計が一番苦労しました。階段の横が床下収納の扉。

 

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玄関の扉が狭いので、これからはこちらから大型家具を搬入できるように幅90cmの扉に。

 

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中央部の柱に付いているリングがハンモック用の吊り輪。

 

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隣家側のフェンスは目隠しなるように道路側より30cmほど高くしています。

 

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道路に面しているウッドデッキなので、雨水が道路に飛びださないように屋根には樋を取り付け。

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それでは最後に道路正面からの写真で、屋根付きハイデッキの紹介は終了。

それにしても、最近本当に防腐注入木材ウッドデッキが腐っての取り替え工事が多いです。
そしてそんなお客様は皆さま、10年保証付きのイペ製ウッドデッキを選択されます。今回のお客様もイペ材ご指定でした。

近いうちに、同じく防腐注入木材の駐車場上ウッドデッキ取り替え工事を紹介させていただきます。

5年前に知っていたら~流山市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2016年12月24日

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千葉県流山市にお住まいのお客様から、
「5年前に家を建てた工務店に一緒に作ってもらったウッドデッキの床を踏み抜きました・・・・・・」と、お電話をいただきまして調査へ。

 

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まだ5年しか経っていないので一見は何ともなさそうに見えます。

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5年前に工務店からは、「防腐注入材だし、こうして床板のすき間を開けて風通しも良くしているので、後は毎年防腐剤を塗ってやると長持ちします」との説明を受けて防腐塗料を塗っていたそうですが。。。。。。。。

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ちょうど5年経った先日、表面は腐っていなかったのに乗ったとたん足を踏み抜いたそうです。・・・・・幸い怪我はなかったそうですが。

防腐注入木材や防腐塗料を塗った木材は、このように表面は腐っていなくても内部から腐ってくるので、なおさら危険!と私は思っています。

お客様はこの事を工務店に話されると、「今度はもっと腐りにくいセランガンバツでお安く作ってあげますよ。」
この言葉を聞いて、ネットでウッドデッキ用の木材をいろいろ調べ、イペ材で実績が多いテクノグリーンにたどり着いたそうです。

この工務店のように、ハードウッドであればどの樹種でも同じように耐久性があり腐らないと思っている会社、大工さんがいるようですが・・・・・・
セランガンバツは、イペと比較して数倍早く腐るという腐朽試験の結果を知らないばかりか、10年以上前に公共事業や商業施設のボードウォークが数年で腐り、取り替えした事例がある事をご存じないのかもしれません。

そんな理由で、ハードウッドをメインとしている当社でも、さすがにセランガンバツでのウッドデッキは施工をしていません。(使用しない理由には、耐久性の問題以外にもありますが)

ハードウッドの違いの説明をお聞きしたお客様は、経年変化したイペのウッドデッキを直接ご覧になりたいと当社の展示場というより”究極のノーメンテナンスウッドデッキ”(なんせ施工10年ほどになりますが、塗装どころか実験の為に一度高圧洗浄しただけで、あとは洗ってもいない)に、ご家族でご来場いただきました。

そのメンテナンスをしていないウッドデッキと床下(水道メーター上を点検口にしてあるので)もご覧いただき、全く腐朽していないのに驚かれ(汚れているのに驚かれたのかも?)、10年保証の裏付けも確認できたイペ材でのウッドデッキに決められました。

それでは、既設ウッドデッキ解体時の写真から、

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端の床板1枚を外すと・・・・・・・・白いのが白色腐朽菌。大引きが腐っています。
今までの経験から、だいたい床板で見つかる数倍の量が構造部では腐っているのが経験上判っています。

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典型的な防腐注入木材の腐り方。表面数ミリは腐っていませんが、内部はほぼ腐朽完了状態。乗ればいつ踏み抜いてもおかしくない状況です。

初めに載せた写真2枚の状況を毎日眺めていたお客様にとっては、この解体で見た状態は相当ショックだったようです。
・・・・・・他の今までのお客様も同様ですが、特に毎年塗装していた方にとっては。

解体終了後すぐに新たなウッドデッキを施工、その完了写真から。

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コーナー部分にあった隅切りを無くし広くしました。
デザイン的にどうしてもというのでなければ、広く使えますし価格的にも面積が大きくなった分、高くなるわけではありません。
使用材料ロスの関係から場合によっては安くなる時もあります。今回はどちらも試算してみましたが同じくらいでした。

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和室前に繋がったデッキ。こちらも以前のウッドデッキと形は少々変えています。

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現場で発生したイペの端材をご所望でしたので、プレゼント。さっそく地面置いて花置き板に使用しています。
今回は床板で斜めの部分がありましたので、それなりの枚数の端材が出ました。

最後の写真は、ウッドデッキ横にある植栽越しから。

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お客様からアンケートで、

「イペの質感、見た目、施工の仕上がりとても満足しています。
5年前の家完成時に知っていたら・・・・・・・と思いました。
大事に長く付き合っていきたいです。ありがとうございました」

家を新築する時って本体の家の方だけでも色々と検討する事が多くて、なかなかウッドデッキの樹種まで気が回りませんよね。

でも今回の取り替え工事で腐朽を心配しての塗装から解放されましたので、安心してウッドデッキライフをお楽しみください。

ウッドデッキ塗装で長持ちする?~松戸市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2016年10月21日

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今までもこのブログで書いてきましたが、いくら塗装しても腐りやすい木材を使用したウッドデッキは長持ちしません。
今回紹介します松戸市のお客様のウッドデッキは、その典型例です。

「既存のウッドデッキが部分的に腐っており、古いウッドデッキを撤去のうえ新たに施工を考えています。」とメールをいただき、

お伺いしお話を伺うと10年ほど前に大手不動産会社の分譲住宅を購入されたそうですが、初めからウッドデッキ付の住宅でそれも気に入って購入されたようです。

 

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奥行きが3.6mもあり、庭の9割をウッドデッキが占めています。

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ちょっと見えにくいかもしれませんが、ウッドデッキの下も階段の下も土間コンを打たれています。また木製の束下には鋼製の束を入れて、水と触れないような構造となっています。
つまり下からの湿気対策を十分にしているのですが・・・・・・・腐っています。ウッドデッキの場合は湿気より雨等の水分により腐ります。

湿気対策や塗装メンテナンスだけでウッドデッキを長持ちさせるというのは根本的に無理があるんですね。
しないよりした方がマシという程度。結局は使う木材で耐久性は左右されるという事です。

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鉢植えもこのように置かれウッドデッキ生活を楽しまれていたようですが・・・・・

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販売会社からは「防腐注入木材なので塗装して手入れすれば長持ちしますよ」と言われて、ごらんのように塗装を何度もしていたようですが。。。。。。

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腐って崩れ落ちた階段。やっぱり階段の腐朽は早く、踏み板の木口から腐っています。

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これは幕板と接する床板の木口からの腐れ。これも、いつも通り。

今回は解体時に撮影していなかったので、写真で説明できないのですが床下の根太はこの数倍は腐っていてグジュグジュ状態でした。これも「いつもの事」

防腐塗料に防腐効果が無いわけではありません。むしろ効果があるので”塗れるところ”は、しっかりと残っている為”塗れないところ”が腐っているのに気づきにくいという現象が起こります。

——これが怖い。大丈夫だと思っていたウッドデッキにのって、ある日踏み抜いて怪我をする。現地調査中に当社の担当者が踏み抜いてしまいました。——-

仮にウッドデッキを毎年、ばらして1枚1枚塗っても1枚目の写真ように割れたところから水が浸み込んで、内部から腐るのを表面の塗装では防ぎようがありません。

でも防腐注入材を使用していたのでは?という疑問が残りますが、塗装は表面だけ、注入薬剤は数ミリまで内部に加圧され入っていますが、芯部には入ってないので割れが入った部分からは遅かれ同様に腐り始めます。

数年前までは、ホームメーカーや工務店の作ったウッドデッキの多くはこの防腐注入木材が使われていました。
最近はお客様からのクレームが多くなったようで人工木へシフトしているようですが・・・・・・・人工木メーカーのほとんどが2年間しか保証していないので本当に大丈夫?と私は思っています。

さて今回のお客様は、一度このようなウッドデッキの腐れを経験しましたので真剣に検討された結果、お選びになったのはイペ材でのウッドデッキ。当社の資料も熟読されていました。

それでは完成後の写真を。

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上からのウッドデッキ全体。3.6mの奥行きは広がり感があります。

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横幅も4.5mほどあり、広いウッドデッキです。

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今までのラチスフェンスを横板のデザインに変更。なおかつ目隠しにもなるようにすき間は10mmで。

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立水栓は既存のものを使い同じようにウッドデッキ上へ。

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隣家側のウッドフェンス。高さは1.8mあり寛ぎの空間ができました。

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庭からウッドデッキへの入口。こちらのフェンスは隣家と接していないので高さは1.1mに。

既存のウッドデッキ撤去と新設ウッドデッキの施工を含め2日間で完了。施工期間中お留守だったご主人から完了数日後にメールで、

「ご連絡が遅くなり申し訳ありません。
先日はウッドデッキ工事ありがとうございました。とても仕上がりも良く家族も大変喜んでおりました。
高い買い物ですが、維持費を考えると妥当な物と思います。」

そうですよね。テクノグリーンで施工しているハードウッドの中でもイペのウッドデッキは価格で一番高くなりますが、その代わり耐久性も一番で唯一10年保証しています。
これで毎年の”塗装しなくちゃ!”という強迫観念から解放されます。

これで今回の紹介は終了しますが、実は今日も同じ防腐注入木材ウッドデッキの作り替え工事をしています。
最近このての工事依頼が多く、予定も含め他にも数か所ありますので終わり次第、順次このブログで紹介させていただきます。